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● JAGA 2009年8月 ●

 2009年8月15日、お盆まっただ中という珍しい日程でのJAGAに参加してきました。前日に実家から戻ってきて、なおかつ午前中に別の用事があってと慌ただしい中での参加になりました。

 今回もプレイしたゲームを中心に簡単にレポートしましょう。


 スタート前は、別のところに行っていたのですが、比較的早めに終了してきたので、昼食は気になっていたとんかつに。昼の時間帯限定でピンポイントに込んでいましたが、なかなかでしたね。人数の都合もあり、戦利品の確認などをしながら、頃合いを見てプレイを始めることに。

●地下鉄漫遊記(仮)

 手始めにプレイしたのは、久しぶりに東京版の「地下鉄漫遊記(仮)」でした。ここのところずっと「日本漫遊記(仮)」の方をプレイしていたので、東京版は久しぶりだったりします。

 路線もとりあえず押さえる路線というより、組み合わせで力を発揮するものが多く、このあたりのバランスは日本版とはかなり違っています。

 今回は4人でしたが、序盤は大きな事故もなくといった感じでした。元々、路線が残り少なくなるまでは支払いが発生しにくい状況ではあるのですが。

 売り切れ中盤からは、成功率の比較的高いチャレンジ合戦になっています。といっても、失敗して捕まるリスクも大きいのですが。今回は2回中2回の成功だったかと思います。比較的収入が低いのと、路線価格が倍付けになっているので他人の路線を使うと儲かりにくいというのもあります。

 そして、今回の事件は最終版に発生しました。

 今まで、わずかな可能性にかけてのゴールチャレンジ阻止だったのが、ランダムに選ばれた目的地がかなり遠く、普通に逆転の可能性が出てきました。

 ゴール宣言者は 1ターンでは当然たどり着かず、あとはゴールチャレンジ中のプレイヤーを捕まえての連鎖ゴールチャレンジになだれ込むことに。ここで、あと2マスからのまさかの1ゾロで目的地に直行してしまい、連鎖チャレンジ失敗という珍しい状況になりました。

 出目状況で、チャレンジ阻止確定というのを作りたくなかったので、入れたルールではあるのですが、うっかりが発生するのはテストプレイを通して 2回目ですね。

 結局、ゴールチャレンジしたプレイヤーは到着までに 3ターンかかり、手数の差で大逆転が発生しました。3ターンかかる状況がそれほど多くないのですが、ここまで事故が起こるとバランスはこれでいいのかと自問自答したくなりますね。

 ゲーム上は滅多にないのですが、大差で勝利している場合は 1回ゴール宣言を待って、普通にマップ中央に寄せるという手もあります。ゴールチャレンジをしていなければ阻止されるということもなくなるので。

●ディクシット [play:game]

 お次は、限界人数突破で「ディクシット」をプレイしました。フランス製のコミュニケーションゲームで、親のプレイヤー(語り部)が1つのテーマを出して、それに沿ったカードを当てるという感じの作品です。カードの絵柄がなかなかうまくできていると思います。

 語り部のプレイヤーはできるだけ少数(ゼロではだめ)のプレイヤーにだけ当ててもらうこと。子のプレイヤーは親のカードを当てると同時に、うまく他のプレイヤーに答えてもらうという目的があります。

 「ディクショナリー」「たほいや」に若干近いですが、言語依存もなく、トリビアゲームにある問題の有限性も極力取り除かれているのがいいですね。アイデアの勝利かもしれません。

 親は大量得点を獲得できないというのがありますが、過程を楽しむゲームとしてとらえるのが良さそうな、そんな感じがしました。個人的には、Adlungが似たようなゲームを出していたらきっと惨敗していたに違いないと思える作品ですね。

●東京乗車券 第2版

 その次は、今回のメインの乗車券テストプレイ会になりました。私は東京乗車券 第2版をプレイしましたが、別卓では日本乗車券もプレイされています。

 今回は4人プレイのため3本路線は2本までの制限がつきました。序盤から南武線の立川よりで衝突事故すれすれの競り合いになったりしました。チケットはそれなりに工夫しているのですが、駅数の関係もあったりします。

 千葉からの最長路線、埼玉の素点重視、柏から都心を回るチケット重視、そして、横浜線を抜ける最長路線と4人の展開が分かれるようになりました。中盤で緑を取るプレイヤーが3人出てきたりと見えないところでのカード争いが暑くなりやすいのです。

 素点のみにするか、最長路線を取りに行くかを迷ったのですが、チケットを引くのが遅れたのと、得点の高い横浜線が取れそうだったので、最長路線狙いにシフトしました。

 最終的に振り切っての最長路線でしたが、それでも素点勝負のトップと2点差でした。チケットがもうちょっと得点の高い相鉄線近辺のものになっていれば逆転まであったでしょう。西武池袋線の得点の高さはありましたが、実は最長路線の素点狙いで切られる危険性もあったりとか。

 チケット勝負のプレイヤーも4点差だったので、あと1枚の勝負だったかもしれません。正直な話は勝たれていたかもと思ったくらいなので、様子を見てバランスを変える可能性もあります。プレイ時間は50分くらいでしょうか。

 なお、別テーブルの日本乗車券は、チケット 10枚で4点差勝利だったようです。東海道山陽新幹線がほぼ全通の上、日本海回りの東北ルートと、都市を多く通る展開でしたが、チケットでも勝てるというのがわかって一安心しています。そして、素点で20〜25点差がつくので、4枚くらい余計にチケットを達成させる必要があるということになります。

●マンハッタン [play:game]

 最後にプレイしたのは、「マンハッタン」です。かなり久しぶりですね。カードをプレイしてビルを建設させたり乗っ取ったりして得点を稼いでいくという感じのゲームです。

 かなり久しぶりでしたが、見た目よりもプレイヤー間でパワーバランスを要求されるゲームだというのがわかりました。カードのよってどうしようもない場面は出てくるものの、直接攻撃もできますし、全員にマークされるとかなりきつくなるというのがわかります。

 比較的シビアなゲームではありますが、ルールはシンプルで、見た目もわかりやすく、今プレイしても色あせない感じのゲームではあります。1994年のドイツゲーム大賞の作品なので15年前の作品ですね。


 別卓のゲームが終わるのを待って、終了となりました。アフターはいつものところで盆と正月が一緒に来たようなメニューで大惨敗をしたりとか。Wallaceのいろいろな意味で現実を反映させたゲームの話とか、6人でおすすめのゲームとかそのあたりの話でした。

 当日午前中や翌日のこともあり、ペースを見ながらのプレイでしたが久しぶりのゲーム会で思いっきり楽しめました。来月は「ファイブC」大会ということでこちらも楽しみです。


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