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● JAGA 2010年9月 ●

 2010年9月25日、今回も第4週開催のJAGAに参加してきました。飛び石の祝日のあとの土曜日でしたが、いつもどおりという感じですね。今回は時期的に新作はプレイしなかったものの、普段はプレイできないようなものもありました。というわけで、レポートをお送りします。


●エスカレーション [play:game]

 メンバーがそろうまで+他のゲームが終わるまでということで軽いものをプレイしました。Z-Manから発売されたKniziaのカードゲームです。前のプレイヤーよりも高い数字のカードを出して、できる限りカードを引き取らなくするというゲームです。

 カードは配りきりではありませんし、ランクの弱いカードは使い勝手がかなりよくないというのもあり、手札運の要素は多分にあるかと思います。目の前で強いカードを使って切られるとどうしようもないという感じではあります。

 今回は6人でプレイしたのですが、カード枚数の関係か、大量失点を取ると一発で脱落というくらいの長さですね。もう少し人数が少ない方がいいのかと思いました。いずれにせよ、さくさくとプレイするタイプのゲームだと思います。

●ぶたのしっぽ

 こちらも時間調整で。別のタイトルもコールされていましたが、事後調査の結果こちらで間違いなさそうということで。トランプゲームなのでボックスにタイトルも書いてあるわけでもなく、事後検証が大変なのです。

 さておき、プレイしたのはあの「ぶたのしっぽ」です。といってもトランプゲームの常としてローカルルールはありますし、同スート札が出たら場札をたたいて、一番最後のプレイヤーが取る、というものではなく、考える要素のあるものです。

 トランプゲームなので、ルールの再現性は気にしなくてもよいのですが、他のゲームとあわせて曖昧な部分を残して紹介しましょう。

 今回プレイしたものは、手札からも山札からもどちらでもプレイしてよいというルールです。あとは、無条件で取らされるということもあり、序盤はさすがに運だよりですが、中盤戦あたりからの攻めどころが難しいです。手札が少ないプレイヤーが勝者となるため、勝負に出たいのですが、全員が手札を使い出すとどこかで息切れしてしまうかもしれません。

 完全なカウンティングができていれば、読み切ることは可能ですが、テンポも速いのと手札と場札と両方から出るので、かなり難しいのではと思います。見た目よりも考えどころがあっていいですね。

 今回は4人なので、偶奇性の関係で出す札が偏るようになりましたが、奇数人数だとこのあたりがばらけることになり、ゲーム性も変わってきそうです。

●ゴジラ 怪獣王決定戦カードゲーム [play:game]

 ここからは、うっかりしたゲームのお時間です。タイトル通り国産ゲームですね。

 「ハゲタカのえじき」とトリックテイキングをあわせたような感じではあります。カードのプラスマイナスにかかわらず、勝者が場の札を持って行くことと、相手の動きが見られるというたったそれだけなのに、かなり悩ましくなっています。

 場札となるカードはかなり多いのですが、マイナス得点が多めで、それだけに勝ち札を最後まで取っておくことにリスクがあります。あとは、特殊な効果があるカードも混ざっており、かなり強烈な効果が多いですね。

 荒削りな感じはありますが、悩ましいところもあり、毎ラウンド楽しめました。これはうまく作りかえたいと思いましたね。

●セーラームーンカードゲーム マスカレイドバトル [play:game]

 お次は、1992年の国産ゲームです。当時流行のマンガ/アニメがテーマの作品です。アニメの放映は1992年〜1997年とのことで、思ったよりも早い時期に出た作品なのでしょう。カードの絵はキャラクターものではあるのですが、ゲームとしてはかなりアレな感じのトリックテイキングです。

 カードの構成はバラバラでカウンティングはほぼ不可能、特殊カードもそれなりに多く、なおかつ、このゲームは2勢力のチーム戦です。ビッドにより勝利条件を決めて、チームで目的に達成するというのが大きな目的です。誰がどのチームなのかは、あらかじめ配られたカードによるもので、非公開の情報です。

 根底はナポレオン風ではありますが、役割は最初から固定ですし、オポーネント側なのか、デクレアラー側なのかが分からないので、攻め方はだいぶ違ってきます。遊びやすいようにアレンジルールを入れていますが、とにかくいろいろな要素が入ったゲームですね。

 1ラウンドだけプレイしましたが、オポーネント側のチームメイトの読みが外れたり、特殊カードの差があったりでデクレアラー側の勝利でした。もうちょっと調整すると、また違ってくるのかもしれません。

 とにかく、この時代によくこんなゲームがというのが感想ですね。見た目にだまされてルールの難しさに困惑された方もいらっしゃったのではと思います。

●シティープラン3(仮)

 ここからは創作ゲームのテストプレイを。今回は3人で回しています。

 1ラウンド目からスタジアムが見えたり、新しいカードの建設予定地が見えたこともあり、全体的に遅い展開になりました。3人の場合収入カードが出切りにくいことと、山札がつきるのが遅いのが特徴ですね。

 結果として遅いゲームならではの高得点の施設が大量に建つ展開になりました。工事現場+建設予定地で割り引き系のカードなしという展開を選んだのですが、カードの巡りがよく(5回も交換で回していたというのはありますが)、ギリギリで差しきった形でした。

 議会のボーナスも、発展ボーナスも、完成ボーナスもおおよそ形になったような気がするので、この方向でベータ版をと思っています。今回のバージョンは、前回ともまた攻め方が変わっているような気はします。

●Auction-H(仮)

 最後に、4人でプレイしました。今回からテーマを変えたものでプレイしています。お金の単位も変えて、数値もそろえたのですが、はやりきれいにそろっていた方がやりやすいですね。

 数値を変えたことにより、若干バランスを変えたのですが、これが面白い方向に動きました。価値が低いものは他のプレイヤーのビット阻止に使えるのですが、バランス変更に伴いこれが生きた形になりました。

 今回は、最後のビッドで2種類のお金が高騰することになり、これが勝負を分けるかたちになりました。お金の高騰は出てこないときもあるのですが、出てくるとやはり強いわけで。

 プレイ時間が若干長いのと、やはり使いどころが難しい第3の産物があるのでそのあたりをどうするかですね。

 改造案としては、マイナスカードを削ること、第2の産物を 1枚減らして、第3の産物を増やして通常と同じように扱うことくらいでしょうか。同時入札というのも時間短縮としてはありかと思っていますが、奥の手に取っておきたかったりとか。


 アフターはいつもの場所で、今回はいつもより早い時間に入ったのですが、出る時間はいつも通りだったのでそれだけ長い時間ということになるでしょうか。今日のゲームの話もいろいろとありましたが、将棋の話とかそのあたりが中心でした。


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