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2006年4月22日、1か月休みましたがJAGAに参加してきました。第3土曜日ではなく、第4土曜日なので今回も変則的な開催ですね。いつも通りプレイしたゲームのレポートをお送りしましょう。
今回は、珍しく単独で会場入りしたこともあり、空いているメンバーでそれなりの時間でプレイできるものということで、選んでみました。
2004年の作品でドイツゲーム大賞の最終候補、ドイツゲーム賞1位を取った客観的評価の高い作品です。ロシアを舞台に、職人、貴族を雇って、建物を建てて得点を稼ぐ、経済ゲームです。プレイ人数は 2〜4人とですが、30分で密度の濃いゲームができます。
今回は、私も久しぶりのプレイでしたし、何回かプレイしたことのあるというくらいのメンバーなので、状況を探りつつのプレイになりました。
このゲームのいいところでも、悪いところでもあるのは、とにかく地味な積み上げ型のゲームだということです。資金が比較的厳しく設定されているので、お金の使いすぎは思わぬ失敗を招いてしまうこともあります。まさに、「ご利用は計画的に」ですね。
1ターン目に天文台を引いたのが効いて、コスト高の職人で地盤固めをして、貴族の人数で勝負する形になりました。最終的に、職人ラウンドで 39ルーブル、ラウンド全体で 60ルーブル近い収入になりましたが、最終的な収入は 1ターンだけでした。
結局、交換カードで有効なのが来ず、最終ターンに高い建物を建てられたので、ぎりぎりで差しました。やはり、いつもぎりぎりの資金繰りになってしまうのが、このゲームの悩ましいところですね。
思ったよりも、ターン数が短く展開が濃くなり安いため、プレイ時間の割にはゲーマー向けのゲームであるかと思います。2〜4人のどの人数でプレイしても面白いので、少人数でやや重めのゲームをプレイする機会の多い方にはおすすめできる作品かと思います。
初物ということで、誰かは持ってくるかと思ったら、意外とかぶりませんでした。お披露目の意味も兼ねてプレイしてみました。今回は 5人プレイです。詳しい説明は、「惨敗ゲーム会」のレポートをご覧ください。
今回は、3人が初プレイというメンバーでやってみました。ルール自体は追加分もそんなに多くないのですが、プレイしてみるといかに今回のメルクリンが悩ましいのかが分かります。最初の数ターンで、このゲームかなり熱いという感想が出たくらいですからね。
乗客ボーナスのこともあり、ドル箱路線になりやすい西側に人気が集中しやすいようです。チケットの関係で通らなければならない場面も出てくる上に、短距離、色指定なしの路線が多くそれなりの手札があれば直ぐに引けてしまうことから、競争が激しくなりやすいのです。
長距離チケット 1枚と短距離チケット 2枚が、南北縦断のキール〜スイス路線と、ドル箱路線沿いだったのですが、乗客ボーナスの関係もあり、いきなり手札がかなり心許ない状態になりました。短距離を引ききったので、最初の乗客は 24点をたたき出しましたが、どこかで息継ぎをする必要が出てきたのです。
デンマーク側に抜ける路線は、4本路線があったり、3本の早い者勝ちがあったりと、手札をしっかり貯めないと行けないのですが、息継ぎをしているうちに北に抜ける路線を絶たれてしまいました。長距離路線の失敗は致命的ですが、気にしていても始まらないので、失敗確定は気にせずに短距離チケットを引くことに。
短距離路線も南西部がほとんど来ず、ベルリン周りの 6点の路線を泣く泣く実施するハメになってしまいました。こういう、ぐだぐだな展開になってしまうと勝利はないですね。
結局、乗客の得点は稼げたものの、長距離路線がらみで 10点ボーナスを達成したプレイヤーがでて、逃げ切られてしまいました。やはり -21点はかなり大きいですね。
プレイ時間自体は 2時間弱でしょうか。乗客がかなり悩ましいということもあり、面白いという感想が多かったですね。重めのゲームが好きな方、「乗車券」からいろいろなゲームを体験したい方にはおすすめです。
乗客で稼ぐ場合は、短距離チケットと10点のボーナスの組み合わせを検討したほうがよさそうな感じですね。あと、南端、北端ルートは回り道も少なく、分断の危険性が高いというのもありますね。
重いゲームをプレイした後なので、軽いものをやってみました。不動産を競りで購入し、購入したものを同時入札で売却してお金を稼ぐという二段構造を持つ、軽めの競りゲームです。
このゲームの面白さは、タイミング次第でダンボールハウスなどの物件が思わぬ値段で売れるということにあります。序盤は、おりどころが悩ましい競りゲームですが、新版の場合は、同額コールができないルールになっているため値付けで大きく場をコントロールすることもできます。
よくいえば、値付けが悩ましくなり、プレイ時間が短くなったといえますし、悪くいえば、座り順が重要になってきたりもするわけで、新旧で、一長一短はあるかと思います。
後半戦は、前半戦とは違った悩ましさを持つ同時入札です。いくらの物件を入札するかという絶対的なものではなく、相対的に自分が何番目になるかが重要なので、個人的に 4人以上の多人数でやったほうが面白いと思っています。個人的には、後半ラウンドの数字分布は新版の方が面白いと思っています。
安いものをつかまされた割に、終盤の最初の方は高く売れたのですが、読みあいに負けて切り札を使い切ってしまったため、最後に力尽きてしまいました。新版は、最高値での売却チャンスが 2回登場するということもあり、切り札の使い方が重要になってくるのです。
そんなに重いゲームでもなく、短時間で終わるので、準備運動、ゲームの合間、整理運動などにもってこいです。新技術によりコンパクト型ボックスを開発したので、自分で持ち歩くときは箱の大きさの問題もクリアしています。
人数が集まったこともあり、ひさしぶりに自分の作品をプレイしてみました。ゲームマーケットで出展した作品ですね。詳しくは Hammer Works のコーナーなどをご覧ください。
初プレイの方も含めて 6人プレイになりました。得点袋に詰める作業から、悩ましいのがこのゲームです。透かしてみたところで、あまりヒントにならないのではという話はありますが、まあ、雰囲気を楽しむゲームですからね。
極端に厚いものや、極端に薄いものがなく、袋の厚みからのヒントはあまり得られませんでした。真横からみて厚みを確認したりというテクニックがみられましたね。「解脱」とかという用語もできたりしました。
うっかり同じプレイヤーの袋を2つ取ってしまい、それを逆手に取られそうになったりもしましたが、最終的には全員が残り1つずつという感じになって、ゲーム終了まで行きました。ハズレしかなくなるのが分かると、ゲームに残っていてもしょうがないですからね。
結果は、私があたりの袋を 3つとも引き当てて 135000点ほどで勝利しました。勘に頼るところはあるのですが、心理戦とか、袋の回し方とか、抜けるタイミングだとかそのあたりにもテクニックがあるのかもしれません。
ここまでみてくださった方に対して、作者からの隠しヒントですが、透けて見える情報と、おおよその厚みから、得点の幅を出してみるのも判断のひとつになるでしょう。
10000点と5000点が見えて、7枚くらいの厚みがあれば、20000〜60000点くらいの幅に、1000点が見えていて 10枚程度の厚みがあれば、10000〜71000点くらいになるかと思います(他に10000点が多く見えていれば、それだけ上限が下がります)。
おそらくラストゲームということで、6人まで集まったので「メディチ」をプレイしました。JAGAでは旧版があるということもあり、プレイ機会の多いゲームではあります。
ルネッサンス期の商人になって、産物を競りで購入し利益を上げていくゲームです。1人につき1回しか値付けのチャンスがないシビアな競りと、ラウンドで購入できる枚数制限、競りにかけるカードの枚数を調整できることなど、悩ましい要素が盛りだくさんです。勝利条件をそのまま競りに使うのはドイツのゲームでは珍しいですね。
今回は、初プレイの方もいらっしゃったのでルール説明も兼ねてプレイしてみました。やはり、競りの悩ましさはプレイしてみるとすぐに分かりますね。相場観については、若干経験則もありますが、プレイ環境によって違う場合もあったりとか。特に10点のダイヤはけっこうな隔たりがあったりします。
実は、60分くらいと言う時間制限があったのですが、2ラウンド終了時に 20:00 を回っていたので、途中終了になりました。3ラウンド目の追い込みも面白いところではあるのですが、悩ましい競り自体は、2ラウンド目まででも十分に堪能できるのではと思います。
なんだかんだで、個人的には 5〜6人でプレイする競りゲームの最高峰だと思います。シビアなゲームなので、初心者からおすすめできるようなものではありませんが、本格的なゲームをプレイしたい方や、競りゲームが好きな方は一度は経験しておいたほうがいいゲームだと思います。
アフターは 2か月ぶりでしたが、いつものところでやりました。「カタン」から「プエルトリコ」までのステップアップのゲームとかそのあたりの話が印象的でしたね。
ゲームの見立てというのは難しいですし、尽きない問題ではありますが、いろいろなゲームを体験して、いろいろな技能の経験値を稼いでというのが自然な成長だと思います。まあ、楽しんでプレイするのが一番ですね。
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