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● JAGA 2008年2月 ●

 2008年2月16日、いつも通りJAGAに参加してきました。そろそろゲームマーケットの時期に入りますが、JAGAくらいは参加できるような余裕を持ちたいものです。ということで、プレイしたゲームのレポートをお送りします。


●カントリーライフ [play:game]

 最初はウォーミングアップということで、この作品をプレイしました。Zochの小箱のカードゲームでお子様と一緒に楽しめそうな類の作品ですね。

 7種類のカードを1枚ずつ列にして並べます。表には種類に応じた絵が描いてあります。全員がカードの内容を覚えたら、裏向きにします。と、ここまで説明してお気づきの方もいらっしゃると思いますが、記憶系のゲームです。

 記憶ゲームといっても、そんなに厳しいものではありません。なぜなら、各列に破裂を示すカードが置かれており、底に答えの候補まで描かれているのです。

 カードを1枚表にしたら、同じ種類で裏向きになっているカードの「名前」を素早く言い、正解すると得点になります。どの種類のカードが出てくるかはランダムです。そして、答えたあとは今表にしたカードを対応する列に裏向きに置いて、次の答えになります。

 なお、正解者には答えのカードが得点として与えられます。このあたりのカードのやりとりは、Adlungのカードゲームを彷彿とさせますね。

 実際プレイしてみると、直前と同じ種類のカードがめくられるとすぐに答えが出てきますが、しばらく時間が経つと思い出せるか出せないかのぎりぎりという感じです。ヒントもあるので、名前が出てきて納得するという感じですね。

 「絵柄を見て名前を答える」とか「しばらく時間をおいたものを答える」とかという要素が、まさに脳力系ゲームという感じですね。

 ヘビーローテーションする類のゲームではありませんが、ウォーミングアップにちょうどいい感じのゲームだと思いました。

●王宮のささやき [play:game]

 2ゲーム目も、比較的軽いものと言うことで「王宮のささやき」をプレイしています。前回は、18TKテストプレイ会の時でレポートに残していなかったので、紹介するのはこれが初めてになりますね。こちらは、Adlungのカードゲームです。

 ルールは非常に単純で、各プレイヤーに7枚ずつ手札が配られ、決められた規則でカードを出していき、7枚中6枚を場に出すか、自分の番が回ってきてカードが出せない状態になったらラウンド終了です。カードを出し切った場合は、そのプレイヤーが、出せなくなった場合は、出せなかったプレイヤー以外の全員に得点が入ります。

 大原則のルールとして、自分の場に同じ種類のカードは1枚しか出せません。なので、単独で得点を獲得するためには、7種類のうち、6種類を出さなければならないのです。

 そして、カードには大抵、特殊な効果がついています。自分が出したカードを1枚回収して時間稼ぎをするもの、すでに場に出ているカードを交換したり、手札を交換したりするものなど、生き残るため、カードを出し切るため、相手の妨害をするために使える効果がそろっています。

 そして、このゲームのもう一つのキモは、「次のプレイヤー」の決定方法にあります。カードの指定されている色のプレイヤーが次のプレイヤーになります。無色のカードは一番カードを出していないプレイヤーが次のプレイヤーになります。

 これをうまく利用することで、自分のターンを繰り返して逃げ切ったり、手札が詰まっていそうなプレイヤーに手番を回してカードを出せなくさせたり、ということができたりするのです。

 ゲーマーなら自然と勝っているプレイヤーを止めるように動くもので、あるプレイヤーが手札を交換させて選択肢をなくした状態にさせておき、他のプレイヤーがうまく手番を回してカードを出せないように仕向けさせるということも出てきたりするのです。

 といっても、規定の得点になるとゲームが終了してしまうので、最終的にはうまく出し抜く必要があるのです。このあたりもうまくできていると思いました。プレイに使用するカードはわずか49枚+7枚。単純なルールでこれだけ味のあるゲームに仕上がっています。

 シンプルなゲームだけに、ゲーマー的な感覚が要求される部分もありますし、複数人数の力を使うことでかなりエグいこともできてしまったりするわけで、好き嫌いの分かれそうな作品ではないかと思います。

 万人にお勧めできるようなゲームではありませんが、よくできていると思いました。持ち運びも手軽で、プレイ時間もそれほどかからないので、折りを見てプレイしていきたいですね。

●東京乗車券

 今年のゲームマーケットに向けた作品で、JAGAでは相当数プレイしています。テストプレイのフェイズは終了しており、生産体制に入ろうとしているような状態です。なので、どちらかといえばプレビューと、コンポーネントの確認とかが中心ですね。

 5人でプレイしましたが、5人だとやはり路線が非常に狭いですね。特に山手線内の灰色の路線は一度埋まり出すとすぐに他のプレイヤーも動きだし、あっという間に出口をふさがれるということになりますね。

 今回は、最初のチケットが若干ばらついたので、山手線内を中心に、チケット達成のために千葉方面に足を伸ばすという形になりました。こうなるとあとでチケットが必要になりますから、そのあたりも考えてという感じですね。

 途中山手線で唯一1本しか路線がない上野〜池袋をふさがれ、逆回りのルートを作ったため時間はかかったものの、チケットが達成しやすい形になり、カードを引くことに。大量達成はなかったものの、比較的すいている神奈川方面のチケットが出て、うまく達成することに成功。

 ぎりぎりまで粘って、3枚追加達成させて、路線の点こそ低いものの戦える形になる程度まで持って行けました。素点勝負のプレイヤーが出ていたので、そのあたりとの兼ね合いかという感じでした。

 最後は結局1点差で届きませんでしたが、素点勝負のプレイヤーも1枚チケットを成功させていますし、最後の手札が網1枚そろっていたら、2点の路線が4点の路線に延びてそれで逆転という感じでした。速度としてはちょうど五分五分という感じでしょうか。

 チケットを引く/引かないの人数で展開が変わるあたりは、何となく「カタン」を彷彿とさせる感じがしています。ゲームマーケットできっとお目見えすることになると思いますので、お楽しみに。

●謀略級三国志

 ここ最近折りを見てプレイしていますが、いつかやりたいといっていた 8人以上でのプレイがついに実現されました。

 なぜ8人以上かというと、その人数にならないと登場しない人物がいるからです。そして、最初のランダム抽選で見事に引き当てました。簡単に言うと、勝者を予想してそれがちゃんと当てるというのが勝利条件になるのです。

 ゲーム開始時点で、勝者を予測するのですが、そのための判断材料として、全員の人物カードを見ることができます。登場する人物との兼ね合いで難度も変わってきますから、重要な情報です。紙に記入したら、あとは、その条件を満たすように仕向けるというのが目的になります。

 さらに、今回は変則的な能力/勝利条件を持つものが多めに登場しており、より場が混沌としていました。

 最終的に、勝利条件達成か、という場面が何回かありましたが、最終的に実は勝利していなかったことが判明し、競技終了になりました。

 8人でのプレイは初めてですが、ダウンタイムが思ったよりも少ないという感覚がありますね。というのも、指揮者で戦闘に参加することもありますし、他のプレイヤーの動向もどの人物を持っているかのヒントになりますから。

●ヤギ戦争 [play:game]

 多少時間があったため、このゲームで締めることにしました。4人プレイと3人プレイでやっています。前回プレイからちょっと時間が空いているので、簡単に内容の紹介を。

 スートなしのトリックテイキングゲームです。カードには得点が書かれており、一番強いカードを出したプレイヤーがそのトリックで出されたカードをすべて取ります。そして一番弱いカードの出したプレイヤーにも大事な役割があります。

 最初の4トリックは最も弱いカードを出したプレイヤーが、島カードを引き、限界得点を決定する権利が与えられます。最終的に、限界得点の範囲内で最も得点を取ったプレイヤーが勝利します。あまり詳しく書いてしまうと、再現できてしまうので説明はこのくらいにしておきます。

 4人プレイはいつも通りという感じですが、プレイヤーが変わるとトリックを取りに行くか行かないかの判断や、島のサイズの判断も変わっていき、ゲームとしてのブレになっていると思います。

 そして、3人でもプレイしましたが、これは4人よりももっとシビアです。他に2人しかいないので、勝ち負けのコントロールがしやすく、自分の意志でゲーム動かしやすくなっているという印象があります。これは他プレイヤーにも同様で、うっかりしていると得点をオーバーされてしまう可能性もあったりするのですが。


 アフターはまたいつもの場所で。今回は、若干オフレコの話を交えつつでしたね。ゲームマーケットの準備で忙しくなるころではあるのですが、気分転換にも不足したゲーム分を補充するためにも参加していきたいものです。


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