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2010年11月20日、今回は第3週のJAGAです。翌日に企画があったりとか、TGFの前の週だったりとかでいろいろと作戦を詰めながらという感じになりました。いつも通りプレイしたゲームをレポートしましょう。
手始めに、「世界の鉄道 カードゲーム」をプレイ。「蒸気の時代」や「世界の鉄道」の要素を切り出したカードゲームです。ルールは読んでいたもののプレイしたことがなかったので、やってみることに。このゲーム、終了が早すぎるということで、変更されたルールを加えてプレイしています。
基本的にカードゲームなので、カードをためて路線を引くというのが目的のひとつです。新しい都市に路線を引くためには、同じ色のカードを集め、対応した都市を出す必要があります。新しい都市ができると荷物が発生し、それを他の都市まで運ぶというのも得点要素のひとつです。
都市から都市へ荷物を運ぶためには、アクションを消費する必要があり、さらに、エンジンパワーがないと長距離を運ぶことができません。このあたりは「蒸気の時代」のリンク数の考え方と同じです。
変更された要素では、ゲームの収束が若干遅くなり、ゆっくりと荷物を運ぶ時間もできました。路線を利用してもらうのも大事ですが、早めに荷物を運んだ方がいい場面が出てきたりします。
要素は絞り込んだものの、プレイ感覚は鉄道ゲームそのものです。エンジンカード、1距離の路線、2距離の路線とカードによる性能差ができてしまっているのが気になったりしますが、要素の抽出としてはなるほどと思いました。
プレイ人数の幅が 2〜4人と若干狭いですが、60分クラスのゲームで、これだけの要素が抽出されるのと、元のゲームと比べると箱がかなり小さいのが魅力ですね。
お次は、前日に効いたゲームのテストプレイをすることに。人数が少なかったというのもあったりします。PCを使った検索ゲームです。
ルールを書くと再現されてしまうので、細かくは書きませんが、ある数値を予想するカウントアップのゲームです。地理の知識がある程度必要になったりします。リアルタイム的なものがあるのと、地域による要素がいろいろと絡んでくるので、思ったよりも奥が深いですね。
その次は、こちらも買ってプレイしていなかった「スモールワールド」です。日本語化されたバージョンをプレイしましたが、一部拡張は英語版が混じっています。
「ビンチ」のリメイクで、リメイク元のほうはそれなりの数プレイしました。リメイク元は2つの特殊能力を持つ文明を選択していきますが、こちらはファンタジーが素材なので、特性+種族という組み合わせになります。この組み合わせの妙が一番の楽しみです。
差分としては、最後の攻撃にダイスを使うことができるところです。数値上どうしても届かなかったところが、運がよければ届くようになるという代物です。賛否両論はあるようですが、個人的にはありかと思っています。
侵略、滅亡は元のゲームと同じで、ラウンド数が限られているためこのあたりの戦略が重要になってきます。自分のコントロールする種族と、1つ前にコントロールしていた種族の持っている領土数が得点になるのですが、マップは狭く、場所の取り合いが発生します。スモールワールドのほうがより場所が狭いという印象を受けました。
数値調整は若干されているものの、ざっくりとした攻め方は元のゲームとあまり変わらないです。ただ、こちらは得点がすべてクローズなのが要注意です。とくに滅亡した種族からの得点がまるまる残っていると大きく走られたりするのですが、得点がクローズされていることで、このあたりの歯止めがきかない場面も出てきたりします。プレイヤー感でバランスを取るゲームなので注意が必要です。
日本語化ですが、細かいところまで日本語化されているのがいいですね。といっても、能力が多くアイコンだけではわかりにくいというのは原作と同じですから、最初のプレイに時間がかかったりします。
シミュレーションゲームの要素を持っていると考えると、「ビンチ」でも短時間化されているのに、こちらだとさらに短時間になっています。ヨーロッパを舞台にしたゲームが、ファンタジーになったことで残念だという方もいらっしゃるかもしれませんが、これも善し悪しというところはあったりします。
ゲームですが、最初の種族の手じまいまではよかったものの、2番目の種族の時の出現位置の関係で自分のコマがあまり残らず、一部のプレイヤーのコマが残ったまま放置されるという展開になりました。得点源がある種族だったのと、手じまいのタイミングでろくな種族が残らないということもありそのまま地道に伸ばしていくしかない展開に。
ここで、なぜか自分の種族だけ 2人に削られ、あるはずの伸びしろまで届かなかったのがあります。さすがにゲームにならないと判断して、ターン終了後にスタンドプレイはしましたが、種族の関係上つぶせもしないという残念な自体に。得点状況を見てのパワーバランスを要求されるゲームだと思うので、得点の完全クローズはよろしくないのかと思ったりとか。
その次は、久しぶりに調整中の「シティープラン デルタ」をプレイしました。タイトルは、終了後、この文章を書くまでのあいだに決めました。「3」にちなんだものでナンバリングタイトルにしないということで三角州、三角地帯から取っています。第3版であるのには変わりないのですが。
3人プレイというのと、手札の兼ね合いでかなり無茶なプレイをすることに。序盤の手札があまりよくなく、最初の建設で即戦力として使える「新交通システム」と「工事現場」「シティーホール」「風力発電所」でひとまずエコ奨励金をできるだけ早く取るというのが目標でした。
「新交通システム」を4コストで建てエコ建物と建設の1枚割引を入手、これで「工事現場」を無料で建設、そこから「シティーホール」という流れですが、運良く他のプレイヤーが遅めの展開だったので、エコ奨励金は間に合うことが確定しました。ここから「風力発電所」を建ててエコ奨励金を獲得。この4枚のあたりが勝負を分けることになりました。
ここから先が、「公園」は引かなかったもののエコ建物のオンパレードになりました。税金が間に合ったもの大きかったのですが、ここからエコ建物を6枚引き、電力の関係でうち5枚を建設。発展ボーナスも 10点、エコ建物が合計 8枚になりました。
結局はエコ建物 8軒の効果で、ボーナスカードが 7枚も入手でき、98点で大きく逃げ切りました。滅多にないですがエコ建物固めは、発展ボーナスが望めるので他の建物よりも強力ですね。得点が入りすぎるので、ボーナスカードの枚数をほぼ半減させようと思っています。3軒1枚、5軒2枚、7軒3枚、軒数トップ+1枚という感じでしょうか。
2戦目は、手札に安い建物しか来なかったので、勝ちパターンとして用意した即効型を試してみることにしました。発電所1軒で、特殊施設なしで、住宅地、商業地、工業地を各3軒建てるというもので、完成ボーナスが 20点、ボーナスカードが 9枚確定するという恐ろしいコンボです。
安めの3軒で、所得税を入手、そのあとで消費税も間に合い、あとは手札の状況を見てという感じでした。交換をうまく使うことで、3軒、3軒、2軒で残り 4電力とリーチをかけることに成功。手札は4枚で歴史建造物があるため、そのままでも 18点+完成ボーナス10点の大役が完成しています。ここで、カード交換をして住宅地のコスト3以下を引ければ完全完成というところでした。
結局、議会チップの1点を取って、そのまま歴史建造物で上がり、ボーナスカード5枚の得点がよくギリギリで勝利でした。あとでカードを見たら、交換でものの見事に住宅地が引けていました。
外れると 1点減って、議会ボーナスの5点がつまる可能性があったのですが、当たれば、1コストで素点が 17点下がっても、完成ボーナスが20点と10点アップし、ボーナスカードが 4枚余計に入り、最悪の場合でも 5点は浮く計算です。点差が数点なので、微妙なところかもしれませんが、十分に戦えるということは分かりました。ただ、税金が安定しない多人数では厳しそうです。
というわけで、今回は 2つの偏った戦略を試すことができました。エコ固め打ちはエコだから強いというのがあるのですが、この得点の入り方なら住宅地/商業地/工業地の固め打ちも有効なはずです。
もうひとつ、2.0 では、「バスターミナル」が必須に近かった速攻ですが、今回はなしでも十分に行けるようなバランスにしました。といっても 10ターンくらいで決着をつける必要があるのと、素点が低い(今回12点、発展ボーナス 6点でした)ので、ひっくり返されたら目も当てられないという感じになっています。
久しぶりにプレイして、調整が必要なところも見えてきたので、調整したものをTGFに持って行こうと思います。
最後に、変更点を加えてランダムになった擬人化総選挙をプレイしています。
選択肢8つで、それっぽいものが 1〜3つくらいに絞られるのですが、そこからがなかなか会わせにくいという感じです。少人数でも多人数でも比較的よく回っていたように思います。
裏番組では「ロンドン」が2か所でプレイされていました。ルールの間違いとかに気づいたりとかで収穫はあったようです。アフターはいつもの場所で作戦会議も含めた感じに。プレイできなかったアイデアとかも出たりしました。
来月は、途中から全体企画ということでいつもとは違った感じになりそうですね。
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