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● JAGA 2006年6月 ●

 2006年6月17日、JAGA例会に出かけてきました。午前中と夜の時間帯に荷物が届くというイベントがあったため、あわただしいスケジュールの中での参加となりました。今回もプレイしたゲームを中心にレポートしましょう。


●チキンハンター [Rule]

 OKAZUさんのオリジナルゲームです。ルールはリンクを張っておきましたので、ご参照ください。軽い読みあいのカードゲームです。

 今回は、何とイラストつきのカードでの登場です。ひさしぶりにプレイしましたが、やはり手軽さと、うっかりとした逆転が狙えるのがこのゲームの面白さではありますね。

 元のルールで試した後で、バリアントとなる「大人ルール」をプレイしてみました。こちらは、プレイ時間がちょっと長くなるものの、読みあいの楽しさがより増えた感じに仕上がっています。

 通常ルールは、6人でプレイしたこともあり大きな得点こそなかったものの、全員枚数が同じであわや高得点のチャンスというシーンがありました。大人ルールは、ヒントが出ることもあり高得点のチャンスは若干少なくなっているような感じもしますが、読みあいの楽しさは格段に増していますね。

 イラストひとつで、ゲームの印象も変わってくるものだ、と思ったのでした。

●アレのリメイク版 [Note]

 お次は、先月から調整中のあのゲームのリメイク版です。数値バランスにも多少手を入れていたりするので、MAGICのエキスパンションセットくらいの変化はあると思っていただければと思います。今回は、新カードに加え、ボードも作ってみました。

 私も含めて 5人でと思っていたところで、1人増えたので説明抜けをしています。自分でプレイした感覚も必要な段階ではありますが、外野からみたときにどうなるかというのも調整では大事になりますからね。

 数字バランスを変更した効果が現れて、全体的に重い展開になりました。多少意図的にそうしている傾向はありますが、早い展開にも対応できるようなものはいくつか入れています。

 特殊なカードについて、種類を絞り込んで、戦略ごとのキーカードみたいなものに絞り込んだこともあり、そのあたりのカードがちゃんと引けるかどうかで、有利不利は出てしまうようです。このあたりは、比較的選んで引きやすいものからのサポートも考えた方がいいかもしれませんね。

 今回は、リメイク前ではとても珍しいあのカードで大勝ちするのをみました。このあたりは、バランス調整のたまものといえるかもしれません。

 ボードは、得点計算が抜けやすいですね。場合によっては、最終計算だけに使ってもいいかもしれません。山札、捨て札のゾーンはうまく機能していたかと思います。

 あと、今回 1枚だけ変更のために入れたカードですが、なかなかいい感じにまとまっているかと思います。ちょっと制約がきついのでこのあたりは、カードテキストの書き方で調整しましょう。新作のネタが固まるまでは、しばらく調整のために持っていくことになりそうですね。

●電力会社 [play:game]

 アナログゲームオフでは、候補に入っていながらも人数の関係でプレイできなかったりということで、久しぶりにやってみたいというのと、ちょうど6人だったということもあり、比較的すんなりと決まりました。

 レポートでもけっこう頻繁に登場していますが、簡単に紹介を。タイトル通り電力会社を経営するゲームです。競りによって発電所を購入して、電力を生み出すために必要な燃料を購入して、電力供給先の支社を建設して電力網を広げていくのが目的です。

 今回は、ドイツマップでプレイしていますが、全体的に有利な土地はそんなに多くないわけで、6人になるとかなり場所の取り合いが激しくなります。

 序盤の発電所の配置の関係で 2ターン目に 6電力が出るゴミ発電所が、3ターン目に 7電力が出る石炭発電所が登場し、ターンの順番で競りの必要もなく入手することができました。が、3つめの発電所が明らかにコスト高になり、支社の数が伸び悩んで、終盤までずっとしゃがみ込む展開になってしまいました。

 ターンの順番の関係もあり、燃料事情はよかったのですが、中盤で高コストの発電所が全く出ずに、発電量を揃える前に軒数が進んでしまったのと、2〜3軒分くらい収入の差があったのが一番大きいですね。このあたりがこのゲームのシビアさとなってくるのです。

 気がついたら、第3の時代に入り、高額な発電所が比較的安価に回ってきて、最終的に大きな電力が必要な状況が 1ターンしか来ないうちにゲームが終わってしまいました。先行投資に走りすぎて事業展開ができなかったという、完全な負け組のパターンをいってしまいました。

 事業計画というわけではありませんが、不要なものを抱え込めるほどこのゲームは甘くないというのがよく分かった、そんな感じのゲームですね。立ち後れてはいましたが、中盤以降の発電所のゲンナリさを外野で楽しめたので、それはそれで面白いゲームだったとは思います。

 2時間クラスのゲームですし、かなりシビアな設定ではありますが、充実感はかなりあります。本格的なゲームが欲しいという方にはかなりおすすめできる作品かと思います。

●そっとおやすみ [play:game]

 このあたりで、残り時間も少なくなってきたので、簡単に楽しめるものをプレイしました。「うすのろ」みたいな感じのゲームではありますが、カードがそろったら、そっと伏せるというのがこのゲームの面白さではあります。

 7人でプレイしたこともあり、カードがかなりそろいやすくなっています。しゃべっていると倒すタイミングを見逃してしまいそうになりますね。フェイントが入ったり、机を叩くプレイがみられたりと、このゲームならではのテクニックが随所でみられました。

 アナログゲームオフの時にも持ってきましたが、7人でプレイできるゲームでもありますし、ちょっと時間が余ったときに、クールダウンでプレイするのにはちょうどいいゲームだと思います。箱も小さく場所も取らないですからね。

●ゴキブリポーカー [play:game]

 続いて、軽いものということでこちらをプレイしてみました。はったり、読みあいを駆使しながら、害虫を集めないようにするというカードゲームです。敗者を決めるタイプのゲームですね。多人数ということもあり、最初から1枚害虫がいる状態でスタートし、なおかつ、終了条件も変更しての短縮ルールでプレイしています。

 読みとはったりといえば「ブラフ」や「ファブフィブ」がありますが、確率論よりももっと心理的なところを要求されるような、そんな感じのゲームです。それにしても、6回のうち5回もウソとホントを見分けるのはかなりすごいと思います。

 勝負に熱くなりすぎずに、全員にまんべんなく機会が巡ってくるように仕向けてみるのが、このゲームの楽しみ方かもしれません。かなりライトなゲームですが、悩ましいところがあったりして、人気があるのも分かる作品です。

●ゲシェンク [play:game]

 今回の締め、ということでプレイしてみました。ほぼ月1回くらいのペースでプレイしているので、かなり定番だと思います。

 今回は 7人でしたが、チップを追加して 7人でやってみました。さすがに、多い人数になると回ってくるカードの数も少なくなり、強い数字と弱い数字の差が出てきてしまうような気がします。が、あまりに欲張りすぎるとチップがなくなって破滅への道をたどるのがこのゲームですね。

 わざとカードを取って、相手を妨害するよりは、自分のみを守ったほうがいいというケースが多いと思っていますが、珍しく今回は妨害していれば順位が入れ替わっていたという場面があったそうです。

 さすがに、適正人数は 5人までなので 7人はちょっと多い気がしますが、プレイできるぎりぎりの人数ではないかと思います。


 というわけで、今回は用事があったので 18:20 くらいに会場を後にしました。新作も気にはなっていたのですが、人数の関係などもあってこんなラインナップになりました、ひさしぶりに電力会社がプレイできたので、それはそれでよかったかと思います。次は 3連休の1日目ということで、たっぷりと楽しんでいきたいと思います。


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