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● JAGA 2004年 9月 ●

 2004年9月18日、恒例の JAGA例会に行ってきました。今回も、いつも通りのレポートをお送りしたいと思います。


● ドラダ

 今回は、2人で来たと言うこともあり、軽く時間調整も兼ねて「ドラダ」をプレイしました。サイコロでコマを進めて、できるだけ遅くゴールすることを目指すゲームです。

 コマの動きも緩慢で、順調のように見えたのですが、気がつけば穴に落ちることが確定のハマリ目を何回か振ってしまい、最終的には自分のコマは全部穴の中に落ちてしまいました。早くゴールすると得点が小さくなりますが、ゴールしなければ、何もしかなったのと同じですね。

 4人プレイのゲームではありますが、手軽にそこそこ考える要素のある名作ですね。準備運動にぴったりのゲームだと思います。

● シティー・プラン (5人)

 ある程度の人数が集まったので、5人で「シティー・プラン」をプレイしました。新要素をいくつか入れてのプレイでしたが、ゲームの本質的にはそんなに変わっていませんね。

 アクションポイント制を導入したのですが、サマリーがあると分かりやすいかと思いました。最終的なコンポーネントに付属することにはなると思うのですが、次回のテストプレイ時には用意してきます。

 特殊施設なしで、税収を確保しつつバランスよく発展させるスタイルと、こぢんまりとした工業都市とが接戦でしたが、11枚交換で引いてきた「スタジアム」と「博物館」でぎりぎり 1点差という展開になりました。

 カード交換は初登場だったのですが、使いどころを見極めればそこそこ使えるのではと思います。交換したところで、手が進まないと言うこともありますし、手札を増やすことが先決ですからね。

 次回テストプレイは 11月になってしまいそうです。大筋は固まったので、そろそろ完成版を出したいですね。

● ゼンドー

 人数も多かったので、ちまたで人気の「ゼンドー」をプレイしました。大中小の3種、4色の三角錐の形をした、オブジェクトの配置から「仏性」と呼ばれる法則を導き出すゲームです。

 「エリューシス」では、トランプのカードだったのですが、オブジェになってより雰囲気が出るような感じがしました。「問答」であるとか、「喝」であるとか、そのあたりの用語にもこだわりがありますね。

 法則も、分かりやすいと思ったつもりでも意外と分かりにくかったりして、思考トレーニングとか、そのあたりの学習になりそうな気もしますね。質問する方も楽しいですが、法則を作る方もなかなか楽しいです。

 好き嫌いが分かれそうなゲームではありますが、個人的には面白い作品だと思いました。入手できたらあってもいいかと思いました。これも、論理的な推論と発想力とが発揮されそうなゲームですね。

● 海賊の入り江

 リクエストがあってプレイしました。仙台某所でプレイしたっきりだったので、実に 3年くらいのブランクがあったでしょうか。他のプレイヤーとの動向を読みながら、財宝やお金を獲得していくゲームです。同じ島に複数のプレイヤーが一緒にいると、戦闘になってしまいます。

 Amigo から Days of Wonder に移植されたゲームで、読みと船の成長の戦略性が問われるゲームです。ドイツのゲームというよりも、アメリカのゲームっぽい雰囲気もあり、移植されたときに納得してしまったりとか。

 ゲーム自体は、やはり他のプレイヤーとどこまでかぶらずに行けるかも勝負の分かれ目になりますね。戦闘は、勝てる自身があればいいのですが、そうでない場合はリスクがつきまといます。

 手軽なゲームではないのですが、この手のゲームにありそうな要素がいろいろと詰まっている作品ではあります。シミュレーション方面からの受け入れのゲームとしていいような気もしますが、どうなのでしょうか?

 ゲームの方は、最後の最後で「4点」のカードが明暗を分けたという感じですね。

● マーチャントギルド

 カワサキさんのオリジナルゲームをプレイしました。はじめに火曜会からの流れで「フルーツラッシュ」を見せてもらいました。絵柄のわかりやすさといい、個人的にはこちらの方が楽しげな感じはしましたね。

 で、本題の「マーチャントギルド」をプレイしました。プレイヤーは商人となって品物を売り買いしながら、王様に買った品物を献上する、といったもの。

 要素がいろいろと詰まっていて、楽しげなゲームでした。数値的なバランスなどは、調整の必要があるかと思いますが、もうちょっとコンセプトを絞り込んでもいいかもと思ったりしました。しばらくはそのままにするとのことですが、どう進化していくかが楽しみではあります。

● クイズ・いい線いきましょう

 時間もそんなになく、人数も7人と奇数だったのでプレイしました。答えが数値で示せるような、統計調査的な問題を1問出して、それっぽい値を記入し、中間値の数値を目指すというものです。ここで出た中間値が、それっぽい答えになるわけです。

 文章で書くよりも、実際の問題と答えを出した方が分かりやすいので、やってみましょう。参加者 7名の推測によると、

1. 2004年9月18日までに、全世界で「仏性」と言われた回数は「15万回」らしい
2. 日本人の成人の平均睡眠時間は「6時間47分」らしい
3. 2004年8月に、カラオケで「なぎら健壱」の曲が歌われた回数は「400回」らしい
4. 全世界にあるシャープペンの芯の数は「450億本」らしい
5. 2004年9月18日までに、勤め先に携帯電話を忘れたのべ回数は「87万回」らしい
6. 日曜昼に、渋谷の女子高生に爪の長さを聞いたところ、平均は「22.5mm」らしい
7. 最近6回の大相撲 90日間で飛んだ座布団の枚数は「1750枚」らしい

 2桁以上はずれた答えを書いてしまうと、かなり恥ずかしいことになりますね。両端の値を書くと減点になります。

 これは、紙と筆記用具(携帯で代用していた方もいましたが)があればできるゲームですね。人が集まったときにやってみると面白いかと思います。

● 仏性バスケット

 ワードバスケットと「仏性」の夢のコラボです。ワードバスケットをやりながら、法則性を探して上がってから回答するというものです。ルール的な制限や、アクションゲームということもあって、出題の仕方には工夫が必要です。

 やってみると、気づけばどんどんカードが出せる、気づかなければ全く出せないという両極端になりやすくはあります。いち早く気づくと優越感が味わえます。

 先生役は、出題、ジャッジともに大変ではありますが、他のプレイヤーの様子を見られると言うこともあり、面白い役どころではありますね。


 今回は、オリジナルもありましたが、「仏性」につきますね。他のゲームにはない味があるかと思います。全体的にうっかりとした流れが多かった月でした。

 終了後の食事会では、トリビアネタとか、ゲームネタとかで盛り上がりました。アナログボードゲームにさわっている人は、たいていはテレビゲームの類には触れているはずなので、懐かしいゲームとかになるとけっこう反応がよかったりするのです。

 次回ですが、10月3日に予定されていますが、この日は諸事情により参加できません。ということで JAGA のレポートは 11月になるかと思います。それまでにオリジナルのネタ集めや調整をしておこうと思っています。


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