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2007年1月20日、今年最初のJAGAが開催されました。去年あたりから新年会イベントもなくいつも通りの開催になっています。JAGAの面白さはそのときによってプレイするゲームががらりと変わることにあるかと思います。ある程度のゲームであれば出しやすいというのはありますね。
今回も、プレイしたゲームを中心にレポートしていきます。ゲーム数がかなり多いので、それぞれのゲームはあっさりと紹介していきます。
まずは、比較的新作の掘り出し物から。去年末に英語版を惨敗して和訳したものです。日本語訳つきのものがまだ入荷されていないので、初物と思われます。
4人までプレイ可能なダイスゲームで、カードに書かれたコンボを達成することでカードを減らしていき、最終的に配られたカードをすべてなくすことが目的です。コンボに成功するとチップを獲得でき、獲得したチップで振り直しや追加ターンなどの権利を得ることができます。
2人でやったときは、それなりにうまく働いたようですが、4人の場合はコンボの難度による差が出やすいようです。カードは60枚もありますから、簡単なのから難しいのまでさまざまですね。場合によっては同時プレイということもあります。
カードの巡りからあっさりと終わってしまったのですが、こと4人の場合はそうなりやすいのかもしれません。チップが 5枚以上余っていれば相手を妨害することもできたりもします。手札に入る感じのカードなので、和訳が必須になってしまうのが難点ではありますが、オリジナルのコンボも作れそうな感じなので楽しみは広がります。
15ドル相当なので、和訳付きでもそんなに高くない値段で入手できるのではと思います。もちろん、日本語訳つきのものが出ればの話ですが。
お次は、惨敗し損ねたものですね。いろいろとあってプレイすることができました。ちょっと古いカードゲームで、おいしいハンバーガーを作って得点を稼ぐゲームです。
カードプレイによりハンバーガーを作っていき、ちょうどいい頃合いで獲得して得点にするというシンプルなゲームです。獲得できる数には限りがあるので、タイミングのジレンマのようなものはあります。そして、肉の入っていないハンバーガーができやすかったりします。
それほど重くなく、分かりやすいゲームなので、ちょっとした合間のプレイにはいい感じなのではと思います。食べ物がテーマということで、それだけ身近な感じがします。おなかがすくゲームとしては「ホットドッグ」かそれ以上かもしれません。
バリエーションルールでプレイするのも面白いとのことで、こちらも機会があったら試してみたいですね。
お次は、去年の秋ころの新作でしょうか? Kniziaの作品で、カードを取らないようにうまく立ち回っていくゲームです。どちらかというと軽い感じのゲームですね。
今回は6人でプレイしたのですが、2ラウンド目以降の攻めどころなどがなかなか面白いですね。カードを隣のプレイヤーに回したり、ジョーカーの使い方など基本的なものはちゃんとありますし、何となくこなれた感じがするゲームです。得点を道の長さで示すあたりもいいアクセントになっています。
Kniziaのゲームというと、カツカツしたものを思い起こさせますが、多作な作者ではあるのでこういう軽いものも意外と作っていたりします。こなれた感じがするゲームです。
先週に引き続き、ここでもプレイされました。カードを滑らせるというカードゲームです。
やはりテーブルの周りをぐるぐると回るのはこのゲームの風物詩ではあります。比較的多い人数でプレイしたいものですね。Adlungのゲームということで、持ち運びに優れているという特徴があったりします。
先週持ってくるのを忘れていた、手先の器用さを競うゲームです。リンク情報がないのは、国産ゲームで若干違うジャンルに類するからでしょうか。
サイコロを振って、指定されたサイズの木のピースを積み上げていきます。ただし、積み上げるときに使えるのは手ではなくタイトル通り「おはし」です。
木のピースはニス塗りになっていて滑りやすいのですが、「おはし」は難度にあわせて4膳用意されています。ニス塗りの有無と、先が細くなっているかどうかの違いで、最も難しいものはすぐに滑ってしまいます。おはしをランダムでプレイするのもやりました。
器用さが出るゲームではあるので、好き嫌いが分かれそうなところではありますが、一発ネタとして、余興として目を引く作品になるのではないかと思います。だいぶ前から所有していましたが、今回やっと日の目を見ることができました。
こちらも、先週に引き続きのプレイです。Alex Randolphの作品でスローでアナログな感じのレースゲームです。動けるかどうかは他のプレイヤーの動向を読んでというのがこのゲームのポイントではあります。
実際にイモムシを動かして進めるとか、他のプレイヤーの動向を読んで動くとか、移動順による妨害があったりとか、楽しみどころの多いゲームではあります。
惜しむらくは、絶版で入手が困難なことでしょう。ドイツゲームらしいゲームではありますし、ゲーム自体はシンプルなので、気になった方は一度体験してみることをおすすめします。
普段は、ドイツのゲームの英語版を出している Rio Grande Gamesですが、これは独自ブランドでのゲームです。古代イタリアを舞台に、侵略してくる部族から逃げるゲームです。
ルールの読み合わせから始めたのですが、ルールをざっと読んだくらいではゲームになるのか? と疑問に思うくらい見通しはよくない感じがします。数ターンプレイしてみると、ものを生産して、生産したものを勝利点などに変えていくリソースマネージメントのゲームということが分かりました。
特殊な能力をつける機会はありますが、ゲーム中そこまでキープすることができないのがポイントです。右肩上がりにはなっていますが、発散する前に破壊行為により壊されてしまうのです。
ある程度プレイすると、60分くらいで終わる感じのゲームで、ちゃんとしたボリュームのあるゲームです。特殊効果ででないものがあったり、実はアレが有利なのではないかと思う点があり、バランスはパーフェクトではないような気がしますが、プレイ時間とプレイ感とのパフォーマンスのいいゲームと思いました。
うわさには聞いていましたが、プレイする機会がようやくやってきました。2人対戦の電磁力学的陣取りゲームです。プレイマットと磁石を使います。
プレイヤーは、自分の磁石を磁力により床から斜めに浮かせた状態に配置します。手元の磁石を使い切るか、置けなくなってしまったらゲームセットです。これ、プレイしている様子を見るとびっくりしますが、実際にやってみると磁石の反発力を指先で感じられるようになります。
磁石になっているので、当然加減を誤れば他の磁石がくっついたり、斜めになっているものが床についたりします。そういった場合は、対戦相手に有利になるようなペナルティが課せられたりします。
実力差もでますし、プレイ場所も選ぶゲームですが、これは言葉で表すよりもやってみた方が早いゲームではあります。入手が若干困難ではありますが、気になる方はプレイしてみるのをおすすめしたいゲームですね。
時間調整と言うことで、ひさしぶりに「フォーセール」をプレイしました。ここのところ「ゲシェンク」に押され気味だったので、たまにはという感じですね。
2段階の競りゲームで、序盤は建物を競りで購入し、終盤は建物を使って小切手を入手していきます。最終的に小切手の額と、競りで使わなかったお金の合計額を競います。
カードの巡りはありますが、低い数字は数字以上の働きをし、高い数字は数字ほどの働きをしないことが多いことや、かといって安い建物ばかりだと戦えないといったジレンマがあります。序盤の競りも、終盤の入札もどちらもそれぞれに悩ましく駆け引きがあります。
競りのルールが若干違うので、新版と旧版ではプレイ感が若干異なります。このあたりは好みの問題でしょうか? 新版は、競りの抜けどころが悩ましく、新版は一発勝負の値付けが悩ましいのです。
軽い競りゲームということで、こちらも十分楽しめる作品だと思います。準備運動、整理運動にざっとプレイしてみてはいかがでしょうか?
そして、時間が余ったのでこちらもプレイしました。最近はよくプレイされているので説明を省略してしまってもいいくらいのゲームですね。
今回は、チップが1箇所に集まってしまう展開だったので、高い数字に厳しい展開になりました。中盤の数字を思いっきりつなげたプレイヤーが、チップ数の差でそのまま逃げ切りました。
初心者から上級者までおしなべて楽しめるゲームという印象です。プレイ人数も 3〜5人までは問題なく遊べますし、定番として持っていて損はないかと思います。
今回は、前回とは打って変わって 10ゲームの大台に乗りました。先週からの流れもありますが、ランダムプレイも楽しいものです。このあたりは JAGAらしい選択になったのかもしれません。
来月は第4週の変則開催です。ゲームマーケットの準備もありますが、息抜きと情報交換にやってくるのではないかと思います。
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