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2012年9月22日、今月は4週目開催の JAGAに参加してきました。今回はちょうどゲームマーケットの原稿の兼ね合いで最終調整に時間をいただいた感じになりました。簡単ですがダイジェストを。
ずっと「K-10プロジェクト」と書いていたものの正式名称が決まりました。「アニマル トレイル」(Animal Trail) です。秋のゲームマーケットの新作になります。
大富豪系のゲームではありますが、この手のゲームで普通は対応しない 2〜3人用のルールもつけています。根底は同じですが、2人と3人で違った駆け引きはあります。
「手札を早くなくすこと」が目的なのはこのゲームの場合共通です。ただし、2〜3人用は配りきりではなく、手札と山札があります。ラウンドの勝者は次のカードのリード権を獲得しますが、ラウンド開始前に、手札の補充を行います。補充も勝者が若干少なくなっています。
配りきらないのと、補充があることで、カードの使い方が若干変わってきます。ランクの低いカードは枚数が多いので引いてくる可能性が高いですが、枚数がそろえば強い構成として出すことができるようになります。すぐに使ってしまうと、使ったばかりのカードをまた引いてくるかもしれません。
カードを配りきらないので、普通のカード配りきりではあまり勝てないような中位のカードでも勝つことができるかもしれません。温存しておけば後で同じカードが来て強い構成を組むこともできるかもしれません。
そして、このルールはチップを使った得点方式ですが、最後に残ったプレイヤーは最初に上がったプレイヤーに手札の枚数+固定点を支払わなければなりません。手札を温存すると強い構成を作りやすくなりますが、逆に上がられたときのリスクが大きくなるのです。
2人でも3人でも6戦ですが、持ち点が少ないため、勝利なしの3敗でほぼ破産します。プレイングで大量得点を防ぐことはできますが、ちょこちょこと上がられる危険性は高くなります。
あとは、山札が残っている状態で上がった場合は、一発勝利となります。普通はラウンドで勝利してもカードが増えてしまうため、手札を0枚にするのは非常に難しいのですが、環境カードとの組み合わせによってはできるかもしれません。
今回は、いきなり2連敗で破産しかけましたが、そこからは踏みとどまりました。環境カードの妙で1回、山札がある状態での上がりができそうだったのですが、引いてきたカードと切り札に阻止されました。プレイ感覚に若干癖がありますが、さくさくとプレイできる感じではないかと思います。
そして、4人で通常ルールをフルセット 6戦プレイしました。まったりとプレイしてもいいのですが、ゲームとしての区切りをつけるために得点ルールをつけています。順位ポイントで上位に若干修正が入る程度ですが、4人の場合は環境カードによってはトップが安定しやすいというのもあります。
4人での得点ルールは実は初めてでしたが、下位から脱出できないと得点がたまらない仕組みになっています。トップは連続で取れれば安定しますが、そうもいかないゲームではありますね。環境カード次第のところも大きいようです。
最終戦は最下位と下から2番に大きなペナルティーがあるため、突き放された最下位になっていなければ、順位条件で逆転の要素は出てきます。最終戦の最後まで消化試合にならず、プレイしてもらいたかったというのもありこのルールにしています。
3連勝でかなり得点を稼いでいたのですが、最終戦の 3位は得点半減で一気に逆転されています。同点時の処理も含めて、最終戦はとても大事です。ルールがちょうど上位が不利な物で、なおかつ強いカードが固まっていたというのもありますが。最下位もカードラッシュをかければ何とかなるというところもありますね。
今回は4人でプレイしています。博多、大分、佐賀、飯塚と北側に偏った配置になりました。使いやすいカードが来たこともあり、路線敷設が若干遅れるような感じになったでしょうか。
お金が貯まりにくいプレイになってしまったので、駅拡張で速度を上げるプレイにしました。路線敷設よりも駅拡張の方が購入するのが難しいカードだったりします。1枚入れただけでペースが倍増するというのもありますが。
最終的には、比較的楽に都市を踏まれる展開になり、ゲーム終了のタイミングとマッチしなかったのですが、思ったよりも早めに終わらせられたのは確かです。あと2ターンくらい早いと 8点の侵入を防げたでしょうか。
こちらも4人でプレイしています。若干手狭な感じですが、熊本、鹿児島、宮崎と宮崎県北部にばらつく形になりました。
お金が出やすく、資材置場もあったため、派手な打ち合いが予想されたのですが、思ったよりもゲームが長引きました。駅拡張がパスされたことが原因としてはあるかもしれません。大都市はことごとく成長しましたが、誰も終了させなかったため、超高層ビルと、高層ビルまでなくなりました。資材置場含めて 3山切れでしたが、あと1つが微妙に残ったりとか。
ここまで来ると、さすがにビルでも得点が足りなくなります。路線敷設でもうちょっと効率よく引けば変わったのかもしれませんが。こちらは北東北マップよりさらに狭い感じになっています。
どちらもうまく動いたので、マップとしてはそろそろ確定させようと思います。作品数は作らないつもりでしたが、今回は 2本立てでお送りします。
デッキビルドの経営系のゲームですね。商品を売って市場を獲得し、得点を稼いでいくゲームになります。経営者、社員、施設、商品の要素で回していく感じでしょうか。サプライは固定で、経営者カードを入れ替える形になるのと、初期価格がランダムで決まることが振れ幅になるかと思います。
まずは邪魔な負債を片付けてからになりますが、維持費を支払ってとなると、なかなかカードを購入するお金が捻出できません。今回初期のルールでプレイしたのですが、タイミングよく価値2で売却して、個人市場を獲得したプレイヤーがそのまま走りきってあっさりと逃げ切りました。
このゲーム、売却までの道のりが遠く、そこまでどうつないでいくかがポイントになるのですが、価値5以上での売却がかなり難しく感じます。
価値を上げることも、売却することも、購入することも別のアクションになっていて、アクション数が決まっているため、うまくかみ合うとは限りません。商品種類も多くないので価値を上げたプレイヤーより、アクションを使わず価値が若干上がった状態で売却できるプレイヤーが有利ではと思ったりします。
初期ルールでは、個人市場がお金と勝利点になっていて、エンジンとなりゲーム終了条件まで持って行けるのではと思います。プレイ回数1回なので、見えない部分があるかもしれませんが、初プレイではそんな感じでした。
アフターはいつものところで。秋の企画のチェックとか、そのあたりのこともやっていたりとか。次回は作業期間中のため、遅い時間帯からの参加になりそうです。
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