トップ > アナログボードゲーム > 雑記
2010年6月19日、ひさしぶりにフル参戦のJAGAに出かけてきました。ゲームマーケット準備期間の2か月はどうしても時間が捻出できませんからね。先月も会場には来ていたのですが、なんとプレイしたゲームが0ということで、レポートが出せませんでした。今月はゲーム数が少ないですが、簡単にレポートします。
まず手始めは、オリジナルゲームのテストプレイということでざっくりとやってみました。私の作品ではありません。
コミュニケーション系のゲームで、想像力をかき立てられるようなそんな感じのゲームです。お題と選択肢が与えられ、うまく他のプレイヤーにあわせられるように選択していきます。組み合わせがそれらしいものから、とんでもないものまでいろいろとあるのがポイントですね。
細かく書くと再現されてしまいそうなので、ざっと書きますがかなり面白かったです。タイトルはまだ仮のものですが、普通にコミュニケーションゲームとして楽しめますね。
ゲームの性質上、お題のほうが作るのが難しそうな気がします。コミュニケーションゲームとして楽しめる作品ということで、言葉を選ぶ必要がありますからね。逆に選択肢のほうは、いろいろと趣味に走れるところですね。最終版のタイトルになるのかどうかは分かりませんが、擬人化といってもいろいろな種類がありますから。
お次は、初公開の「シティープラン」の自己リメイクです。水面下で計画はありましたが、いつか外注できれいなカードが作れるようになったら残しておきたいと思っていた作品です。「東京乗車券 第2版」と「日本乗車券」で経験を積むことができたので、始動させることにしました。
ゲームマーケットでは初版、2.0と 2バージョン出していますが、再度手がけるチャンスが来たので、再版ではなくリメイクの形を取ろうと思います。新バージョンの出始めは、新しいシステムと、新しい特殊施設の調整が中心です。
今回は「アクションポイント」から「同時プロット」に変更する予定です。ダウンタイムを押さえるためというのが主目的ですね。デザイン的な互換性は今のところ保っています。あとは、「発電所」の制限を若干緩く簡単にしました。
もうひとつは、従来決定打になりにくかった「発展ボーナス」を2倍に引き上げました。自己テストプレイを何度かやっていますが、結構強力で、初代シティープランに近い、発展ボーナス中心の攻め方にシフトした感じです。
もうちょっと変更点はありますが、調整中の段階なので変わる可能性があり、このくらいにしておきましょう。
テストプレイですが、強すぎる新カードにより、駆け抜けられる展開になってしまいました。テストプレイ開始時にはたまにそういうカードが混じっている場合もあり、候補を入れ替えながらという感じになるのです。
あと、気になったのは「マニフェスト」の文章が長くなりがちなことです。初代からある要素で今回は配点を大きめにしていますが、発電所のルールの簡易化などと併せて、ちょっとそのあたりをシンプルにしたいと思っています。
マニフェストには、街づくりの方向制を決める役割とクローズな得点源としての役割の2つを持っています。前者は、収入のルールと、得点系の特殊施設がその役割を担っているので、ボーナス点の形で目に見えるようにしてもよいかもしれません。クローズな得点源もそちらのボーナス点である程度幅を持たせるというやり方がありそうです。そうなると、マニフェスト代わりの何らかの行動を追加してもいいのかもしれません。
新しい特殊施設も限度があるので、このあたりが今回のバージョンの鍵になりそうな気がします。2〜3か月くらいかけてじっくりと調整していきたいですね。
そして、今回は長時間ゲームをプレイしています。History of the World のゲーマーアレンジといってもよい作品です。時代ごとに1つの国を受け持ち、勢力を広げて得点を稼いでいくシミュレーションゲームです。
A Briefということで、数値的なボリュームを下げ、エポック数が 6になり、プレイ時間は公称180分程度になっています。紀元前2500年〜1942年までの長いスパンでいろいろな勢力が登場します。
基本は、本拠地から勢力を伸ばしていき、相手のところに攻め入り勢力を拡張していき、地域ごとの支配状況によって得点を稼ぐという流れです。エポックごとに動かせる勢力は違いますが、以前のエポックで獲得したコマはそのまま場に残るのも特徴です。特殊カードによりいろいろな効果が発動します。
そして、ポイントは現在の得点により次のエポックの勢力選択の順番が決まることです。当然トップを走っていた方がいいのですが、勢力を選ぶのは得点の低い方から順になるため、最後には強い勢力は残っていません。ただし、エポック終了時点での上位のプレイヤーには、プレイ順選択に影響しないちょっとしたボーナスが与えられます。
ダイスロールも要因としてありますが、全体的にさくさくと進むようになっています。ただし、今回は英語そのままでプレイしたため、国の選択と特殊カードの選択で相当なダウンタイムがあったことを追記しておきます。公称時間では1時間ほど余裕を持って終わるはずでしたが、最後のエポック6に入る前に時間切れのため途中終了になってしまいました。
ボリュームがあって面白い作品ではありますが、カードの日本語化やリファレンスの作成といった、プレイアビリティーを上げる努力は必須ではないかと思います。そのあたりのダウンタイムが短くなれば、さらに魅力を引き出すことができるのではないでしょうか。
領土争いや、前の時代の勢力によって得点が入るあたりは、「ビンチ」や「スモールワールド」に継承されています。後者は日本語版も出ていますし、プレイ時間も 1時間強という感じですので、そのあたりから入ってみるのもいいのではと思います(前者はヨーロッパが舞台ですが、後者はファンタジーなのでヒストリー的な好みが分かれるところかもしれません)。
アフターは、いつものところでプレイした記録を見ながらということになりました。ワールドカップの時間ときれいに重なったためかなりすいていたのが印象的でしたね。うっかりした話題とかを交えつつという感じになりました。来月は所用のため出られませんが、また8月に参加したいと思います。
トップ > アナログボードゲーム > 雑記