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2007年1月13日、「和風ゲーム会」が開催されました。テーマはついていたものの、実際には和風ゲームを交えつつ、いろいろなゲームをランダムにという感じになりました。イベントが付随していますが、プレイしたゲームのレポートという切り口でお送りしましょう。
手始めに、5人で和風ゲームということで「ゴニンカン」を出しました。とはいっても、トリックテイキングの経験のない方も入っていたので、今回はトリックテイキング入門風のアレンジで雰囲気だけという感じで。
基本の要素は、マストフォロー、トランプあり、絵札が得点のトリックテイキングなので、そのあたりを中心に、チーム戦なしで1回、カンケイ/ムカンケイのチームで1回だけやってみました。
チームの関係があるので、うまくチームメイトにカードを渡したり、ジョーカーの使い方だったりとこのゲームの基本になるところは押さえられたかと思います。
よくよく考えると、トリックテイキング入門のゲームというのもなかなかないものですね。Windowsの「ハーツ」をやっていると楽ではあるのですが、手元のラインナップだと変則トリックテイキングがあまりにも多く、逆に基本が押さえにくいところですね。手持ちでは「銀のタロット」あたりが、基本形に近いかもしれません。
リクエストがあったので、初めてですがやってみました。実物の取り札を見るのももちろん初めてです。DSの「時雨殿」に朗詠をお任せして、全員で札を取るという感じでした。
やはり、経験があるのとないのとではスタートラインから違ってきます。取り札には下の句しか書かれていないので、内容を暗記していると、上の句を読んでいる間にとれるということになります。古典の授業で習うようなものが数多く含まれるので、どこかで聞いたことがあるようなというのもありますね。
初めてプレイされる方なら、ある程度知識のある方とプレイすることをおすすめします。古典に親しむということにもなりますからね。「時雨殿」での暗記法もいろいろとネタになりました。
お次は、定番と言うことで「ゲシェンク」をプレイしました。ルールがシンプルなので、ゲームにあまり慣れていない方から、コアなゲーマーまで幅広く楽しめる作品ですね。
カードの偏り具合もあり、比較的連番ができやすい展開だったせいか、カードの枚数にかなりの差が出ました。そして、トップがカード1枚、チップ0枚という本当にぎりぎりという感じでした。カードが早めに取られる場になった場合は、大きな数字では太刀打ちできなくなりやすいのです。
短時間で、誰でも楽しめると言うことから、持ち込み率が高いゲームではありますが、今年もことあるごとに持ち込んで行こうと思っています。
お次は、和風ゲームに戻って「投扇興」です。場所の関係から一面しかとれませんでしたが、部屋の中で投扇興というのもまた趣がありますね。
壁が間近に迫っていると、空気の関係もあって距離が届きにくいような気がしますが、気のせいなのでしょうか? 扇の性質などによって飛び方も異なりますからね。アナログゲーマーなら、一度体験しておくといい遊戯です。
和風ということで、プレイされました。どちらかというと変わり種のゲームでしょうか。親のプレイヤーが師匠となり、師匠の考えた法則を当てるというのが目的になります。
「師匠、こちらには仏性がありますか?」「よく分かっておる」といった細かな雰囲気作りもこのゲームの重要な要素だと思います。作った考案を勝手に崩すと「喝!」と言われます(ルール上明記されています)。
ある意味「あるなしクイズ」ですが、師匠の法則の作り方にはセンスが要求されます。簡単すぎる方はまだいいのですが、難しすぎると一気に場が膠着してしまいますから。
明確な勝利がないゲームではありますが、「法則性を見いだす楽しさ」が独特な雰囲気とともに楽しめる作品になっています。多少好みは分かれそうですが、ゲームになれていない方とでも楽しめる作品だと思います。
レガシーゲームを超えた存在でしょうか。双六は双六ですが、サイコロの目に従って出世していき「御用番」を目指すというものです。出目によっては「隠居」で終了したり、「御免」で文字通りお役御免になったりします。
文字が達筆に書かれている上に、所々省略されていたりと、独特の世界が広がっています。説明書らしきものもないので、不明な点は独自解釈の元プレイを進めてみました。いち早く「隠居」で抜けてしまったのですが、途中で閑職らしいものに当たって出世できなかったり、御免で落とされたりと波瀾万丈です。
結局最後は、1人が残って無事「御用番」でゲームセットでした。あとで気づいたのですが、一番最初の「ふりだし」に「七遍抜け」(7回休み)という凶悪なものが混ざっていたのです。
こちらは普通の双六ですね。ふりだしから上がりまでのマスでどんどん甲冑を装備していくという、言い方を変えると着衣双六になるでしょうか?
最初の装備品が、褌からというのと、ほとんどの装備品のマスに洒落がかかれていることもあり、最初にマスに止まったら、書かれている言葉を読むというローカルルールがつきました。こちらは普通の双六なので、展開自体もごく普通ですが、読み上げひとつで世界は変わるものです。
それにしても、まともに双六をやる機会はめったにないのでは、と思ったりしたのでした。
お次は、Alex Randorph の作品から「イモムシイモムシ」です。レースゲームということですが、自分のコマをじょじょに動かしてゴールまで進めていくのがタイトル通りイモムシの進むような感じがします。ゴールも動かすことができたりします。
細かく書くと再現される可能性の高いゲームなので、詳細は省略ですが、作者らしい突飛なそれでいて楽しいゲームですね。コマの動かし方は読みあいなので、ゴールまでの距離はそれほど長くない方がいいのかもしれません。
人数の都合上見学のみでしたが、ひさしぶりにこのゲームを見ました。プレイされたのは、3人でサイコロを取り合うやつです。
このゲームの場合や、言葉で説明するよりも、写真で見た方が明らかに分かりやすいですし、実際にプレイするとさらに面白さが分かるのではと思います。入手困難ではありますが、見かけたら一度プレイしてみる価値はあるかと思います。
定番といいつつも、久しぶりのプレイですね。ブラフが重要なゲームです。ポーカーという名前はついていますが、ポーカーフェイスでというのが含まれているのでしょう。
ルールも単純で、選択肢も限られていますから本当に心理戦がすべてという感じですね。好き嫌いが分かれそうなゲームと思いますし、プレイ環境によっては超長期戦になる可能性はありますが、おしなべて手軽に楽しめるのではと思います。
おおよそ 4〜6人でプレイするのがいいですし、多人数の場合は各種類1枚ずつで敗北や、最初に1枚ずつ配っておくというのもアリかと思います。これ、リクエストが出ているのにもかかわらず持ってくるのを忘れやすい作品ですね。4人でもプレイできるので、忘れずに準備してこようと思います。
2005年の印象に残ったダイスゲームということで、最近は意図的にプレイ回数を減らしています(モノポリーエクスプレスもありましたし)が、ひさしぶりにプレイしてみました。高い目を目指して得点を獲得するダイスゲームです。
ダイスゲームらしい要素がしっかり詰められていますが、意外と露骨な直接攻撃ができるゲームでもあります。こういうのはさっくりと楽しむのがいいので、ダウンタイムの小さい少人数でプレイするのがいいのではと思います。個人的には、4人以下がよくて、5人が限度と思っています。
このゲームらしい出ているのにとれないというジレンマがしっかりと出ていました。気がつけば2人が10点を超える、得点の固まる展開になりましたね。
「3人ゲームといえば」というので、候補に挙がるタイトルですね。リメイク版の「チャイナ」も出ているのでこちらをプレイするのは久しぶりですね。ヨーロッパ各地に、都市や枢機卿を配置してポイントを稼ぐ、エリアマジョリティーのゲームです。得点計算が独特なのです。
「王と枢機卿」はヨーロッパが舞台ということで、チャイナとくらべて地理的な特徴が際だっています。うっかりつながっていない地域があったり、5箇所とつながっているフランスの存在、陸路がつながっていないイングランドなど、随所に癖があるのです。
3人の場合、枢機卿に走るプレイヤーと領土を取るプレイヤーに別れるのですが、今回もその傾向がありました。枢機卿は固め打ちで大量得点になるという特徴がありますが、都市は都市で少ない個数で効率よく得点が取りやすい傾向もあります。このあたりの兼ね合いが面白いのです。
なぜ 3人かというと、ボードの広さ、手番と手番の間での状況の変わり具合などがちょうどいいからです。4人でも同様に楽しめますが、5人だと多すぎるという印象があります。
プレイ時間は長くはありませんが、本格派のゲームに入るでしょう。こちらのバージョンは今では絶版で入手困難ですね。
これは、カードを滑らせるカードゲームです。必然的にプレイするためにはテーブルが必要になります。言葉で説明するよりもプレイした方が早いゲームではあります。
ターゲットとなるカードに近づけるのが目的です。カードがテーブルから落ちてしまったら0点ですし、他のカードの下に入り込んでしまっても得点が下がってしまいます。
戦略性はほとんどないゲームですが、プレイスタイル上、数人がテーブルの周りをぐるぐると回ることになるので、ギャラリーの注目を受けやすいではありますね。今回は、静電気の力でなかなかカードが滑らずに吹きだまりができていました。
Bruno Faiduttiの脳力系ダイスゲームですね。このあたりは、後のイベントの待ち時間でプレイしているものです。
ダイスの指示に従って、「ヌー(Gnu)」「ボンゴ(Bongo)」「ライノ(Rhino)」のうち適切な動物を答えるというものです(たまに、解なしがあります)。絵柄を見てなかなか動物名が出てこないのと、宣言のルールの妙があって、脳力系ゲームにふさわしい感じにできあがっています。
ゲームの特性から、好き嫌いが思いっきり分かれると思いますが、出しどころを間違えなければウケがとれるのではと思います。バージョンによって箱の形や入っているサイコロの種類が違っていたりします。
というわけで、和風ゲームからそうでないものまで、軽いものを中心にいろいろと楽しんできました。最近は、ゲーム数の少ないゲーム会が多かったので、いろいろとプレイするのもまた面白いですね。
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