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● JAGA 2007年12月 ●

 2007年12月15日、今年最後のJAGAに参加してきました。先月のレポートを書いたばかりのような気がしますが、今回もまたプレイしたゲームを紹介していこうと思います。


●大航海時代 [play:game]

 人数がそろっていなかったこともあり、3人でプレイしてみました。英語版タイトルだと非常に紛らわしいのですが、PGDBではこのタイトルになっていました。

 文字通り、大航海時代を舞台にしたゲームで、お金で船を購入したり、契約をこなしてお金を稼いだり、探検に出て得点を稼いだりするゲームです。最終的に得点を多く稼いだプレイヤーが勝者となります。

 基本的にカードゲームではありますが、場所を広く使うゲームですね。感覚としてはマネージメント系のゲームになるかと思います。

 序盤は、資金繰りが厳しく、いかに契約をこなすかがポイントになってきます。資金が貯まってくると、探検に出て得点を確保するという流れです。契約のための船は後で戻ってきますが、一旦探検に出るとその船は戻ってきません。最終得点との兼ね合いもあり、そのあたりが難しいところかもしれません。

 契約は、ターン数によってもらえる金額も違ってきていて、このあたりもスパイスになっています。同じアクションは2回連続してとれないというのもゲームの至る所で効いてきているように思われます。

 サマリーがあった方が分かりやすい部分はありますが、3人でプレイした感じはちゃんと楽しめるゲームになっていると思います。最後の契約カードも、今回のゲーム、プレイ人数に限ってはそれほどバランスが悪いという感じはしませんでした。

 いろいろと確認したところ、契約カードのバランス云々とかがいわれています。全配置など、きつい条件のものがあったりしますし、全体の場を共有するタイプのゲームなので、プレイ人数は少ない方がいいかもしれません。

 後は念のため、英文ルールを確認しましたが、若干プレイしたものと違っている部分があったりしました。なので、今回の感想も参考意見ということになります。配置制限や、船の購入制限はもっと緩くなっているようです。あとは、探検のボーナスの入れ方も若干違っているようでした。

 手元に翻訳版のルールがないので、解釈違いなのかどうかが分からないのですが、状況を見るにそのあたりに問題が潜んでいるかもしれません。サマリーの類はあった方がいいかもしれないゲームですね。

●東京乗車券

 お次は、テストプレイがてらプレイしました。実際にはボードを作り直したかったのですが、時間がなかったのでカードだけ改版してみました。

 今回は4人プレイでしたが、このゲームらしい展開になりますね。マップの構成上あまりカードを貯め込むプレイにならないという特徴があります。作り直したカードも、ちゃんと機能しているようでした。

 ゲームの方は、チケット達成のために序盤から動かざるを得なくなったのと、2回目に引いたチケットがあさっての方向を向いていて、なおかつ競争状態にある場所に入り込んでしまったのでさんざんでした。初期版は、チケットに頼らないプレイで勝てることを確認したので、そのあたりができるかどうかも検討する必要があるかもしれません。

 今回は、最多チケット達成者がそのまま最長路も取ったためワンサイドゲームでした。

 終了後に、チケットのバランスの微調整などを。いざ解析してみると、かなり面倒な作業になるというのが分かるのではと思います。2枚ほど修正案ができたので、これを元に作り直す予定です。微調整の段階に入っているので、とりあえずこれが最終調整になるでしょうか。

●キューバ [play:game]

 実質的な最終ゲームになってしまいました。TGFでの新作です。キューバを舞台にしたゲームですね。

 作物を育てて、品物に加工して、輸出したりしながら得点を稼いでいくゲームです。また、法案によって得点の入り方が変わったり、特殊な効果がついたりするため、このコントロールも重要になってきます。

 生産サイクルを回して、ものを作って輸出というのは「プエルトリコ」に通ずるものがありますが、最初から生産物が出るような状態になっているのがこのゲームの大きな違いです。

 品物を作るためには施設を建てる必要がありますが、建てる場所を確保するためには生産力を削っていくしかないというジレンマがあります。建物の種類もいろいろとあり、このあたりはリソースマネージメントの様相が強いですね。

 このゲームの独特なところは法案です。ラウンド開始時に、4つの法案が出てきて、そのうち2つが可決されます。どれが可決されるかは、プレイしなかったカードと入札によって決まります。法案の得点でゲームをコントロールすることができるので、侮れません。

 また、1アクションずつ順番におこなっていくタイプのため、行動順も重要です。これを決めるのは、4巡目、最後の行動のカードということで、このあたりもひねりがきいています。

 全員初プレイということもあり、かなり探りながらのプレイになりましたし、とても悩ましいゲームではありますが、なるほどと思えるところがいろいろとありました。最後は、同点の所持金勝負という非常に詰まった展開になりました。

 ゲーマーズゲームではありますが、勝利への道筋がいろいろとあるように思われます。ダウンタイムが長いですし、箱庭的な要素があるものの、ある程度場を共有するタイプのゲームなので、少なめの人数で楽しむのがいいかと思いました。

 これは、いいゲームに巡り会えたと思いました。国内入荷もやっとという状況ですが、またプレイしたいですね。


 長時間ゲームが入ったため、3ゲームだけでしたが終了の時間になりました。アフターはいつもの場所で、年末の予定などを中心にという感じでした。

 今年は11回参加しましたが、新作あり、長時間ゲームあり、テストプレイありといろいろと利用させてもらいました。また来年もできる限り参加していきたいですね。


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