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2004年11月21日、恒例の JAGA例会に行ってきました。先月は、引っ越しのため参加しなかった事もあり、ほぼ2か月ぶりになりますね。他のイベントとの兼ね合いで 2週間遅れのレポートになりますが、思い出せる程度にプレイしたゲームをと思います。
当日は、4:45 に起床して朝から出かけていました。この様子は、「例の企画」Returns のレポートでということで、今回はこの続きのお話を。
さすがに 9:00 ちょっと前に帰ってきて、45分ほど仮眠を取っていました。今回も新宿待ち合わせということですが、引っ越してから若干時間に余裕ができたので 11:15 ころに出発しました。
新宿では特に惨敗しないまま、会場へ。そして、会場入りしたとたんに大きな袋を持ってこなかった事に後悔したのです。
11月〜1月にかけて、JAGAの所有ゲームを放出するということで、入札イベントがありました。スタッフの方や、参加者からいろいろと出されたゲームに関するコメントなどが聞けて、面白かったですね。私も 5タイトルほど値段をつけておきました。結果は 16:00 くらいということで、それまでは普通にゲームを。
ネタのつもりで、箱が大きめなのにもかかわらず持ってきてしまいました。シド・ザクソンの遺作で、文字を仕入れてことばを作って売るというワードゲームです。
今回は 2人プレイでしたが、2人になるとだいぶタイルの数も少なくなり、苦行という感じではなくなります。仕入れでものすごい値段が付いたときはあきらめるといったことも戦略として必要なようです。
別のゲームの例にあった ENJOYED とか、うっかり MATURED とかを作ったことが功を奏して、結局 400ドルを超えていました。ちゃんと利益を意識して単語を作れれば、なんとか黒字に持ち込むことはできるかと思います。
英語のワードゲームなので、プレイヤーを選びますし、黒字にするのにはそれなりの単語構成能力が必要となります。これを日本語でやったらどうなるだろう? と思いつつ、人数も集まったので他のゲームに映りました。
ちょうど、プレイされていたゲームから「ユカタン」を紹介されました。1996年の作品ですが、時代を感じさせない切れ味があります。
7枚のカードを使って自分のコマを進め、得点/失点となる石を拾うゲームです。失点は加速度的に増えていきますから、攻めるべきか、守るべきかが難しいゲームではあります。たった 7枚のカードと「前のプレイヤーと同じカードは出せない」という制限だけなのですが、これがいい感じでカツカツ感を出しています。
完全情報に近い、アブストラクト系のゲームなのですが、他のプレイヤーの動きとか、手札の制限とかと相まって、かなりカツカツな感じにまとまっています。強烈な駆け引きとかが短時間で体験できます。
すっかり入手困難になってしまっているのは残念ですが、これはかなりいいゲームだと思いました。プレイ人数は 3〜4人、プレイ時間は 20分ほどです。これは、いいゲームを勧められたと思いました。
人数も集まりだして、このメンバーならということで「メディチ」をプレイしました。前回 JAGA でやったときもそうですが、濃厚なメディチになることが容易に予想されました。
結果ですが、1ラウンド目から、かなりつらい競りの応酬になる「メディチ」になりました。うっかりいいものが安く手に入ることはほとんどありませんし、値段が付きそうなところでしっかり競りに回されるのです。
今回は、1ラウンド目に得点を重視せずに同種の枚数を集めにいったので、2ラウンド目もほぼ得点無視で集めきって、3ラウンド目でなんとかするという展開にしてみました。
上級者同士になると、3枚を1でというチャンスはもちろんのこと、不要なカードはすぐに流されてしまうので、必要そうなカードをいくらで取るかというのがかなり悩ましくなるのです。相場観のようなものはあるかもしれませんが、変なカードが 1枚付いただけで大きく変わりますからね。
結局 3 ラウンド終了して、同点でゲームセットになりました。最後のラウンドの 5枚を揃えてそれなりの得点を取るための 2枚組の値段で勝負が決まったのかと思われます(うっかり競り落とされるのを防ぐため、1高くつけたのです)。
値付けの機会が1回しかないシビアな競りと、1の値付けの差で非常に悩むゲームではありますが、競りゲームの中でもかなりの名作だと思います。最初は、相場観の前に勝ち筋も見えにくいのですが、そこがぼんやりとつかめるころには虜になっていると思われます。
私の所有ゲームの中でも、かなり難度の高い部類に入りますが、本格的なものをという方にはうってつけです。おすすめ人数は 5〜6人ですが、個人的には非公開情報で適度にブレが出る 5人が一番だと思っています。プレイ時間は 60〜90分です。
「メディチ」の最終決算の時に、入札結果が発表になっていました。私は小箱を中心に「ラッツィア(Ravensburger)」と「ラサント」を落札しました。どちらも「メディチ」のような微妙な差で落としていたようです。
さっそく入札されたゲームがプレイされました。競り + レースのゲームです。4人のチームを作って、ゴールを目指すのですが、チームの内容は競りで決まります。競りの方法が独特で、チームの構成員が全員に配られ、その情報を元に値段をつけるのです。
レース自体は、とても単純なルールで、上位には収入があるのですが、最下位になると全プレイヤーの選手を1人交換できる権利が与えられるので、下位争いも重要になってきます。
このゲームの肝は、やはり限られた情報での競りでしょう。せり上げたときは、いい選手がいるかもしれないわけですが、はったりをかけることも可能です。はったりに成功すれば、とんでもないチームを高値でつかませることもできるかもしれません。
競りで悩ましい思いをしたあとに、サイコロを振り合うレースというのは、バランスとしてちょうどいいのかもしれません。強いチームを落としたとしても、必ずしも勝てるとは限らない感じになっています。
ゲームの方ですが、無駄遣いをしない競りをして、適度にチームを変えつつ、最後の競りでかなりいいチームをつかんで逆転しました。
こちらは「メディチ」ほどシビアな競りではありませんが、限られた情報を読んだり、はったりをかけたりというのが、別の方向性ということになりますね。
放出ゲームなので、入手困難だと思われますが、プレイ人数は 4人〜6人くらい、5人が一番いい感じだと思われます。プレイ時間は 60分ほどでしょうか。
私が気になっていた新作「ボードニムト」をプレイさせてもらいました。あの「6ニムト!」のボードゲーム版です。やはり列の最後の数字を出してしまうと大量失点になるゲームです。
基本的なルールは「6ニムト!」と同じように、数字の小さい順に列にタイルをつけていき、列の最後のタイルを置いたプレイヤーが失点になるというものですが、ボードゲーム版での新要素がいくつか追加されています。
列の最後にある牛を取らないようにするゲームなのですが、列の途中に落ちているうしのふんを踏んでしまうと失点になります。中にはうしのふんでいっぱいの列もあったりします。
あとは、ゲーム中に特定の条件を満たすと一時的に、2枚同時出しのルールや、失点が得点になるルールなどが追加されます。また、タイルは使い切ると補充できますが、失点をすることで購入することもできます。
ゲームの方は、「6ニムト!」よりも多少戦略性があがり、カードを買うタイミングなどが悩ましいゲームになっていました。こちらは、カード補充をおろそかにしていたら牛を取らされたりして一気にピンチになりました。一度得点をもらったのですが、結局は下位に落ち着きました。
プレイ人数は 8人までとのことですが、5〜6人くらいが面白いかと思います。ゲームとしては、多少戦略性も上がり難度も上がりましたが、それでもステップアップにというくらいの難度です。プレイ時間は 30分ほどでしょうか。
適度に悩ましく、適度にパーティーゲームっぽい指向のあるゲームなので、応用範囲は広いと思われます。
あとは、2度目の「ユカタン」をプレイして、「シティー・プラン」のルール説明というところで、1時間早い終了時間で終わりになりました。
アフターはできたばかりのビルディでした。メンバーからクイズ番組の話とかが中心だったでしょうか。雨が降ったと言うこともあり、雨宿りも含めて普通のJAGAの時と同じくらいの時間まで滞在していたような。
というわけで、今月の JAGA はコアなゲームが中心になったかと思います。メンバーによってプレイするゲームが変わるというのは、JAGA の面白いところですね。
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