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2006年5月19日、今年度2回目のJAGAに行ってきました。3月はお休みましましたし、4月は単独行からのスタートだったので、ようやくいつも通りの感じになりました。さて、今回もプレイしたゲームを中心にレポートします。
最初は、気になる新作でリクエストをしておいた「郵便馬車」をプレイさせてもらいました。
カードプレイでヨーロッパの各都市の郵便網を完成させていくゲームです。自分のターンでできることは、カードを引く、カードをプレイして郵便網を作る、任意で郵便網を完成させるというだけなのですが、それぞれの行動を強化できる特権が1回使えることや、他のプレイヤーとの競争がこのゲームの面白さでしょうか。
郵便網を完成させたときに、家を配置することができるのですが、配置のルールがまた面白い作りになっています。配置した家の条件や、郵便網の長さによってボーナス点が入るのですが、早い者勝ちで得点がどんどん下がってしまうので、ソロプレイをしている感覚があまりしないのです。
直前のプレイヤーと作戦が重なってしまい、手が遅れたのが影響して、必要なカードが引けずにボーナスが 1つとれないうちにゲーム終了になってしまいました。
4人までと、プレイ人数の幅は狭いのですが、短時間でシンプルで考える要素があるいいゲームだと思いました。対応人数からいって、3人でプレイして楽しいゲームであれば、とてもすばらしいゲームなのではと思います。
会場に行く前に買おうとしていて見つからなかったのですが、翌日無事に購入しました。
お次は、先週の更新で紹介した「アレのリメイク版」を、前日の夜中からカードを作って実際にプレイしてみました。バランスの変更があったのですが、1枚だけ大きな効果のカードを入れて試してみました。
結果、入れた1枚のカードが強力すぎて、そのまま逃げ切られてしまいました。カードバランスの妙というのはありますが、強すぎるカードはゲームを壊しかねないというのが分かりました。他のバランス変更は、そんなに悪い感じではなかったので、時期を見つつ新しいカードバランスで試してみようと思いました。
5人ということで、「フリンケピンケ」ではなく「トール」の方をプレイしました。このシリーズで、現在入手可能なのは、「トール」と「ロコ」くらいでしょうか。
カードをプレイすることで、相場を変動させつつ、取ったカードの得点を競うという、短時間ながらとても悩ましいゲームです。ぼんやりとした説明なのは、詳しく書くと再現されてしまいそうなゲームだからです。
「トール」の場合、変則的なサイズの箱、カードに入っていますが、プレイ人数が 6人までに拡張されていたり、オプションで特殊なカードが入っていたりと、違いがあります。その分値段もちょっと高いのですが。
最初のプレイでは、得点が取りにくい最後の手番というのと、利益を出すのが難しいことから、4人同点の状況でしたが、ゲーム終了にさせてしまいました。
2回目のプレイは、特殊カードを入れてやってみました。特殊カードの効果は、かなり派手に設定されていることもあり、一気にパーティーゲームの様相を呈することに。そして、特殊カードを取るより、地道に得点を稼いだほうがいいような感じもしました。
もとのゲームが短時間でプレイでき、とても悩ましいゲームなので、個人的にはお進めできるゲーム化と思います。「ロコ」にするか「トール」にするかは、カードの質、プレイ人数、雰囲気、値段などが違いますので、予算や好みに合わせてどうぞ。
お次は、「トール」と同じサイズのゲームで、「デルファイ」をプレイしました。ギリシャの神々と英雄を題材にした、カードプレイのゲームです。
カードをプレイしていき、自分の戦力を高めていきます。最も弱いプレイヤーはラウンドから脱落するか、カードをプレイすることで(絶対的/相対的に)戦力を高める必要があります。早く脱落すると、ペナルティーが、最後まで残っているとボーナス点があり、総合得点を競うゲームです。
最初ルールを聞いたときは、特殊カードが多くて複雑な印象を持ちましたが、基本的にカードの記述通りになっています。戦力の足し算、かけ算の感覚が独特ですね。
そして、ちょっとプレイしてみるとすぐに、カードがかなり少ないということに気づきます。なので、全部のラウンドで勝負をするのは難しいのです。強いカードは、それを妨害するカードが入っていたりするため、どのカードをプレイするか、どこで止めるかという判断がなかなか悩ましいのです。
かなりシビアな感じもありますし、テキストが書かれた特殊カード(神託)があったりするので、日本語化でプレイ環境を高めておく必要はあると思いますが、なかなかに悩ましく面白いゲームでした。
個人的には、ギリシャの神々のイラストもなかなかいい感じでした。プレイ人数の幅はそんなに広くはないのですが、惨敗してもいいかもしれないゲームですね。
こちらも、ちょうど一般に発売されたばかりの新作です。「エリコ」と書くと日本人から見ると、何となく人名らしい響きがしてしまいますが地名です。イェリコともいいますね。
壁を建設して、種類ごとに最も長い壁を作ったプレイヤーに得点が入るという、カードプレイ/決算系のゲームです。
最初のラウンドは 7枚のカードが配られ、決算配当用のカードをプレイして 6枚の状態で始まるのですが、決算が起こるごとにどんどんカードが減っていきます。壁にはサイズがあり、大きいほど有利なのですが、大きな壁ほど特殊なカードにより壊されやすいという欠点もあるのです。
一度ルールが間違えていて、テイク2までプレイしてみました。結果はというと、壁の壊すカードのルールがちと派手すぎて、点数の入り方が全く読めないような感じになっているのがとても気になります。手札でどうにかしようにも、最終盤は限りなく回転しない 4枚の手札になりますからね。
お次も新作ですね。Colovini の配置/決算ゲームです。直訳すれば「壁建築士」ですが、文字通り壁で領域を囲んで決算を発生させて、得点を稼ぐというものです。
各プレイヤーは手札に、決算時の得点の条件が書かれたカードが配られます。手番では、壁を 1つ配置し、ダイスを振って建物と塔の配置をおこないます。決算が発生したときに、カードをプレイすることで得点を稼ぐことができるのです。また、得点が最下位のプレイヤーにはカードを交換する機会が与えられます。
決算が起こすかどうか、領域を合併させるかどうかあたりがとても悩ましいですね。序盤から中盤にかけては、カードを見つつどんな感じに決算を起こすがといった楽しみがあります。
個人的には、このゲームちょっと終盤が長すぎるきらいがあるかもしれません。カードの枚数が少なめになり、決算対象が多くなりがちな終盤では、大量得点のカードをいかに持ってこれるかというところに勝負がいってしまうような感じになります。
こちらも、最下位以外は手札が巡回しないので、息切れをした後にいいカードが引けないとつらいイメージがありますね。もう少しカードを多めに持っているか、早くゲームが終わるかすればいい感じだったのに、ともったいない感じがしました。
「カール大帝」「クランス」とこのゲームは、同じような雰囲気を持っているのですが、よくよく調べると全部作者が同じだったりします。個人的に、何となくですがメカニズムが肌に合わないような、そんな感じがしています(Colovini の手がけたゲームでも、「ババンク」とかは好きなのですが)。
残り時間が少なくなったので、定番をプレイしました。ゲーム紹介は省略で。
今回はチップ枚数の都合上「35」を取らされる結果になりましたが、手前のプレイヤーに2枚飛ばしの「34」をチップ 15枚くらいと一緒に持って行かれて、そのまま共倒れしました。「35」は片方しかつながるカードがないので、その分多めにチップを取っても罰は当たらないと思っていたのですが。
やはり、20代前半あたりで思いっきりつながったりするのが、一番強力な感じですね。それなりにチップも集められますし、最終的な失点も少ないですから。
今回の締めは、ゲームマーケットで発売されていたこの作品です。ワールドカップがドイツで開催されるということもあり、コラボレーションものなのでしょうか?
トランプの「スピード」の要領でカードを出していくのですが、サッカーがテーマということで、ゴールを決めるのが目的になります。次に出せるカードがパスを出す選手ということですね。
チーム戦でプレイしましたが、こういうゲームはたまにやると面白いものですね。手の早さとか、反応速度が重要なゲームだけに、おしなべて誰にでもお勧めできるようなゲームではないのですが、たまにプレイしたくなるような、そんな感じの作品だと思いました。
というわけで、会場を後にしました。今回は、人数も少なかったのでいつもの場所ではなく、大戸屋でアフターとなりました。SGの話とか、昔の雑誌の企画とかそのあたりの話が盛り上がっていましたね。
来月は、何か新しい創作ゲームが出せたらいいなと思いながら、今月のJAGAのレポートは終了ですね。ひさしぶりに長時間ゲームがなかったような、そんな感じでした。
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