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● 横浜ゲーム会2009年7月(2回目) ●

 7月20日、7月2回目の横浜ゲーム会でした。3連休は結局JAGAからずっとあそび通しという感じになりました。2週間前のレポートになりますが、プレイしたゲームを中心に書き残します。


●18FL [play:game]

 フロリダ近辺を舞台にした18xxシリーズの作品です。初心者向けと銘打ってあります。4人までプレイできます。

 このゲームの特徴は、5株会社/10株会社の扱いでしょう。最初は 5株での設立しかできず、会社の資金も5株分しか入りませんが、収益は株式比率で分配するため少ない株数で高い収益を上げることができます。ただ、時代が過ぎると10株会社に転換することができます。

 10株会社になると、残りの5株ぶんの資金が現在の株価をベースに注入されます。なので、株価が上がっているとそれだけ会社にお金が残るようになります。ただし、株式比率が下がり収益が下がります。

 全員初プレイというのと、うっかり列車のルールが間違っていたので、参考程度のプレイですが、4人は若干会社数が少ないのでしょうか。110ドルの個人会社の扱いが非常に難しいです。

 East Florida Coast の株がついてきますが、購入後の残り所持金が 190ドル。会社設立条件は 3株、設立条件が 70ドルからなので、1ラウンド目に他の会社を建てることができません。East Florida Coastを建てる場合は、2株ですむので 90ドルで建てられますが、これだとRevenueの20ドルでもうけなしと他の会社よりも不利に感じます。

 East Florida Coast の場所が他の会社と離れていることと、都市が全体的に少ないので、番手の少ない列車が走りにくいというのはあります。板外都市のハバナは高いのですが、建築費がかかるのと、6列車が出た時点で建設し直しというデメリットがあります。3Eでかなりの収益を上げるのですが。

 序盤にこのトラップに引っかかって、資産が増えず4列車が出る頃には勝負にならないことが判明しました。Plant Systemの設立にかけたら、10株転換で一気にゲームが進みさらにどうしようもない状態になりました。結局、流動資産の不足で、Plant System の株が保持できず、乗っ取られるハメに。

 このゲームのポイントはもうちょっと別のところにあって、パーマネント1両だと株価が頭打ちになるので、無配当をして2両目を購入するのが最終的に勝負のポイントになったようです。

 こちらは、流動資産の不足で、配当を出して株数を上げないと話にならない状態だったのですが、無配当をうまく活用して、2社を安定経営させたプレイヤーがそのまま逃げ切りました。

 列車のルールミスがあったりしましたが、3人でプレイした方が良さそうなそんな感じがしました。というより、誰か Florida East Coast Canal and Transportation Company の有効活用法を知っていたら教えてください。

 70ドル設立でほしい会社の値付けをするのが正解なのでしょうか? この場合、会社の順番が遅いと 3列車になる可能性があり、走り出すのが1ターン遅いので資金的に出遅れるような気がします。しばらく株屋さんをやるのもあるかもしれません。この場合は 2株を購入してしばらく様子を見てから1社目という感じでしょうか。

●島が見えた [play:game]

 重いゲームだったので、次は今年の子供ゲーム大賞の作品をプレイしています。海タイルのギミックが作り込まれている、カンと記憶力のゲームです。

 いくつかルールがあるようですが、規定の品物を集めて目的の島にいち早く着いたプレイヤーが勝利という流れになっています。

 他のプレイヤーのターンでめくられたタイルが重要になってきますが、8方向に分かれるため紛らわしかったりすることが多いようです。とりあえず、矛盾が生じないように配置できているのがすごいですね。子供ゲーム大賞らしいまとまった作品になっていると思いました。

●日本漫遊記(仮)

 お次は、日本漫遊記のテストプレイを。変更点はあまりなく、バランス調整が中心です。今回は4人なのでそれなりに選択肢が出てきたりします。

 東海道、山陽の主要路線は 4人は入れるようになっているため、4人プレイは比較的余裕があるようです。となると安全ルートを作るよりも事故狙いに走った方がいいのかもしれませんが、主要路線が取れないと非常に厳しいバランスになっているため、優先順位が難しいところではあります。動向を見ながら購入するというのがこのゲームらしいですね。

 今回も、チャレンジ失敗が見られたりしましたが、最後は3人が1〜2ターンの差という感じになっています。逆転ルールもいろいろと入っているので派手な展開になりやすいのですが、とりあえずは現状のバランスで行こうと思います。3人だとまたプレイ感覚が変わってくるのかもしれません。

 路線価格は若干の調整をするかもしれません。北海道3路線は高めに設定し、四国2路線の値段を下げて、やまびことつばさの値段を逆転させて、必要があれば、のぞみの価格を調整するという感じでしょうか。

●天九牌 [play:game]

 お次は久しぶりに天九牌をプレイしています。今回は得点計算を簡単に 5単位に切り上げて、30枚持ちでプレイしています。チェーテンという遊び方で、前のプレイヤーの出した数字にマッチするように牌を出していき、出せなくなった牌の失点の低さを競うという感じです。

 相手の失点に応じて得点が入るのですが、すべての牌を出し切ると2倍の得点になります。牌の構成がきれいに対称形になっておらず、偏りがあるのもポイントです。「2」や「4」は数が少なく攻めどころが大事になります。

 そんなこんなで、序盤からいきなり「2」に偏った手牌がきて、「2」を刈りきった後で2巡連続で回すという荒技のパーフェクトを出しました。全員から 10点くらいずつ入ってくる役萬のような得点になりました。地味なときはとことん地味ですが、たまにパーフェクトが出たりすると一気に派手になります。

 30点持ちなので、破産までは出ないと思ったのですが、最後の最後で資金不足まで見えたところでゲームセットでした。手札によってはどうしようもないところがあるのですが、試行錯誤できるのと、1ゲームあたりの時間が短いのがいいですね。中毒性の高いゲームです。

●クウィッチ [play:game]

 かなり久しぶりと思われます。理科系のワードバスケットという感じでしょうか。アルファベットと数字の書かれたカードを使い、ダイス目の指示に従い昇順、降順、同じものを次々と出していくゲームです。

 途中ルールで不明なところがあり、原文を確認しながらですが、こちらはワードバスケットと違って、思考時間で詰まるというのがないのがいいですね。こちらもさくさくとプレイできるOut of the Boxらしい作品です。

●ゲシェンク [play:game]

 ランダムプレイの次のテーマは定番のゲシェンクです。ルールを詳しく書くと再現されてしまいそうですが、チップを支払ってうまく失点を避けていくという感じのゲームです。おそらくここ数年で一番回数を多くプレイしているゲームです。

 今回は、序盤からそれなりに高い数字が出たというのもありましたが、処理に難しい低い方の数字で連番が長くつながりゲームが確定しました。全体的にチップが少ないときには、高い数字が生かしにくいというのはありますね。

 数字の出方によっても、メンバーによっても展開が千変万化するのがこのゲームのいいところですね。カードを取りすぎるのだけはよくないのですが、あとは展開次第でいろいろな勝ち方があります。

●頭脳絶好調カードゲーム [play:game]

 最後にプレイしたのは、「頭脳絶好調」のカードゲーム板です。といっても配置の妙ではなくカードプレイのゲームになっています。Kniziaの作品です。

 このゲームの特徴は、得点ルールにあるでしょう。場にプレイされたカードに応じて得点が加算されるわけですが、最低点が低い状態だと、得点の上限が出てしまうというところにあります。

 カードを使っているので巡り会わせもありますし、終盤はじりじりとした展開になっていますが、ワンアイデアで独特の感じに仕上がっているという気がします。このゲームも、最近プレイしている「サギ師」もKosmosの小箱です。このあたりの作品は個人的に注目してもいいかもしれません。


 3連休の最終日もゲームづくしで、めいっぱい楽しみました。こういう機会を大事にしたいものですね。


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