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● 蒲田ゲーム会 2019年6月 ●

 2019年6月29日、蒲田ゲーム会に参加しました。今回はメンバーの場所がバラバラだったので比較的集まりやすい、ゲームステーション蒲田のゲームスペースをお借りしてという感じになりました。

 ひさしぶりに、18XXがプレイしたかったのでリクエストを入れて持ち込むことにしました。今回はゲーム数は少ないですが、レポートをお送りします。


●1846 [play:game] [BGG]

 今回は、久しぶりに鉄道ゲームをプレイしたかったので、こちらを選びました。18TKもプレイしたかったのですが、比較的短時間で終わるこちらをプレイしています。

 前回プレイは 2016年2月、久しぶりのプレイですね。アメリカ中北部を舞台にした 18XXで、入門向けとも短時間用ともいわれている作品です。作者は RftG の Tom Lehman で、近代的な要素も含まれています。

 入門編と言われているところは、最初の個人会社は競りではなく、ドラフトライクな感じで獲得していく点です。あとは、プレイ人数に応じて列車の数が調整されており、1社経営の状態でのゲームの進行速度がそこまで変わらないこと、銀行の資金もプレイ人数に応じて調整されており、終了のタイミングも概ね同じことが挙げられます。

 逆に、独自要素もそれなりに強く、路線敷設には常にお金がかかることが挙げられます。路線敷設も通常の敷設/アップグレードに加えて、新規敷設が 1回だけできるようになっています。

 初心者向けとして分かりにくいことは、会社の資金が株式を購入したり、株を市場に発行したりすることで増えるため、どこまで資金があるかが分かりにくいことでしょうか。会社設立時に会社の資金が決まる full funding ではなく、こちらは時価で会社の資金を獲得する incremental になっています。  あとは、株式が 20%から運営可能で、初期株価も 40〜150とかなり広い範囲で設定可能なので、スタート時の値付けが難しいというのもあります。

 今回は、4人プレイの 4番手なので、会社の設立順は最後ですが、最初に個人会社を獲得することができます。4人の場合は、10社の個人会社とパス権 4枚の 14枚中、人数+2枚の 6枚が見られることになります。

 そして出てきたのは、MAIL、O&I、パス権 4枚の、実質 3択です。何もとらないと、2巡目も何もとれないリスクがあるので、O&I をとることに。会社の設立順から NYCが回ってくる可能性が高そうだったので。

 どちらかというと、選び放題の 3番手の動向が気になりましたが、どうこうすることもできないので 2巡目を待つことに。2巡目も選択肢はほぼ同じで、Tunnelがあったのでひとまずの Revenue 便りにということで。60ドルで20ドルのRevenueと、1株あたりの現金が多めに流れてくるのと、個人会社の売却で資金を回すことができるので。

 3巡目は回らず、直前で最後の MAILが定価でとられました。所持金の都合上、MAIL は 30ドルになるまで拾わないつもりだったので、とれない前提です。

 スタートの形は 1番手が MS と MAIL で 90ドルの 2株発行。2番手は、Big4 と MC で、ICを 80ドルの 3株発行、3番手は C&WI と MEATで PRR を 90ドルの 3株発行、残った形が Tunnel と O&I で、NYCを 100ドルの 3株発行で設立しています。

 今回は、4人プレイで、シカゴの 4議席はとれそうではあるのですが、個人会社との兼ね合いで緑タイルを使わないと入れない状態というところまで見えています。その代わりに、他のプレイヤーは、Zタイルのシンシナティとクリーブランドが遠いので、狙いやすいところではあります。2社目が出るとすれば、B&Oですが、状況次第で出ない可能性もある、というところでしょうか。

 1ラウンド目、1ORは、4番目の行動で 2列車と 3/5 列車が購入できたので、3株ファイナンスで購入。クリーブランドにトークンを置いて拠点を作ることに。2ORは連続手番で、シカゴ行きか、シンシナティ行きかを検討した結果、O&I 吸収の手番を使って、シンシナティ行きをとることに。ここの配当は 1ランクアップで終了でした。

 他の動向ですが、GTが 1OR目で MSを吸収してシカゴ入り、PRR はいきなり C&WI を合併して、シカゴからのスタートに。ICは 2ORで Big4 を合併して、シカゴ入りです。これで、残りは一番北側の場所だけで、緑タイルへの置換が何回かかかるような感じでした。

 次のラウンドのストックは、ファイナンスした株を拾う程度に。全員売れ残り下がりが発生し、ここからが本番です。ICがシンシナティとらずだったので、シンシナティ入りでトークンを置くことに。序盤の資金がギリギリになりますが、終盤安泰の展開になります。GT、ICは、小規模会社の 2列車を吸収したので、配当が高い状態に。ただし、半配当を出していました。

 こちらは、株価が1段階高いことを利用して、配当を出して現金を作る展開にしました。会社に資金が入るので、ルートができたあとの 2ORで、4列車を購入。これで、次の列車を購入すると、時代が動きます。

 ストックラウンドで、新規会社は出ず。全員で自社株を購入+1株を購入し、どこの会社が 450 や 500 が出るかという展開になりました。といっても、自力で出せる会社は PRRだけですね。1ORで PRRがファイナンスを出して購入し、時代を動かしました。資金が貯まるには 1ラウンド早かったのですが、配当と 1株ファイナンスで、シカゴ入りと、4/6 のパーマネントを購入することに。2本の東西運行を見越しての購入です。

 ここのストックラウンドが、勝負を分ける形に。初手で B&O が 150×4株で設立。あとは自社株を拾う展開と思われました。こちらは、NYCが 195ドルと高騰していたので、自社株+1株で様子を見る形でしたが、C&Oも設立することに。90ドル×4株でした。こちらは、一番配当の出る GTを拾って終了です。

 この ORと次の ORで 7/8 列車が出る形になりました。最高配当は GTの 830。C&O は GTの 5列車を購入して、GTは 7/8 列車を網1両購入しています。これで列車が確定する形になりました。

 株価の順に、NYCが 7/8+4/6、GTは 7/8 2両、PRRは 7/8+4/6、ICは 5列車、B&O は 7/8 列車、C&O は 5列車が列車の最終形です。東西運行は、NYC、GT、PRRが 2本ルートがある状態です。ここからは配当合戦に。とはいえ、パーマネントの 2両目を出すために半配当を出した会社も多く、現金の差が大きく出ました。

 次のストックラウンドの時点で、現金が 1100ドル超え、株価は NYCが 295が最高値、あと4株買える状況で、買える株で最高値は 230ドルの GTなので、どの組み合わせでも 4株買いきりの展開に。あとは、配当の出る順に株を持つことに。

 2OR目まで続きましたが、C&Oのトレドトークンに、B&Oのトークンがおかれて、東西ルートが切られました。シカゴルートの行き先が変わって 30くらい収入が落ちる形に。ここの分断は、GTやPRRにも影響があったようです。

 2ORギリギリで、ICに8列車が替えそうな感じでしたが、どう組み合わせても、ファイナンスの時点で銀行破産が発生するため、買わない方がいい状況に。NYCは、2段階アップがとれず、株価は 295→320→375→405 で終了でした。配当は 75→73でした。このラウンドの最大配当は 75くらい。GTは MAILを持っていたにもかかわらず、7/8列車が 7駅までしか通れずでした。

 最終的な株価は、NYC 405、GT 375、PRR 295、IC と B&O が 230、C&O が 124 でした。NYCは自社株で 60%、GT 20%、PRR 30%、B&O 20%でほぼ株価の高い順に持てたのと、ゲームを通して NYCは最初のOR以外は配当を出し続けたので、1000以上の差で逃げ切りました。

 1846 は会社の資金調整が非常に大事で、パーマネント2両を持ち、最終形になった時点で資金がほぼ 0 になるのが理想型ですが、今回の NYCの残金がのこり 15ドルになりました。それ以上の資金は余剰になるので、株価が高い場合は積極的に配当を出していいですね。スタートが 100ドル×3の発行で、50%くらいまで、プレイヤーに株を買われないことが条件でしょうか。

 GTは半配当が 2回くらい多く、資金があまり C&O を建てて、資金を回して 7/8 列車 2両の形になりましたが、GTのトークンの少なさが影響して最後は十分なルートが構築できませんでした。ちょうどの配当を出していると、おそらく、株価は NYCと並んだと思います。

 PRRは、序盤の列車が 1両少なく、半配当を出していたので、中盤まで株価が安い状態が続いたのが響いています。パラシュートトークンは安い方で使ったので、その分の資金は節約できていますが。IC は、半配当をもう少し出して、パーマネント 2両の体制を作れればという感じでしょうか。B&O は後発会社なので、7/8 だけで止まる形ではあります。フェイズ 3の列車は人数分しか出ないので。

 C&O はこの株価だと 5列車しか出ませんが、他の株の伸びがいいので、2枚少なくても株屋さんになった方がよさそうな気がしました。90→124 は +34。配当も、最終形が インディアナポリス、シンシナティ、デイトン、トレド、デトロイトで 280。運営は 3回なので +84、合計で 1株あたり 118。

 一方 B&O の配当が、おおよそ 40。株価は 124→230で、+106、1株あたりの利益は 146。PRRであれば、配当は 75 くらい。株価は 124→295で、1株あたりの利益は 246。NYCも配当は 75くらい。株価は 195→405 で、1株あたりの利益は 285でした。

 こうして計算してみると、株価が 165以上の 3段階アップゾーンに入り、パーマネント2両を持つ会社の株は、相当な利益が出ることが分かるかと思います。いかに早く、その形に持ち込むかがポイントでしょうか。

●アクロス ザ ユナイテッド ステイツ [ボドゲーマ] [BGG]

 お次は、こちらの作品をプレイ。今回は、アメリカが舞台の鉄道ゲームが続いたので、一部同じ名前の会社が登場することになりました。

 今回は、初期配置から、マップ中央に 6社が固まる形になり、東西への延ばす道が厳しい形に。となると旅客チケットがリスキーで、貨物チケットの方がやりやすい、というところまで見えていました。

 旅客チケットは、1つが短距離、1つが長距離ですが、長距離が中南部のニューオーリンズから、北西部のシアトルまでなので、乗り換え1回でなんとかなりそうな形というところまで見繕ってのスタート。1ターン目に追加建設を使って、チケットを達成させることからスタートしました。中部の短距離は複数路線が被るとやりにくそうだったので。

 他のプレイヤーが B&O、NYC、SPなどの伸びる会社の株を拾っているさなか、2社の株は序盤の敷設に使ったので、建物を建てきる方向に舵を切りました。シアトルに近かった UP が、そのままのルートで建物を建てられる都市が続いていたというのもあります。

 UPとNYCの2社で旅客チケットの達成を狙ったのですが、B&Oが伸びてきたので方向転換して、B&Oとつなぐことに。これが UP側でうまくつながったのと、タイムリーに B&Oの株を引いてきたので、2着狙いでそのままホールドすることに。UPが単独で届くこともなさそうだったので、乗り換えチケットを購入し、自ターンで建物を建てきり、2ターン余る展開に。

 資金2+金鉱2か、金鉱2+チケット1枚かの選択でしたが、前者が潰れてしまったので、後者で貨物チケットを引くことに。近くに荷物を拾える駅があったのと、資金が2あまっていたので、よほど変なチケットを引かない限りはというところでした。結局、1手で達成できる 7点チケットを引いて、最終ターンに達成。荷物の余剰分含めて、2ターンで 11点行動になりました。

 最終的に、B&O の株が全くストックに残っていない状況でゲームセット。そして、株価 12の 4枚トップタイで 12点が取れて、大正解の展開に。SPも 2位 5点がそのまま拾えたりしたので、株式得点もキープしながら、建てきりと、チケット1枚分の差で逃げ切りました。


 図らずも鉄道ゲーム三昧になりました。今回、蒲田のゲームステーションは初めて行きましたが、場所も JR蒲田からそこそこ近く、広さはそれなりですが、新作もほどよく置かれていて、いいですね。


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