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2010年10月23日、今回も第4週開催のJAGAですね。今回は新旧織り交ぜていろいろとプレイしています。いつも通りレポートを送りしましょう。
手始めにプレイしたのは、コミュニケーションゲームの「ヒントをもうひとつ」です。このゲームは回答者1人に対して、他のプレイヤーが自分のカードからヒントを出していきうまく当ててもらうというゲームです。
このゲームのポイントは、回答者よりもヒントを出すプレイヤーのほうが悩むというところにあります。回答は知っているものの、カードに書かれているヒントの中に的確なものがなくても、何かヒントを出さなければならないので、どのくらいの信憑性があるかが回答者にはよく分からないのです。
日本語ラベルでの日本語化は必須ですが、これは新しいタイプのコミュニケーションゲームで面白かったです。過程を楽しむタイプのゲームではあるのですが、そのあたりはあまり気になりません。
難点があるとすれば、回答の中にきわどい言葉が混ざり込んでいることでしょうか。対象年齢は必然的に高くなってしまいますし、どこでも出せるようなゲームではなくなってしまうので、ちょっともったいないと思ったりとか。
お次は、かなり久しぶりに「キャントストップ」です。仙台時代に相当数プレイしたはずなのですが、プレイ回数の履歴に残っていなかったので、ここ5年くらいは全くプレイしていなかったものと思われます。
久しぶりでしたが、何となくのバランス感覚はありましたね。引き際が難しいゲームではありますし、4人の終盤はかなり煮詰まった感じになるというのも大きなポイントだったりします。
このゲームならではだと思うのは、数字同士のバランス感覚にあったりします。大きな数字3つだと出目が偏ったときにアウトですし、3つとも奇数だと、すべてのダイスが偶数、または、すべてのダイスが奇数でアウトになってしまいます。これで引っかかるのは 1/8 なので確率的には意外と大きいのです。あと偶数が埋まると一発でのアウトの確率があったりとか。
コンポーネントが大きいので所有はしていないものの、これも時代を経ても色あせないゲームですね。1980年の作品なので、これを書いている時点から 30年前の作品だったりします。
お次は、メイフォローのトリックテイキングの名作といわれている「ハットトリック」です。「シュティッヒルン」でもプレイ可能ですが、こちらでプレイしています。トリックテイキングは再現されやすいのでぼんやりとルールを。
2色まで出すことができるメイフォローのトリックテイキングです。色別で勝者が決まって、トリックを取っていくところがポイントだったりしますが、できるだけ1色に固めるのが有利ということでそのあたりの調整が難しいのです。
強いカードでも、そのカード単体では1枚しか取れませんし、不要なカード処理に走ろうとすると、うっかりトリックを取らされたりと気が抜けないですね。
マストフォローではないので、選択肢が多く悩ましい場面も出てきますが、特殊な約札が全くない、比較的シンプルなトリックテイキングではあります。
これは初めてプレイしています。Kniziaの作品です。1996年なのでかなり前の作品になりますね。
カードを使ったギャンブルゲームです。8枚の手札を配られ 2枚ずつ同時公開していき役を作って行きます。できあがった役によってチップのやりとりをするというものですが、ラウンドごとのチップの分配が違ってきています。支払いを避けるべきか、収入を取るべきがか悩ましいところです。
このゲームのポイントは、ラウンド開始時にチップを支払うことでカードを購入することができる点です。2枚まで追加できますが、8枚が10枚になるとだいぶ違ってきます。そして、誰かがカードを買い始めると連鎖が起こることもしばしばあり、チップの総取りの価値がますます上がっていきます。
手札の運の要素は強いですが、読みあいの部分もあって面白いですね。誰かが破産するまでというルールだと、状況によっては長期化しやすいため、ラウンド数でチップの出入りを2倍くらいにして調整するのもいいでしょう。というより、今回がまさに最下位からのチップの総取りが発生し大きく延長が入ったためもあります。
お次もかなり久しぶりの「ババンク」です。今回はギャンブルゲーム特集でしょうか。3枚のカードとコマ、チップを使った読みあいのゲームです。他のプレイヤーをいかにはめて、自分はいかにもうけるかを競います。
全4ラウンドのゲームですが、登場するチップの額が終盤になると跳ね上がるので、序盤は本当に準備運動という感じになります。ただ、コマ位置がかなり重要なゲームではありますし、相手の傾向を読むというのも最初の2ラウンドくらいからが勝負になります。高収入が狙えるところを移動範囲内に押さえておくことで、選択肢が増えるという利点もありますね。
そして、このゲームのポイントは1人あたりたった3枚のカードです。ブラフ、倍率アップ、サギ師の3つですが、これが本当に無駄がない構成になっています。ブラフは何も起こりませんが他の人には分かりませんし、倍率アップは収入の倍率が加算されます。そして、サギ師のマスに相手をうまく呼び寄せれば、収益を総取りすることができます。
終盤になってくると、チップがたまっていき高収益のマスができたりするのですが、そうなると他人のカードが全部サギ師に見えてきたりするのです。読みあいのゲームですが、他のプレイヤーの動向も重要ですし、コマの動かし方もヒントになるかもしれません。
3ラウンド目あたりまでは平穏でしたが、4ラウンド目は他のプレイヤーの石がうまく一致して、下位3人が全員倍率アップで 4倍の収入を見たり、同じマスにサギ師が 4人集まったりとものすごい状況でした。このラウンドで上位と下位が総入れ替えでしたが、離れたマスのサギ師を引き当てての逆転ゲームでした。
じりじりとするゲームではあるので、プレイヤーは選びそうな感じですが、実はカード運やダイス運の要素はなく、他のプレイヤーの状況がすべてを決めるという感じなのです。比較的広い人数幅をさばけるゲームなので、個人的には好きなタイトルです。2001年の作品ですが、これを書いている 2010年の時点でもまだ入手可能です。
お次は、TGFあわせのテストプレイを。今回も5人でプレイしています。カードの枚数バランスを若干変更しています。
今回はカードの偏りがそれなりに大きく、3種類目の商品の貴金属が1枚しか出なかったり、高い価値のカードが序盤に出てしまったりと波乱含みの展開でした。大枚をはたくと、回復スピードがそれほど速くないので、どこで勝負を書けるかがポイントになってきます。そして、親の選択はとても大事です。
今回は、香辛料を安く落札していたプレイヤーが、その差で勝利したという感じではありました。価格高騰があまり準備を整わないまま出てきたりと、カードの出方によって結構展開が変わってきます。
端数の扱いについての話題が出たので、一番枚数の多いお金は、下落の効果がゲーム終了時に半数(端数切り捨て)を捨てる。上昇の効果は2枚ごとに+10という変更を入れようかと思います。上昇かつ下落の効果が従来と若干異なりますが(変更後は約75%にダウンします)、どちらも取るというのはあまりなですからね。
TGFは、今回の変更点まで入れて、ルールをまとめようと思います。どちらかというとタイトルを早く決めたいですね。
最後にプレイしたのは「トリックマイスター」です。紹介は前回書いたので省略ということで。
今回は、変則ルールが1ラウンド目に来ました。トリックを取ったプレイヤーと、得点対象のプレイヤーがずれるとかなり戦略が難しくなります。
比較的おとなしいルールが続きましたが、得点系のルールが重なるのもなかなか面白いですね。このあたりの細かいルールは、ゲームの重要なポイントなのであえて書きませんが。
スートトランプがそれほど多くなく、数字のトランプが入ってくるので、打ち回しは若干変則的になりやすいです。勝利してはいけない場面もままあるのですが、高い数字がそのまま勝てるとは限らないというのがあります。
アフターはいつもの場所で。今回はゲームも含め、鉄道関連の話が多かったような気がします。今回は旧作中心でギャンブルゲーム特集といった感じでしょうか。次回は3週目の開催ですね。TGFの最終調整などになりそうです。
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