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2005年6月18日、今月は袋小路とかぶっていたのですが、出発時間とか用意できるものとかの関係で JAGA例会に参加してきました。今回は、特にいろいろと準備できたので、楽しみな回になりました。今回も恒例のレポートをお送りします。
まず最初は、ひさしぶりのプレイになる「闇市」をプレイしました。闇市を舞台に日用品を売却してぜいたく品を手に入れる、タイミングが大事な競りゲームです。
今回は 5人でプレイしたこともあり、どのタイミングで売り抜けるかが大事になってきました。序盤でそこそこの値段で売られたのを皮切りに、そのまま逃げ切りの展開になりました。
売るタイミングと売値のせり上げ方が絶妙なゲームではあります。5人の場合は、最初のプレイヤーの値付けがかなり大切ですね。
今ではすっかり絶版になってしまったゲームですが、他のゲームにはない感覚を持つ競りゲームだと思います。折りを見てプレイしてみたいゲームですね。
お次は、ぜひともプレイしていただきたい方がいらっしゃったので「トリンカ」を出してみました。数字と演算子の書かれたカードを組み合わせて計算式を完成させる、マージャン風のゲームです。
一見見た感じは複雑な気はしますが、演算子は2つだけしか使わない上に、4枚でアガリなので、計算自体はそんなに難しくはありません。上がれるようで上がれないけど、狙おうとすればそれなりに高得点のアガリができたりします。
一回上がったあとも基本的にゲームが続行するので、上がったときの相手の札を覚えておくと、恥ずかしい思いをしなくてすみますね。上級ルールの括弧を付けてもよいバージョンもやってみましたが、これも難易度が極端に上がるということはありませんでした。「負の数を引く」というコンボにはびっくりしましたが。
計算ゲームということで、思いっきり好き嫌いが分かれそうなジャンルではありますが、ゲームとしてはそれなりに要所を押さえているのではと思います。個人的には好きですが、誰もが気に入るという類のものではないですからね。
ちょっとした時間があったので、2週間前の土曜日に軽くプレイした「オクタルダイス」から派生させた創作ダイスゲームを出してみました。同じソースからあとで紹介する「ヘックメック」が作られたわけなのですが。
こちらは、Hammer Works のダイスゲームらしい 1000点以上でゲーム終了という作りにしています。バースト系のダイスゲームです。
出してみた感じは、一気に 800点を稼がれたこともありワンサイドで終了しましたが、反応自体は悪くない感じでしたね。ダイス8個とボード1枚だけでいいので、うまくまとまればゲームマーケットに出せるかもしれません。
まだタイトルは決まっていませんが、もうちょっと様子を見てみようかと思っています。
その次は、リクエストがあって持ってきた「日本語スペラ」です。この手のゲームはギャラリーが集まり安いのですが、今回は特にそうだったような気がします。
ひらがなの書かれたタイルを使って、マージャンの要領で、17枚のタイルをすべて使って、ことばや文章を作るのが目的です。枚数は多いですが、文章を作ってもいい(というより最低 7文字のものを 1つ作るという制限があるので、たいていできます) ので、楽しいものが作れたりします。
もともとはアルファベットを使って英単語を作る「スペラ」から来ています。日本語になったことで、ことばを「探す」ことから、ことばを「作る」楽しみが産まれたような、そんな感じがします。母国語のちからは大きいですね。
今回作ったアガリ手としては、「ほくとうむきはわるい」「おしい」「てんつゆ」というのと、「せっていはこうだ」「あつみ」「まとめ」「しすう」というものがあります。
まだ出たばかりですし、そんなに数も出回らないかとは思いますが、ことばを作るゲームが好きな方にはかなり楽しめるのではないかと思います。ルール上は制限されていますが、カタカナ語と固有名詞を使ってもいいようにすると、また世界が広がりそうな気がしますね。
まだプレイしたことのないメンバーもいたので、2度目の「トリンカ」をやりました。感想は1回目の時に書かれていたので省略しますが、あの「等式くん」や「ヌメロ」に比べれば、かなり親しみやすい難度なのではと思います。
脳力系ゲームが続いていますが、メンバーがそろうまでという条件で「ボンゴ」をプレイしました。動物の絵や、マークの書かれたサイコロを振って、出た目の組み合わせから、条件に合う動物をいち早く答えるという、リアルタイムのゲームです。
所有はしていたものの、まだプレイしたことはなかったので、ちょうどいい機会でした。動物の顔が見えていても、名前が出てこないというのがこのゲームのポイントでしょうか。
説明するのはちょっと面倒ではありますが、独特な感覚のある脳力系のゲームだと思います。上級ルールを入れたりするとさらに混乱しそうですね。
さらに次は、創作ゲームのお披露目をしてみました。詳細が変わるかもしれませんが、ドラフト風にカードを集めていって、集めたカードを売るというゲームです。いや、価格チャートつきのゲームを作ってみたかったと思ったもので。
ドラフト風ということで、早いうちに外に出してみないと動きがつかめないと思っていたので、ちょうどいい機会になりました。「同期を取る」とか、カードの配り方とかは本当にやってみないと分からない点ですからね。
ゲーム自体は、だいたい思った通りに動いていて、破綻はしていない感じはしました。ルール的な調整もこれからどんどん入っていくことでしょうが、方向性としては大丈夫な、そんな感じがしました。これについては、これからじょじょに詰めていこうと思います。
今度は新作ダイスゲームの「ヘックメック」をプレイしました。Kniziaのバースト系ダイスゲームで、ジレンマがたっぷりと入っています。欲張れば欲張るほど高得点の可能性は上がりますが、失敗するとペナルティーがあります。
今回はぎりぎり最大人数の 7人でプレイしてみたのですが、序盤のまったりした展開から一転して、終盤はいろいろと計算しなければならない展開になります。
実際にプレイしてみると、得点を獲得できるかどうかというのがかなり絶妙になっています。変な目が出たときにどう処理するかとか、そこそこいい目が出たけど、やめにくい状態になってしまうとかそんな悩ましいシーンによく遭遇しますね。
各所でけっこう評判がよかったのですが、やってみてなるほど、と思いました。ダイスゲームが好きな方にはおすすめできるゲームではないかと思います。このゲームは、翌日購入しました。
Kniziaの不思議な決算系のゲーム「バベルの塔」をプレイしました。なぜか8個ある世界の7不思議の建設に荷担し、得点を稼いでいくゲームです。
建設にどれだけ関わるかは、一斉入札で決めるのですが、本当に建設に携われるかどうかは、親プレイヤーの意向にかかっています。建設に参加すると手札が消費されてしまうので、どれだけ力を入れるかがかなり悩ましいのです、親は親で誰を参加させるかというのがまた悩ましかったりします。
決算はあとになればなるほど得点が高くなってくるのですが、ゲーム終了時まで決算されないと、比較的低い得点に納まってしまいます。本当にKniziaらしい、悩ましい要素満載のゲームです。
意外と早くゲームが終わるので、不思議な感じがしますが終盤になるとある程度計算できるようになります。ゲーマー向けゲームであるのは間違いないのですが、これは肌に合う人とあわない人が別れそうなゲームかもしれませんね。個人的には普通に楽しめるゲームだと思いました。
最後にプレイしたのは、今年のドイツゲーム大賞ノミネート作品から「勝利への道」です。こないだのゲームサイトを考える会ではプレイできなかったのですが、気になっている作品でしたからね。
簡単に言えば、すごろくの要領でコマを動かして得点を稼ぐゲームですが、一番最後にマスから出たプレイヤーは、今いるマスのタイルを獲得します。タイルには得点、失点、ラッキータイルがあり、この得点を競うというシンプルなゲームです。
今回は 6人でプレイしたのですが、自分の利益を取るか、お仕事をするかとか、どのコマを動かすかが非常に悩ましいゲームでした。自分だけではなく他人の有利不利もかなり左右させることができますからね。
これは、古き良きドイツゲームみたいな感じが何となくしました。ルールがシンプルで、考えるところがそこそこあってというところがそう感じさせるのかもしれません。
個人的には、「ドイツゲーム大賞」にノミネートされるのはなるほどと思いました。かなり面白いと思いましたし、個人的には好きなタイプのゲームですね。「ドラダ」あたりが好きな方にはおすすめできます。
というわけで、今回はオリジナルや新作を中心にいろいろと楽しむことができました。写真も意識して撮るようにはしたのですが、こちらでは容量の都合により掲載していません。play:game のデータベース登録や、この文章自体を書くのには役に立っています。
アフターはいつも通り、いつものところでいろいろなお話を。こちらでは省略しますが、月に一度のアフターも JAGA の楽しみのひとつですね。
来月は海の日の3連休の初日ということで、またいろいろと用意して参加しようと思います。
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