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● JAGA 2009年2月 ●

 2009年2月14日、JAGAに参加してきました。日取りの関係とか、季節的なものとかで最初の人数は少なかったのですが、無事に試してみたいゲームをプレイすることはできています。今回はオリジナルのみなので簡単にレポートしましょう。

 今回はいつもよりも早めに入ったのですが、足並みがそろわず、長時間ゲームの「ルアーブル」やそれなりに時間がかかる「郵便馬車」を横目にしばらく待つことに。


●オーシャントレード

 卓の関係もあり、3人でプレイしました。今年のゲームマーケットの出展物です。セットコレクションのゲームではありますが、いろいろとルールにバリエーションがあります。どちらかというと、4〜6人を想定して作っていますが、3人でもプレイできるような工夫はあります。せっかくの3人プレイなので、そちらの紹介でも。

 60枚のカードを取り合うわけですが、3人プレイの場合は決算時にのみダミープレイヤーが入ります。今回プレイしたルールではいくつかゲームに登場しないカードが出るので、それもダミープレイヤーのカードになります。

 カード18枚、ダミー6枚の状態から各プレイヤー不要なカードを2枚ずつダミーに出します。これで、プレイヤーのカードが16枚、ダミーのカードが12枚になります。この状態で商品の順位を決めます。ダミーももちろん順位に含まれます。

 どちらかというと、1位、2位が固まりやすいので、捨て札で2位争いが確定しなくなるのを狙っています。カードの流れをある程度読めていれば、トップ確定で余計なカードを捨てることもできるかもしれません。

 今回は、ダミーがうっかり2位というのもありましたが、2枚で9点という高額配当が出ました。枚数の多いカードでは比較的起こりやすいですね。

 1ゲーム 15分くらいで、4つのバリエーションを楽しむことができます。少なくともそのうち2つは、3人対応ができるはずです。

●日本乗車券

 今回一番試したかった作品です。タイトルの通り日本全国を舞台にした「乗車券」です。

 構想自体は「東京乗車券」を作っているときからありました。首都圏ネタは万人に受け入れられるかどうかが不安だったので、全国版も作りたいと思っていました。が、乗車券はそれほど地理に詳しくなくともプレイできることと、日本の細長い形をうまくマップ上の表すのが難しく、ずっと構想だけの状態でした。

 「東京乗車券」のこともあり、マップはできるだけ楽をしたいというのがあり、A4の用紙の組み合わせでできないかというのがありました。また、日本地図そのままをのせるのをあきらめ、デザインマップでそれらしくしないと路線が引けそうにないこともわかり、試行錯誤の結果何とかマップができあがりました。

 細長い地形での乗車券はほかにないので、チケットに一工夫を加えています。マップ上、本州に 6本路線を引けるスペースがほとんどなかったこともあり、ゲーム上から 6本路線をなくしました。あとは、交通の要所となる部分を3本路線にして今の形にしています。

 4人で初プレイしてみました。元の乗車券も4人だとそれなりに広々としていますが、このマップもそうでした。ただ、要所となる青函トンネル、瀬戸大橋、関門海峡は人数に制限があるので、そのあたりの争いが重要になる場合もあります。

 プレイしていて気になったのは、チケットをゲーム中盤ですべて引ききったことでした。路線が全体的に短く、手数のかからないチケットを多めに作ったら、余裕ができすぎたようです。また、マップが細長いこともあり、最長路線争いは意外ともつれるというのもわかりました。

 路線の色配置や、独特の狭さがあり、若干シビアなマップに仕上がっています。攻めるところで攻める必要があるので、なかなか手札がたまらないようになっています。

 とりあえず、チケットは全面改修が必要なもののゲームになっていることがわかったのが一番の収穫だったと思います。ちなみに、テストプレイの結果は、チケット8枚成功で137点をたたき出しています。

●地下鉄漫遊記(仮)

 5人になったのとリクエストがあったので、東横杯バージョンでプレイしています。

 2つめの目的地で長距離が出ると、買い物のタイミングが遅くなるのでつらいというのがわかりました。その分、資金があるので、強力な環状線を早めに押さえておくのがよさそうです。買い物のチャンスがあるので、路線を使った方がいい場面も特に多人数プレイだとあるようです。

 中盤のチャレンジ合戦は、下位のプレイヤーが 1回成功させてから乱発する状態になりました。勝負せざるを得ない場面もあったりしますが、全員がチャレンジを書けると意外と捕まらずに逃げおおせることもありますね。

 展開が早いか遅いか読めなかったのですが、初めて特急券でチャレンジなしのゲームにしました。収入源となる埼京線+りんかい線+ゆりかもめが生きる形になったというのはあります。チャレンジに成功され出すときついのですが、路線収入があり、1回誰かを捕まえるとそれなりに追いつけるバランスになっているようです。

 最後は、マップ端を嫌って延長戦になっている間に、チャレンジ阻止成功でゴール可能な状態に。1ターン差のゴール宣言は次ターンゴール確定の2マス先を振られましたが、特急券効果で逃げ切りました。

 今回も5人中3人がゴールできそうな感じになりました。チャレンジルールは運の要素を高める働きはありますが、どちらかというと序盤の路線も運によるところが多いですし、原作は1回負け出すと立ち直るのが厳しいですからね。

 特急券で攻めるのは難しいのですが、路線価格が安いうちに特急券で目的地を回ってそのまま逃げ切るというのもあるかもしれません。

●日本乗車券

 人数が増えてきたので、5人プレイを外から見ることにしました。5人の場合路線争いが相当激しくなると思っていました。チケットが中盤で切れるのは 4人の時と同じでした。が引き始めるタイミングは若干遅かったような気がします。

 5人の場合は、いつどう出てくるかで、かなり疑心暗鬼になるようです。手札をためる必要ももちろんありますが、動き出したら連鎖反応が起こりやすいのです。

 マップは西に3人、東に2人という構成で、なぜか北海道が終盤にさしかかるまでがら空きでした。それなりにチケットは用意したはずで、長距離路線が多いのにどうしてだろうと思っていたら、終盤誰かが動き出したところで一気に動き出しました。こともあろうか 3人が入る展開になったりとか。

 北海道が埋まる頃にゲームも終わりを迎えることになりました。カードを引ききって、かつ、路線も全員が残り1桁になるまで使ったので長期戦になりましたが、今回は接戦でした。

 5人はシビアだけど5人の方がいいのではという意見が出たりとか、日本海側があまり路線が引かれなかったりとかそのあたりが意見として出ました。チケットの件も含め持ち帰りで調整という感じですね。

 ちなみに、「地下鉄漫遊記(仮)」も「日本乗車券」もまだ調整中の段階なので、今年のゲームマーケットでは出店しない予定です。前者はようやくルールも固まってきた感じですが、マップももう少し大きく書き直したいですし、ほかにやりたいこともあったりします。「日本乗車券」は、さすがにもっと調整期間がほしいところです。


 アフターは人数は少なかったものの、いつものところで。日本乗車券のこととか、ここでは書けないようなこととか、いろいろとありました。ここから先はゲームマーケット準備期間なので、こういう機会は有効に使いたいですね。


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