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今回は2008年10月11日に開催されたJAGAの様子と、その2日後の13日のテストプレイ会の様子をまとめてレポートします。単独のレポートにすると、創作ゲームのみであまり書ける内容がないというのもありますね。
この日は、準備作業があったりで遅れての参加になりました。JAGA自体も先月はアメリカ横断鉄道ゲーム会で参加できなかったり、その前も3か月連続で出られなかったりとブランクがありました。
翌々日にテストプレイ予定のものの調整などをやりつつ、うっかり持ってきたものがプレイされました。
事前に暖めておいたものはこの作品でした。「レイルバロン」の東京版は「東京男爵」がありますし、関西版でうまくルールをコンパクトに収めた「ぷちばろん関西」があるため、公に出すのかどうか迷っているところはありますが、私家版でもいいから作ってみたかった作品ですし、副都心線が開通したタイミングでというのもありますね。
基本的なルールは「ぷちばろん関西」を参考に組み上げています。オリジナルである程度構築しようと思っていたのですが、結局は移動の部分を中心にマイナーチェンジ程度にしかなっていません。
やってみたかったこととしては「地下鉄路線図でレイルバロンをやる」ということで、東京メトロと都営地下鉄は全線登場しています。他にはJRの路線が少々と、新都市交通システムが中心です。東京23区(ただし登場しない区が2つあります)を舞台にして、大手私鉄をあえて外すことにしています。
マップ作成は時間はかかったものの、楽しんで作りました。以前も同じようなことをやりたかったというのはあり、だいたいの登場駅は把握していたつもりですが、それでも目的地駅の選定には時間がかかりました。
実際にプレイしてみたのですが、やはり楽しさが違いますね。ルール的な改造案もいくつかいただいているのと、登場させて欲しい路線も出ているのでマップから書き直すような形になりそうです。こちらは、公に出るという保証はありませんが、道楽の道楽で作っていこうと思っています。
カワサキファクトリーのテストプレイに参加しました。前回のJAGAの時もプレイしたのですが、別のルールでプレイしていたりします。予想/読みあいの作品ですが、当たりそうで当たらないというのがいい感じです。いろいろとアイデアが出たり、まだまだゲームが動きそうな感じです。
最後に、自分のオリジナルもここでテストプレイしました。JAGAでは初お目見えになるかと思います。60枚のカードセットと、得点計算の方法は共通で、カードの集め方にバリエーションのあるオムニバス集のゲームです。インド洋交易をテーマにしていますが、タイトルは大洋交易ですね。
既存の2つのルールの他に、即興で1つルールが出てきたので試してみました。この要素で作ろうとはしていたのですが、こんなに楽しげなものになるとは思いませんでした。あとで振り返ると先手番有利な感じなので、うまくひねる必要がありそうですね。こちらは、TGFに持ち込む予定で、調整がうまくいけばゲームマーケットにも出てくることでしょう。
そんなこんなでアフターは、いつもの所に。今回は人数こそ少なめだったもののいろいろと楽しめました。
10月12日のバーベキューはゲーム分のないイベントだったのですが、堪能しました。そして時間があったので、いろいろと物作りを進めてから 10月13日のテストプレイ会に臨みました。今回の目玉は詳細こそ書けませんが、謎プロジェクトが動き出しました。
詳細はまだ書けませんが、初のテストプレイです。これが一番のネックになっていたということもありましたが、いろいろと予期しないことも起こったりと、1回目のテストプレイらしいゲームになりました。
終了後のアイデア出しもいろいろと出てきましたね。しばらくは詳細が書けない状態で進めていくのではないかと思います。ちなみに、このプロジェクトはテストプレイヤーとしての参加です。
そして、去年のTGFでこっそりプレイされていたTrans TKについて、ようやくマップとカードを作ってきました。実寸台のものを作る必要があったので、なかなか時間が取れなかったのです。タイトルにあるとおり、「トランスアメリカ」の首都圏マップです。
2回目のプレイでしたが、テストプレイという観点でやっています。目的地の中で極端に強いものが2つあり、あっという間に6点とか7点とかの失点が出たりしましたね。「トランスアメリカ」はある程度地方が固まっており初期配置もしやすいのですが、こちらは初期配置が一番悩ましいかもしれません。
地形的に厳しいのは川だけなのですが、東京から千葉方面に抜けるのがきつくなっています。あとは深いところにある神奈川の都市群ですね。原作でいうところの赤と緑のゾーンですが、Trans TKでもやはり厳しい地帯になっています。
こちらも、強すぎる都市に関して変更案をもらったりしました。このアレンジについては、コンポーネント作成をやっているものの、原案は私ではないので原案を出した方に許可が必要になりそうですね。
テストプレイが続き疲れがたまってきたので、ここからは新作でまったりとという感じになりました。
KniziaのダイスゲームでZoch社から出ています。あの「ヘックメック」の流れをくんだ作品でしょうか。ダイスを振ってタイルを取り合うゲームです。
プラス点のすしタイルと、マイナス点の骨タイルがありますが、ちゃんと骨タイルも取らないと得点できなくなっているのが特徴ですね。あとはタイルの取り方が面白くできています。
プレイした感じ「ヘックメック」ほどのシンプルさはないのですが、作者らしいジレンマがうまく出ている作品かと思います。思ったよりも収束が早く、序盤、中盤、終盤で戦い方が違ってくるような気がしました。ゲーマー向けのゲームに仕上がっているのではと思います。
箱のサイズも大きくないですし、ダイスゲームは数がそれほど多くないので、押さえておいていい作品だと思いました。
お次はAmigoの小箱カードゲームです。カードを使ってカードを競るタイプの競りゲームですね。
カードの分配の方法が特徴的ですね。最初のうちに競り落としていいカードを手に入れることも大事ですが、我慢して節約してというのも大事になってきます。というのも競り落としたのと逆順でカードを手に入れるという要素があるからです。
かなりひねりのきいた競りゲームだと思います。その場その場の状況で、相場もだいぶ変わりそうな感じですし、積極的にプレイするのにはそれなりにリスクがあったりとつかみ所のない感じがします。
Amigoのこのサイズのカードゲームというより、なんだかAdlungのカードゲームのようなそんな感じもするゲームでした。
最後は、Amigoの中箱のゲームですね。「ヤギ戦争」ファミリーのゲームでしょうか。多数派決算のゲームですね。
どこかで見たことがあると思ったら、同じ作者の「銅鍋屋」の要素が入っていました。移動してカードを取ってというところは同じですが、カードの種類がかなり多く、決算後のカードの移動はパズル的な要素があったりと、あまりないタイプのゲームになっていると思います。
できることが限られており、得点を稼ぐにもいろいろなステップを踏んでという感じになるので、若干もやもやした感じのするゲームかもしれません。
ボックスアート、タイルのデザインはヤギ戦争と同じような感じで、今回は18種類のヤギがきれいにかき分けられています。これまでのドイツゲームとはちょっと違ったイラストで、個人的にはプッシュしたいイラストレーターですね。
ボックスアートや「ヤギ戦争」のイメージで買うと、全く違うゲームなのでびっくりするのではと思います。悲しい誤解を避けるためにも、別のテーマでもよかったのかもと思いました。
テストプレイ会は、初プレイに近い作品が多くそれだけいろいろなアイデアが出てきたりしました。やはりテストプレイの初期段階はそんな感じになりますね。これからどんどんゲームが進化していくのではと思います。
新作ゲームの方も、気になっていたAmigoの作品がプレイできていい収穫になったかと思います。
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