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● OKAZUさん宅ゲーム会 (2003/12/27 〜 28) ●

 中目黒忘年会の翌日に予定していたのですが、OKAZUさんが会場に来られたので、そのまま直行することになりました。もともとは所有ゲームで未プレイのものをやるという目的でしたが、時期が時期だけになかなか人が集まらないだろうということで 2人ゲームをプレイするという感じになりました。

 私の場合 JAGA やいたストオフではなかなか 2人ゲームを出す機会がないということで、しばらく 2人ゲームからは離れていたということもあって、いい機会になりました。

 中目黒忘年会に続き、こちらも速報レポートをもとにゲーム紹介を中心としたレポートを書きます。こちらの方は普段より若干辛口の評価になるかもしれません。


● バルーンカップ

 23:00 頃に到着して、いろいろとゲームを見ていたりしながらのスタートになりました。一番最初は比較的新しい「バルーンカップ」です。ほかのところでも面白いけどもうちょっとという評価が多いので、気になるところではあったのです。

 簡単にいえば、多数派をとったら勝ちという決算系のゲームです。相手にカードを押しつけることができるので、どのタイミングでカードプレイしたらいいかというのがポイントになるようでした。

 枚数の違う 5色のカードがあるのですが、最強と再弱のカードが各色にはいっているのは、バランスとしてはどうかといった感じでした。中位のカードが使いにくいというのは、前評判通りでしたね。ある程度考える要素もあるのですが、カードの引きなどにもかかってくる部分があり、良くもなく悪くもなくといった感じがしました。この系統だと「バトルライン」のカツカツさが印象的ですからね。

● リシュリュー

 昔「王と枢機卿」カードゲームとして紹介されていたゲームです。これは気になっていたゲームなのですが、2人ゲームはあまりプレイする機会がないという理由で買わないでいたのです。フリーでダウンロードできた頃に作ろうとしたゲームではあります。

 こちらも、多数争いのゲームなのですが、公開されている情報が多く、手番でできることも限られているので、アブストラクト色がやや強いという印象を受けました。

 多少本格的なもので、そこまでアブストラクト色が強くないものという線を突いていると思います。時間もそんなにかからずそこそこいい出来だと思いました。2人ゲームとして購入していいかというとちょっと微妙なのですが。

● クレイジーチキン

 時間帯も遅くなってきて、まったりとしたゲームということで選ばれました。これは、私も所有しているゲームです。同じ数字カードを集めて出していくというゲームで、「バンパイア」を 2人用にした感じのゲームだと思いました。

 2人ゲームの名作といえば「ロストシティ」があり、「ロストシティ」を多人数にした感じが「バンパイア」になるのですが、これを 2人用にした感じのゲームが「クレイジーチキン」になります。ただ 3段論法は成り立たないようで、「ロストシティー」とはだいぶ感じが違っています。

 同じ数字のカードでより多い枚数のカードを出すと、相手の出したカードをつぶすことができます。そのため、攻めにいったらいいか、守りにいったらいいかの判断がけっこう肝になってくると思います。まったりとしたゲームの割に 1ラウンドの時間が15分くらいかかるので、3ラウンドやると結構時間がかかってしまうのが難点でしょうか。

 まったり系としてはそこそこのできだと思いました。「ボーナンザ 2人用」あたりにも雰囲気はにていると思います。こちらはもっとルールが簡単なのですが。

● あつまれ! メイドインワリオ

 自宅ゲーム会ならではの、コンシューマーものもプレイしました。実は GC 版ではプレイしたことのない「メイドインワリオ」をやってみました。このメンバーならということで 25枚のパネルを奪い合う「ウチュウでムチュウ」をプレイしました。これはナイスパロディーといった感じでしたね。

 微妙に某パネルクイズとルールが違う(挟めるものがない場合は、隣接するところをチャレンジできたりする)のですが、難度の上がり方などはかなり面白くできあがっています。

 あとは「ダイスハンター」の話をしたり、近場の鈴木さんのオリジナルクイズゲームの話などをしたりとまったりしつつ 26:00 ころに終了しました。翌朝は 10:00 くらいから開始となりました。

● アタック25

 やはり本物もということで PS 2版のやつをやりました。アナログコントローラーが変な風に聞いてしまっていたりとあったのですが、最終的にコンピューターに破れました。予選会も面接で落ちましたね。あの雰囲気、せりふ回しはもはや職人芸ですね。

● ベーカーストリート

 お次は、ラベンスバーガーのシリーズから「べーカーストリート」をプレイしました。こちらも決算系のゲームなのですが、ブラフに重きを置いているようで、新感覚のゲームに感じました。

 2人プレイなので、かなり情報量はあるのですがちゃんとブラフをかけることもできます。それなりに考えるところもあり、かなりさくさくと進行するのが好印象ですね。所有ゲームではありませんが、2人ゲームではブラフをかけるというのはなかないジャンルなので、押さえておいてもいいかもと思ったのでした。

● ハウラック

 昔メビウス便で見たことがあったものの、プレイしたことがないゲームでした。はちゃめちゃな綱引きをテーマにしたゲームです。結論から先に書くと2人用のゲームでは、これが一番ウケました。

 最初に 2人の山札を作るのですが、これがアクションゲームになってます。カードの上から 2枚をとって 1枚を自分のものに、1枚を相手のものにと分配するのです。早く終わらせると有利になるので、ちゃんとしたアクションゲームになっているのです。

 あとの綱引きパートは比較的まったりとした勢力争いのゲームです。相手にいらないカードを押しつけるという接待プレイができたりします。特殊カードの強弱などはあるのですが、一応山札を分配していると言うところはありますからね。

 バカゲーの空気が漂いますが、こういう落差の激しさ、ノリのよさはなかなか気に入りました。カードに直接日本語訳をつけた方がいいのですが、楽しさでは今回の一等賞でしたね。これは、購入候補に入るかもしれません。

● 銅鍋屋

 さらにお次は 1度だけプレイしたことのある「銅鍋屋」をプレイしました。記憶力が多少試されるゲームです。アブストラクト色は強くないのですが、ボードゲームとしての基本的な能力が問われるゲームだと思います。

 この系統のゲームはあまりないのですが、めちゃくちゃ面白いと言うこともなく、つまらないと言うこともなくそこそこのできにまとまっていると思いました。あえていうならば、派手さがないということなのでしょうか。

● スブラタ

 バッタの移動を題材としたゲームです。相手のバッタを捕まえつつ、自分のバッタを相手の方に送り込むのが目的のアブストラクトゲームです。プレイしていて気づいたのですが、攻め、守りのバランスも考えつつ、手数も考えつつプレイしなければなりません。

 プレイした感想は、本格的なアブストラクトゲームだということでした。ちゃんと攻めるコマと守るコマを作っておかないと、最後に困ってしまいます。

 本格的なアブストラクトゲームが好きな方にはおすすめできる、硬派な作品だと思います。個人的にはちょっとアブストラクト色が強すぎて、好みの範囲からはずれてしまうのですが、よくできています。

● もじぴったん

 昼食をはさんで、2人対戦ができると言うことで、コンシューマーから「もじぴったん」をプレイしました。なかなか対戦モードをやる機会がないですからね。

 「かわりばんこ」は「は行」から下のことばを多用する濃い試合になりました。相手にくっつけられないようにしようとすると、一番最後に「へ」とか一番最初に「ん」とか「ー」とかを持っていきたくなりますからね。両プレイヤーの作った言葉がリストアップされるとより面白いと思ったり。

 あとは、いたストオフでもやったことがなかった「同時」モードもやりました。ステージ構成も違いますし制限時間も短い、かなりアクション性の高いゲームになっています。これはごちゃごちゃとしますがかなり面白いです。カーソルが使いにくい「マ行」のあたりに行ってしまったりとか、「づ」を持ったままうろうろしたりとかそんなこともありました。

● 皇帝密使

 2人ゲームのストックもつきてきたのですが、多人数でも 2人でできるものを探してみました。私もまだプレイしたことのない「皇帝密使」が 2人でもプレイできるということで、やってみました。密書をいち早く皇帝の元に届けたプレイヤーが勝ちというゲームです。

 ルールを聞いて、2人プレイでは使わない場所を探しているときにロシアの地名の響きで引きつけられるものがありました。地名で惹かれたのは「ドージェ」や「サンマルコ」以来でしょうか。

 プレイ自体は、アブストラクトに近いのですが、山札からの引きと行った要素も絡んできているので、そんなに重い感じはしません。皇帝に密書を渡す前に、お金を集める段階があるのですが、これが今までのアブストラクト的なものとは正反対の、めくり合いになっています。この落差は、「一号線で行こう」あたりに近いかもしれません。

 これは、いい「2人でもできるゲーム」を発見しました。3人でも 4人でも行けるような気がします(逆に 5人だとちょっと多すぎるかもと思いますが)。そんなに時間がかからずにできるアブストラクト系のゲームとして、購入候補に入りますね。

● アッフェンラッフェン

 その次は、アクション神経衰弱ゲーム「アッフェンラッフェン」をプレイしました。実は所有しているのに「タイムイズマネー」「バーゲンセール」といったアクションゲームに押されて出す機会がなく、初プレイのゲームなのです。

 2人だとちょっと人数が少なくあっさりとしすぎるような気がしましたが、4人くらいでやるとうまく作動すると思いました。いろいろなものを記憶しなければならないのですが、それほど重いゲームでもなく、やはり買って正解のゲームだと確認することができました。

● ヨーロッパツアー

 2人でやってもいけるということから「ヨーロッパツアー」もやってみました。日本人にはなかなかなじみが薄い地図なので、どこに何があるかを探すのは大変ですね。地理的な問題をクリアできれば十分な価値のあるゲームなのですが。

 ゲームの素材としては面白いのですが、地理の問題があるので普通に出すのにはちょっとやりにくいかという印象を受けたのでした。

● イエローストーン

 その次は、購入したものの中目黒忘年会に持ってこなかったローゼンベルクのカードゲーム「イエローストーン」です。動物を逃がさないようにカードを配置していくゲームです。手札を減らすと選択の幅が減り不利になりますが、0枚にすれば失点を解消するチャンスになるのです。

 プレイした感じとしては「変なゲーム」でした。2人しかいないと失点の入り方が尋常ではなくなるので、もうちょっと多人数でプレイした方がよかったかもしれません。そんなに重いゲームではないでしょうし、時期をあらためて、多人数でやってみたいと思います。

● 桃太郎電鉄12

 最後に「桃鉄」でしめました。公式戦をやったのですが、最後の最後まで接戦でした。勝負を分けたのは、大阪の 3回増資になりました。ここのところ効率のいい物件は西日本にそろっているのです。キングボンビー 1発でぎりぎりといった感じでしたね。


 結局 17:00 ちょっと過ぎに終了と相成りました。アナログ系で 11タイトルでしたが、新作のルールも見たり、デジタル系もけっこういろいろとやったりと本当に盛りだくさんでした。OKAZUさん、ありがとうございました。


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