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● JAGA 2020年2月 ●

 2020年2月15日、JAGAに参加してきました。新作の谷間のタイミングになるかと思いましたが、昼食途中で入手したゲームを即座にプレイできる展開になりました。今回もレポートをお送りします。


●みんなのティーブレイク

 手始めはこちらの作品から。4人プレイでルールの差分をチェックしています。

 4人くらいになると抜けるカードも出てくるのと、トリックをとらない選択があったりすると全体的な得点が下がりますね。効果については問題がなさそうなので、ルール調整は終了でしょうか。カードイラストも差し替えて、最終盤に近い形になるかと思います。

●リトルタウンビルダーズ [play:game] [BGG]

 その次は、先行販売で購入したこちらの作品をプレイ。一般発売もされていますし、インディーズ版も持っていました。

 ワーカープレイスメント+タイル配置のゲームで、空きマスにワーカーを配置することで、回りのマス効果を獲得するという感じになります。4人プレイはワーカーが 3つ×4ラウンドなので手数がとても少ないゲームです。

 材料を集めて、建物を建てて、効果を発揮することで得点を稼ぐという流れになります。ワーカーには食糧を供給しなければならないので、そのあたりも考慮しながら進めていく必要があります。

 マップは広そうに見えて、最終ターンにはかなり狭くなります。コンボを組むことも大事ですが、手数を圧縮するのはもっと大事です。目標カードの達成もそれなりに得点になるのですが、得点行動を1ターン早くとることも重要になるかもしれません。

 ゲーム的には、若干ですが先手番が有利かもしれません。というより、4人手番の4番手が若干不利かもしれません。最初の材料の組み合わせが選べないことと、2ラウンド目も手番が遅いので、必要な材料が集まらず、1手損になりやすいかもと思いました。最終ラウンドで得点行動の場所が選べるのがメリットではあるのですが。

 ゲーム自体は、比較的短時間でややゆるめのワーカープレイスメントでした。最近は少なくなりましたが、ラウンド数の少ないワーカープレイスメントはリリース当時にも多少ありましたし。

●チケット トゥ ライド 日本 [ボドゲーマ] [BGG]

 その次は、その日購入した作品をプレイしています。基本セットが必要ですが、JAGA据え置きのものがあったのでプレイできました。さすがに、これだけのために 4つ目の「チケット トゥ ライド」を購入するわけにもいかないので。

 HJの生放送を見ていたのですが、日本マップは相当な狭さですし、新幹線の要素もあります。展開は相当早いと思われたのですが、実際にプレイすることにしました。ここからは 5人です。

 マップの特徴は、なんといっても新幹線です。全員のチケット達成に影響しますが、得点は貢献度に応じたものになります。あとは、東京地下鉄エリアの別マップもポイントでここだけミニマップになっています。都心から東京を経由して全国に出るチケットもありますし、都心のみのチケットもあります。

 チケットは 1点〜19点と幅広いですが、比較的得点の低めのものが多いです。新幹線は得点が低く、通常の路線は得点が高めに設定されています。あとは、列車コマは 20個しかありません。新幹線コマは 16個で路線長ではなく 16路線分ですが、両方が既定数以下にならないと終了フラグが立たないことになっています。

 チケットを見て、鹿児島中央と博多のチケットが合計3枚あったので、九州行きがほぼ決定する形になりました。新幹線は走っていますが、在来線を引かないと得点が伸びないので、どこで消費するかは悩ましいところではあります。

 スタートは在来線からで、終盤に近づくと新幹線がどんどん建設されるというのは独特な流れです。新幹線はほぼ引き切りになるのと、貢献度のマジョリティがあるので、短い路線を引けばいいというわけではありません。逆にマジョリティをとるために、長めの路線を引くという作戦も出てきます。

 チケットを引くタイミングが若干早くなる感じもあります。都心のチケットは得点が高く、何人が都心に入るかも重要ですし、東海道山陽新幹線を横断する超長距離路線はハイリスクハイリターンなチケットでもあります。

 展開はシビアで、新幹線の引き合いもありますが、思ったよりもターン数はかかりました。ニューヨーク、ロンドンのようなミニマップの感覚ではないです。といっても、アメリカのようにカードを貯められるようなマップでもないのですが。

 最終的には、超長距離路チケットの 2本達成で決着がつきましたが、他のプレイヤーの展開によるところもあり、4人になった途端に難度が跳ね上がるチケットと思われます。日本海側の 5本路線、6本路線が早めに引かれて展開が相当早くなると、長距離チケットは不利になります。逆に都心のチケットが生きてくる形になるでしょうか。

 マップコレクションらしい、独特のプレイ感覚が要求されるマップですが、うまく特徴は出ていると思いました。

●チケット トゥ ライド イタリア [ボドゲーマ] [BGG]

 そして、もう1つのイタリアマップもプレイしました。こちらは、列車コマ 45個を使い、地域数によるボーナス点があるのと、フェリー路線専用のカードがあるのが特徴です。フェリーは色指定の無い路線ですが、フェリーカードかSLを使う必要があり、カードを引く代わりに 1手で 2本分のフェリーカードを取ることができます。

 マップが南北に長いのと、フェリーの大胆な長距離路線、北部の密集地帯の攻略が鍵でしょうか。チケットの枚数がかなり多く、得点も 5点〜28点くらいの幅があるので相当な振れ幅のあるマップになります。

 プレイした感じですが、昔ながらのアメリカマップのように、カードをしっかり貯めて、息切れしないように攻める戦法が強いような感じがしました。長期戦で、2人と路線が被ったりすると相当きつくなります。

 「チケット トゥ ライド」は、誰かが路線敷設でチケットに絡む要衝の付近に出たら路線を引くのと、誰かがチケットを引いたら、路線を引くということをやっていますが、出させられる形になると相当きつくなります。イタリアマップは迂回路は若干はあるのですが、色指定のある路線がほとんどなので方向修正が効きにくいのが特徴かもしれません。

 エリアボーナスは、路線点を取らない戦略で、チケットもほどほどというときに効いてきます。フェリーでの一発終了もあるので、手数は非常に大事ですし、思ったよりも途中で引いたチケットの達成は難しいという印象があります。あとは、終盤のチケット勝負には向いていないマップだと思いました。相当なブレ幅があるので、作戦の修正が効くうちにという感じでしょうか。南北で長めにとって、カードを貯めて、路線を引く前にチケットを引くというのも手かもしれません。

 こちらは、昔ながらの「乗車券」のプレイ感に近いところはあります。最長路線はありませんが、エリアボーナスは連結している必要があるので、路線網は固まりやすいです。


 今回は、買ってきた新作がすぐにプレイできました。来月にプレイしようと思っていただけに早めにプレイできてよかったですね。


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