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● ライトゲーム特集2010年5月号 ●

 連休直前ということで、さっと持ち出せてさっとプレイできるライトゲーム特集をお送りしましょう。小箱ゲーム特集や、カードゲーム特集などと重なるところも多いですが、とにかく簡単にプレイできそうなものを中心にお送りしていきます。

 「ニムト」「ごきぶりポーカー」は定番どころなので、あえて外していますが、そのほかにもいろいろとあったりします。ゲームファンからは、どうしても長時間のヘビーゲームの方が高評価になりやすいのですが、こういうライトゲームもいいものですよ。


・ノイ [play:game]
 手始めは国産ゲームから「ノイ」をあげておきます。数字カードを出していき 101 を超えたらアウトという簡単なゲームです。このゲームのキモは一気に限界いっぱいまで数値を上げる「101」のカードと、種類は少ないものの効果が大きな特殊カードにあります。適度な緊張感を保ちながらゲームが進行していきますね。

 4〜6人くらいで気軽に楽しむのにいいゲーム化と思います。プレイ時間は 30分ほどでしょうか。負け抜けのタイプのゲームなので、メンバーは選ぶところかもしれませんし、そのあたりはちょっと工夫してもいいかもしれません。ちょっとずつ生産されているようで、息の長い作品ですね。

・ゲシェンク [play:game]
 お次は、小箱カードゲームの「ゲシェンク」をあげておきます。競り系のゲームでお勧めのものはいくつかありますが、ルールはとてもシンプルで、かつ、切れ味のよいゲームです。カードに書かれた数字がマイナス点になり、カードを引き取らないように得点チップを出して回避していくという感じのゲームです。

 プレイ人数は 3〜5人のどの人数でも楽しめます。プレイ時間も 15分くらいでしょうか。メンバーによって相場観がだいぶ変わってきます。積極的にチップを取りに行くプレイヤーが多ければ、カードをほとんど取らずに生き残ることができるかもしれません。逆の場合は、どこでチップを獲得していくかが重要になってきます。

・ポイズン [play:game]
 その次もカードゲームです。当初はやや大きな箱のゲームだったのですが、今はリメイクされて小箱カードゲームになっています。「13」や「ドーナッツカードゲーム」などいろいろな形でリメイクされていますね。3種類の薬と毒をなるべく取らないように鍋に入れていくというゲームです。

 このゲームのポイントは、じりじりと追い詰められる感覚にあります。鍋の容量をオーバーしたら、鍋の中身を全部引き取らなければなりません。薬についは、種類ごとに最も枚数を集めているプレイヤーにはペナルティーが免除されますが、毒は常にマイナス点です。どのタイミングでどのカードを出していくかの駆け引きが悩ましく面白いです。Kniziaジレンマを手軽に楽しみたい方にお勧めです。

 プレイ人数は、鍋の数が 3個なので、3の倍数にならない 4〜5人がいいでしょうか。プレイ時間は 1ラウンドであれば10分ほどです。このゲーム、iPhone や iPod touch のアプリにも移植されていたりします。

・勝利への道コンパクト [play:game]
 こちらは、ドイツゲーム大賞を取った「勝利への道」のコンパクト版です。自分のコマを進めてゴールを目指していくゲームではありますが、道がタイルになっており、得点や失点、特殊効果のあるタイルなど役割は様々です。通った道のタイルを獲得し、得点を稼いでいくというのが目的になります。

 基本はスゴロクではありますが、どの駒を動かしたらよいか、どのように移動すればよいかなどが悩ましいゲームです。元々は 6人までプレイできましたが、コンパクト版では 2〜4人になっています。タイル数も減っていますが、ゲームの本質は変わりません。プレイ時間は 30分弱です。

・イモムシイモムシ [play:game]
 最後は、一風変わったアナログゲームを紹介しましょう。リメイクが望まれていた「イモムシイモムシ」です。自分の色の芋虫をゴールに向けて進めていくというゲームですが、移動数を秘密裏に決め公開し、重なってしまったら全く移動ができないというルールになっています。また、芋虫の移動によりルートを妨害したり、ゴールが動いたりということもあります。

 これは、アナログゲームならではの実際にものを動かすゲームですね。ある程度の場所が必要になったりします。読みあいのゲームは数あれど、この要素はこのゲームならではです。プレイ時間は 30分弱でしょうか。プレイ人数は 3〜5人、コースは若干短いくらいがちょうどいいかもしれません。


 というわけで、思いつく限りこれを書いている時点で入手可能なゲームから、ライトゲームを特集してお送りしました。ゲーマーズゲームの影に埋もれがちではありますが、ライトゲームも応援していきたいものです。


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