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● 横浜ゲーム会 ●

 11月9日、普通の土曜日でなおかつ朝だけ用事がありましたが、終了後にゲーム会に参加してきました。TGF間近ではありますが、新作ゲームを中心とした感じになりました。今回は簡単にレポートします。


●マラケシュ(ズライカ) [play:game]

到着が遅れたので、見学のみでした。4人でプレイされましたが、3人以上にじゅうたんの入れ替わりが激しいようです。木でできたお金や、フェルト地のじゅうたんなど手触りがいいゲームですし、ここ最近なかなか見ないシンプルだけど面白いというゲームですね。

 コンポーネントがいいので若干値段が張りますし、プレイ人数が 3〜4人とそれほど幅広くはないですが、ひさしぶりに欲しいと思ったゲームです。一般売りもすでにされているのですが、なかなか買いに行く機会がないのです。

●カルカソンヌ メイフラワー号 [play:game]

 ここから、ゲームに参加しています。カルカソンヌファミリーのひとつで、独立型のゲームになっています。アメリカ開拓をテーマにしていますが、ゲームのシステムはほとんど「カルカソンヌ」と同じです。

 一番のポイントは測量士の存在でしょう。測量士は決算によりどんどん西側に移動していきます。測量士より東側にあるコマは、一部の例外を除きすべて取り除かれてしまいます。ただし、測量士と同じ列にあるコマにはボーナス点が入ります。細かい得点計算のルールに差分があるものの、大きな変更点はそれだけです。

 プレイしてみると、測量士のボーナスが大きめに設定されていることもあり、うまいタイミングで決算を起こせば一気に大量得点になります。逆に言うとタイミングが合わずコマが取り除かれてしまうと残念なことになるわけで、そのあたりの兼ね合いが難しいと思いました。

 取り除かれたあとの場所には、コマを再配置することもできるので、うまくいくと横取りで大量得点ということもありえます。

 得点の入り方が派手なので、元のルールよりも若干大味な感じはしました、が逆に言えば、配置しっぱなしのコマが死にゴマになることもないので、一長一短かもしれません。今回は5人でプレイしているので、ターンとターンの間が長いこともあり余計にそのように感じたのかもしれません。人数が少ないと変わってきそうですね。

 元の修道院、このゲームでは農場はなかなか満点での決算が起こりにくく、かなり使いにくい印象を受けました。といっても、タイル自体に草原をつなげるという働きがあるのでそのあたりに使われることはありそうです。

 元のゲームを崩さず、うまくアレンジされていると思いました。ゲームが大味かどうかは、もう少し少ない人数でプレイして判断したいですね。

●Rein and Whip

 お次は、TGFで出てくるかもしれない創作ゲームです。競馬をテーマにしたゲームで前の週にもテストプレイをしていたりします。レース系のゲームでも、ギャンブル系のゲームでもなく、ポジショニングが大事な駆け引きのゲームです。

 プレイ回数を重ねているところですが、いくつかアイデアが出てきたりしています。まだまだ動きがありそうな感じですね。

●Race for the Galaxy: The Gathering Storm [BGG]

 今回初プレイの、Race for the Galaxy のエキスパンションです。こちらは元のセットがないとプレイできない用になっています。

 セットの中には、追加カードと追加ルールで使うタイル類、ソロプレイ用のボードなどと、5人プレイ用の追加カードが入っています。このゲームの難点でもあった、プレイ人数が 4人までというのが解決されています。

 追加カードは数は少ないものの、特徴的な初期ワールドが追加されたり、これまで地味だったGenesのカードが増えたりとプレイの幅が広がったような感じです。

 あとは、ボーナスタイルも増えています。特定の条件を最初に達成したプレイヤーに得点が入るものと、最大値を取ったプレイヤーに得点が入るものの2種類があり、ゲーム開始時にランダムに決まります。

 実際にプレイしてみた感じですが、Exploreで追加でカードを見られる能力がついたカードが増えたり、キーとなりそうなカードが増えたりと、感覚は若干違ってきています。カードセットになれていないこともあり、TradeとProduceのコンボでチップを使い切ってのゲーム終了になりました。

 これまで地味だったカードがちゃんと強化されていたり、新しい要素が増えていたりでますます楽しさが広がりそうな、そんな感じがしました。

●地下鉄漫遊記(仮)

 それなりの回数プレイされている、「地下鉄漫遊記」です。今回もルールは省略ですね。

 序盤はそれほど事故が起こらなかったと思ったら、三田線で収入があり、抜け出した感じになりました。環状線を持たない代わりに、高速路線を押さえ、あとはコンボ狙いで端の路線を取っていくことに。りんかい線+ゆりかもめのコンボは入りませんでしたが、埼京線から直通というのをやりました。

 路線が売り切れる前に特急券を買い、赤羽から有明の路線を一気に抜けて、直後の目的地を直接ワープで獲得したまではよかったのですが、そこから相手の独占目的地を連続で引き当てて大ブレーキでした。

 終盤は、チャレンジ合戦でしたが、ここでも最下位からのチャレンジ2連発で勝負がつきました。成功率を計算したのですが、目的地がよかったこともあり、2連続で 25% ほど成功するという感じでした。

 チャレンジ成功率があまりにも高いので、データを調査してみたら、場所を選べば思ったよりも成功しやすいということが判明しました。平均的な場所から、平均的な距離でチャレンジをするならほぼ期待値通りですが、普通は場所を選んでやりますからね。

 あとは、特急券を買ったあとにチャレンジを成功されると逆転が不可能になるというのも気になりました。とりあえずの対応策は次のようになるでしょうか?

 特急券所有者は、自分のターンの好きなタイミングで特急券を急行券に変更することができるようにする(特急券ではチャレンジ宣言ができないことに注意)。チャレンジの賞金は100億から80億に値下げし、目標金額は150億から120億に引き下げ。

 あとは、チャレンジとゴール周りの条件を整理したいですね。どちらも成立条件は、全鉄道が売り切れたらでいいかと思っています。ゴール時も、すべての支払い完了後、目標金額突破の状態でゴールチャレンジを宣言できるというレイルバロン風の方がきれいかもしれません。

 ゴールチャレンジの目的地もランダム決定で、移動中に捕まったときのルールも同じ、ただしゴールすればその時点でゲームセット(所持金は関係なし)という感じでしょうか。こうするとゴールチャレンジでインフレが起こるはずですね。

●テネキー [play:game]

 最後にAmigoのカードゲームをプレイ。トーテムポールをうまいタイミングで完成させ得点を稼ぐというゲームです。正完成させられるカードには限りがあり、ラウンドごとに持ち出せる手札の枚数が決まっているのでそのあたりの読みあいが楽しいゲームになります。

 こちらもAmigoのカードゲームらしい、手軽で「なるほど」と思わせるような作りになっています。ものすごく中毒性があるわけでも、ひたすら悩ましいというわけでもありませんが、個人的には押さえておいても全然惜しくない作品だと思いました。プレイ感覚は「ヘックマック」に近いかもしれません。


 というわけで、新作と創作ゲームを中心にいろいろと楽しんできました。地下鉄漫遊記(仮)は今シーズンの作品ではないのですが、じっくり育てていきたいですね。


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