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● 拡大火曜会 2003年9月23日のレポート ●

 2003年9月23日、火曜日の祝日ということで、拡大火曜会に出かけてきました。週末までは、1日しかない休みなのに出かけるのはめんどくさいと思っていたのですが、新宿に比較的行きやすいのに、柏木に入ったことがなかったので、この機会にいってみようかと思ったのでした。


 柏木までの道は、あらかじめ地図を見ていたので、特に迷うことはありませんでした。ただ、イエローサブマリンとかによった後だったので、多少遠回りをするハメになってしまいましたが。

 はじめ、どこが入り口だか分からずに、駐車場から入ってしまいました。声はすれども入室できずということに。すぐに気づいて、改めて入室。

 まあ、ボードゲームの界隈では本名で出ているのですが、今回は潜入というわけではないので、ハンドルネームも公開しました。「濃いゲームがいろいろとプレイできますよ」との言葉をいただきました。

● 利益・廃液

 けっこう重めのゲームという印象もあったのと、発売された時期が仙台某所でちょうど忙しい時期だったことも相まって、今までプレイしていなかったゲームです。工場を経営して、利益を得るゲームです。どうしようか迷っていたのですが、「面白い」とのおすすめがあったので入ってみました。

 「プエルトリコ」と発売が同時期でなかったら、きっといいところまでいっていたのにと誰かがいっていたのですが、まさにそんな感じの、マネージメント系のゲームです。ルールを聞いた感じでは、思ったよりもすっきりとまとまっているという印象がありました。

 ゲームシステムとしては、一昔前のゲームを思い起こさせますが、計算が複雑にならないのと、方向性がはっきりしているのがいいところだと思いました。確かに、ファン層が「プエルトリコ」と重なりそうなゲームですね。

 ゲーム自体は、1箇所ルールを間違えてプレイしていたのですが、最初のプレイで印象をつかむと行ったところでは、十分楽しめました。

 リソース管理、計画を立てること、行動のタイミング、競りなどボードゲームに必要な要素が詰まっています。この内容で 60分くらいと思ったよりも時間のかかるゲームではないのが、すばらしいです。

 経験者向けのゲームではありますが、ビジネス系の経済ゲームが好きな方にはたまらないと思います。本格的に楽しみたいときにおすすめです。ちなみに、一気に大もうけというより、地道に積み上げていくタイプのゲームだと思います。

 どうでもいい話ですが、このゲームのタイトル(Muell + Money)の和訳「利益・廃液」は韻を踏んでいるうまい訳だと思うのですが、声に出すと何となく「秀樹、感激」に語感が似ていて、ちょっと違和感を感じたりとか。

● インスタント・サクセス

 ここで、オリジナルゲームを出してみようということで、「インスタント・サクセス」が登場しました。4回目のテストプレイになります。

 人数も多かったので、5人でプレイしたのですが、さすがに計算する余裕はありませんでしたね。カードが裏返っていなければ、ピタリ賞だったのにというドラマもありました。

 盛り上がりも十分で、感触もよかったと思いました。回りから見ると、なにをやっているんだ? という感じになるでしょうね。「ワードバスケット」と違って一見してどんなゲームかが分かりにくかったりします。

● ハーベスト

 そのあとは、「ハーベスト」というオリジナルゲームのテストプレイに参加しました。簡単に言えば「コロレット」に近い感じのタイル集めゲームです。作物が 6種類あり、3枚以上集めると得点になります。

 作物の他に COCA が入っており、1種類の作物を使って隠すことができます。隠した COCA は得点になりますが、はみ出してしまうとペナルティーを受けてしまいます。

 プレイした感想ですが、枚数を集めて困るのが COCA くらいで、なおかつ COCA も作物で隠すことができるということもあって、早上がりをする意味があまりないような感じがしました。COCA の枚数が多いので、支えるだけのカードがないと得点にならないのです。

 「コロレット」を意識して獲得タイルをオープンにしていたのですが、見えすぎて計算できてしまうところがあるので、クローズにした方がいいような気もします。まあ、これはデザイナーの好みによるところが大きいですね。

 タイルを引く楽しみ、集める楽しみという点ではジャンルとして確立されていることもあり、十分伝わってきました。あとは、どんな味付けにするかだと思います。

 ちなみに、今日はタイル版の Take Them All を持ってきていたのですが、ものの見事にゲーム性がかぶってしまったので、そのまま出せずじまいでした。

● ノミのサーカス

 軽めのゲームということで「ノミのサーカス」をプレイしました。同じようなタイトルのゲームが多すぎるのですが、チップを飛ばすアクションゲームの方です。JAGAでは何回か見たことがあるのですが、実際にプレイするのは初めてでした。

 はじめは、「うまくとばせるの?」と思っていたのですが、意外とちゃんと飛ぶものです。真ん中にあいている穴に落ちると無効になってしまうのですが、吸い込まれるように自分のノミが穴に入り込んでしまいました。

 ゲームはというと、けっこう高レベルな展開になりました。狙ったところにしっかりと落としてくるとゲームとしても盛り上がるものです。

 単純なアクションゲームなのですが、ちゃんと面白くまとまっていますし、盛り上がる要素も十分にあると思いました。気分転換という意味でも、こういうゲームはいいものです。

● エルフェンランド

 やってみたいというリクエストがあったので、かなりひさしぶりに「エルフェンランド」をプレイしました。ちなみに、ボードゲームの中でもお気に入りのゲームのひとつです。

 初めてのプレイヤーもいらっしゃったのですが、ゲーム自体には慣れているはずなので、目的地カードを入れてやってみました。

 いきなり公開タイルのうち 3枚が「おやっさん」(トロール)でしたが、1ラウンド終了時には「おやっさん」が 5枚公開されている変な展開でした。3ラウンド目で妨害タイルを使い切るというのも珍しいです。

 4人プレイで、うち 3人が同じ方向に行ってしまう展開になり、私だけが一人旅になってしまいました。1ラウンド目は 4個しかコマがとれず、2ラウンド目で 5個とったのですが、3ラウンド目の砂漠越えがきれいに成功して、目的地さえよければパーフェクトがねらえる展開になりました。結局 19点で終了でした。

 このゲーム、雰囲気とは裏腹に、回り方というか、戦略的なものも意外とあります。まあ、必要なカードが引けなかったり、同行するプレイヤーのタイルが邪魔になったりということはあるのですが。マップ右側の回り方や、砂漠の抜け方あたりがキーポイントになってきます。

 「おやっさん」のタイルは、移動コストがかかるので確かに場にたまりやすいのですが、どんな地形にでも対応できるのは意外と大きいです。使いどころがあるユニコーンよりも、砂漠を抜けるのには効率がいいのかもしれません。たまに、砂漠にタイルが置けなくてルート変更を余儀なくされる場合がありますから。


 メンバーが違うと、同じゲームをやっても雰囲気が違うものですが、やはり柏木、火曜会という独特の空気を感じました。これがあるから、遠征は面白いのです。1日の祝日を使って来たかいがありました。

 夕食トークも、いろいろと盛り上がりました。とりあえず「等式くん」のリクエストが入ったので、こんどの JAGA のときに持って行こうと思います。一緒にプレイしてくださったみなさま、ありがとうございました。


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