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● JAGA 2007年2月 ●

 2007年2月24日、今月は4週目開催という変則開催になりましたが、JAGAに行ってきました。定期的に出かけている唯一のゲーム会ではありますが、新作あり、旧作あり、創作ありとそのときによって内容は雑多ですね。今回もプレイしたゲームをレポートします。


●シアーパニック [BGG]

 まず手始めにプレイしたのは、「シアーパニック」です。去年の秋あたりに書泉で発見したのですが、最近になって日本語説明書つきのものが入手できるようになりました。

 ボックスアートは、羊ですし、実際にプレイ風景を見ると、陶器の羊フィギュアが入っていてほのぼのとした感じに見受けられます。が、ゲーム内容はけっこうシビアなアブストラクト系のゲームです。

 羊をうまくコントロールして得点を稼ぐゲームです。自分のターンに決まった行動で羊を動かします。ラウンドによって得点方法が異なり、条件を満たしていれば得点、という感じです。行動には選択肢がありますが、一度選んでしまうとゲーム中、二度と選べないのです。

 得点の入る機会もそんなに多くありませんし、ランダム要素が入っているため、完全に動きを読み切るというのは不可能です。見た目よりも明らかにシビアなゲームというより、選択肢が見えているだけに悩ましいゲームなのです。割とゲーマー向けという印象を受けました。

 4人プレイの場合は、他のプレイヤーの動向に絡んでくる部分もありますし、ランダム要素で大番狂わせもあったりするわけで、どちらかといえばアブストラクト風の雰囲気を楽しむという感じになるのかもしれません。

 これだけ、外観と実際のプレイ感覚が違うゲームというのも珍しいでしょう。外観から、プレイ風景だけ見ると、楽しげに見えるだけに、ギャラリーがつきやすいゲームかもしれませんね。

●グロリアムンディ [play:game]

 先月もプレイしましたが、今月も6人ということでプレイされました。このクラスのゲームでは珍しく、紹介を割愛しましょう。

 とりあえず、前回の教訓もあり、戦法を変えてやってみましたが、6人になるとコントロールできないタイミングがどうしてもできてしまい、そこで貧富の差が大きく分かれるのでは、というのが2プレイの時点での、個人的な結論です。

 圧勝と思っていたものが、最後の数ターンで破壊せざるを得ない状況になってしまったため、思いっきり場が停滞し、足が止まったということがありました。このゲーム、逆転の要素が少ないと思われるため、走り出したら早めにケアをしなければいけないですね。といっても、コントロールするのが難しいゲームではあります。

 4人くらいの少人数でプレイすると、また変わってくるのかもしれません。

●シティープラン2.0 [play:game]

 かなり久しぶりですが、コンポーネントの確認も含めて自分でもプレイしてみました。これも、人数の関係で 5人でプレイされることが多いのですが、今回は 4人でプレイしています。ゲーム内容は省略ということで。

 序盤の手札がかなり中途半端だったので、速攻でとりあえず収入カードを確保するように動きました。が、バスターミナルが建設され、速度で負けそうになりました。結局収入カードは2人で分け合う展開になっています。

 一方で、最初から高速道路、交通局という前作から引き継ぎのコンボが出て、一触即発の状態になっていました。運良く、シティーホール、博物館といった危険なカードは手元に押さえていたこともありましたが。

 補助金が出てからのラッシュは、歴史建造物を引いてきていたので、マニフェスト達成との組み合わせで逃げ切る展開に。工事現場を残して10軒建てきりという、このバージョンならではの終わり方をやりました。

 結果は、高級住宅地8点と、発展ボーナス8点加算で差しきられました。ワンサイズ小さければ得点として届いていなかっただけにぎりぎりという感じでした。

 カードはざっと見た限りは問題なさそうでした。後は、説明書、サマリーなどをうまく作成することだけですね。ゲームマーケット向けに、変更点などを後日まとめて紹介する予定です。

●チキンハンター

 ひさしぶりにプレイしてみました。こちらも、コンポーネントのチェックのためです。最大枚数/最小数値で大量得点が2回でて、あっという間という感じになりました。

 こちらは、TGFでちょっとだけプレイされたみたいですが、何かしらの動きがあるという情報をつかんでいます。続報をお楽しみに。

●サクリファイス

 そして、こちらはもっと久しぶりですね。コンポーネントのチェックのためにプレイしています。これは、5人専用のゲームとしてリリースされていましたが、4人でもプレイできるようなルールができています。

 従来は、5人以外の人数は不可能とされていたのですが、アイデアひとつで十分に行けることが分かりました。このあたりの追加ルールで、ゲームとしての幅が広がったような気がします。プレイ感覚は4人でも5人でもあまり変わりません。

 そして、このゲームについても、何らかの動きがあるらしいです。

●じゅうたん商人 [play:game]

 実は初プレイだったりします。マルザンを見ていて、昔からやってみたいと思っていたゲームのひとつですね。その名の通り、競りでじゅうたんを購入して得点を稼ぐというゲームですね。

 シンプルなルールなだけに、再現されやすいため詳細は割愛しますが、じゅうたんを1枚ずつ普通のオークションのルールにしたがって競っていきます。じゅうたんが登場した枚数によって、最終的な得点が変わるため、相場はどんどん変動していきます。確率と、分散のゲームではありますね。

 今回は、お金を残して行くというプレイでしたが、じゅうたんが均等に出てきてしまったこともあり、大当たりがどこにもなく痛し痒しの展開になってしまいました。最終的にじゅうたんの枚数の差で届かなかったような感じですね。

 シンプルすぎて荒削りな部分はありますが、競りゲームのひとつとして、今でも楽しめるような作品ではと思います。

●ブタとキノコ [BGG]

 最後にプレイしたのは、こちらもかなり久しぶりですね。条件に合うカードを叩いて得点を獲得するという、アクション性のあるゲームです。

 お題に従って、決められたカードをいち早く叩き得点を稼ぎます。基本は、自分に振られた番号に一致する色のカードを叩くというのが基本のルールではありますが、「サンドイッチ」を作る(自分の両手で1人の片手をはさむ)というものがあり、これがなかなかに難しいのです。

 脳力系ゲームかと思っていると、突然サンドイッチになったりと、展開は全く読めません。お手つきのペナルティーが大きいので、素早く慎重にという相反する要素が要求されます。

 かなり好みが分かれそうなゲームではありますが、たまにやるにはという感じの作品だと思います。


 アフターはいつものところで、ほぼひとつのテーマに終始したというのも珍しいかもしれませんね。来月は、ゲームマーケット前最後のJAGAということで、最終試作品のチェックと打ち合わせになりそうな感じですね。


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