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● 横浜ゲーム会2009年9月 ●

 9月12日、久しぶりに日程を合わせて横浜ゲーム会ということになりました。いたストオフはあったもののしばらくボードゲーム分を補充できていなかったので、いろいろと楽しんできました。今回もいつも通りレポートをお送りします。


●シティープランダイス

 最初にプレイしたのは「シティープラン」という名前はありますが、私の作品ではありません。原作のダイスゲームアレンジ版ですね。

 制作段階ということで簡単な紹介にとどめますが、原作に登場する建物や特殊施設をダイス目に応じて建てていき得点を稼いでいくというものです。新しい要素として災害がありますが、災害発生後はダイスの数が増えてよりよい建物が建ちやすくなっています。このあたりがいい要素になっています。

 今後どのような仕上がりになるかが楽しみですね。

●ショッピングパニック(仮)

 お次は今回初お披露目のオリジナルゲームです。これが今シーズンのオリジナル作品になる見込みです。こちらもまだ練り込みのところなので簡単な説明にとどめておきましょう。

 舞台はデパート。限られた時間内にいかにうまく買い物ができるかを競うゲームです。買い物ゲームではありますが、お金の要素は登場しません。

 買い物するのには時間がかかり、与えられた買い物リストをこなすと得点が加算されますが、時間をオーバーするような買い物はできませんし、最後はうまくゴールしないと得点を稼ぐことができません。途中のイベントをうまくこなしとにかく効率よく買い物をするという感じになります。

 プレイ時間は30分程度とそれほど重くはありません。今回のテストプレイでは、できるだけ要素を削った形で、元の状態でゲームになっているかどうかを中心に確認してみました。ゲーム自体は機能しているようなので、あとはどのくらいの要素を加えて、バランスを取れるかになってきそうです。

 タイトルは、別の名前にしようと思ったのですが、こちらの方がいいのではというものが出てきたので、仮に充てています。問題がなければそのまま採用になりそうですね。

●ヴェニスの支配者 [play:game]

 お次は、R&Rの経済ゲームをプレイしています。別のゲームをプレイするはずだったのですが、カードが不足しているということもあり、こちらをプレイすることに。

 ルールをざっと読んで、よくわからないということで、序盤だけをお試しでプレイすることに。ベニスを舞台に、商品を売買してポイントを稼いでいくタイプのゲームです。

 ざっとプレイしてわかったのが、要素が多すぎるということでした。場所と商品と株式があり、商品の価値と需要、株式の株価という数値が設定されています。行動によってこれらの数値が変動していくわけですが、1つのアクションがいろいろなところに影響を与えるのでごちゃごちゃしているという感じがあります。

 マップにはあまり情報が書かれていないので、日本語化されたサマリーがないときつそうだということで、途中で終了ということになりました。最初のラウンドのビッドは重要そうですが、初見ではわからないのではと思います。

●たいまつとこん棒 [play:game]

 重いものをプレイしたので軽いものをということで、こちらをプレイ。狩りをテーマにしたカードゲームです。

 全員で動物を狩り、狩りに貢献したプレイヤーから分け前を獲得していき得点を稼いでいくという読みあいのゲームです。狩りが成功したときと失敗したときで分配が変わってくるのですが、常に成功するとは限らないくらいのバランスになっています。そして失敗したときには、別の動物からものを獲得することになり、これも勝利条件に関わってきます。

 教育上あまりおよろしくないかもしれませんが、このくらいの要素があった方が読みあいの楽しみがあっていいですね。一応8歳以上が対象年齢ということなので、レーティング的には、ファンタジーバイオレンスとかそのあたりに相当するのでしょうか。

 重いゲームをプレイしたあとだけに、かなり楽しめました。カードの引きに関わってくるところもありますが、それも含めて楽しむ感じですね。

●ハステヴォルテ(書けた?) [play:game]

 お次はクイズものということで、こちらをプレイしています。お題に沿った回答を制限時間以内どんどん書いていき、決められたルールに従い公開して、うまく公開できれば得点を獲得するという感じのゲームです。

 トリビア系のゲームなので、ネタバレを避ける必要がありますが、競りの要素がこのゲームの肝ですね。攻めれば攻めるほど難度が上がっていきます。

 派生語のキャンセルのルールが独特で、日本向けローカライズの時にしばしば問題になるのですが、今回は回答公開後に実はセーフだったことが判明し、出題自体がキャンセルされました。

 問題の単語は、「ペンシル」(鉛筆は、筆でキャンセルされるため、英語表現で回避)は「ペン」でキャンセルされるかどうかでした。あとで調べたところ「pencil はラテン語が元で pen からの派生語ではない」とのことで、その場の予想通りキャンセルせずが正解のようです。

●頭脳絶好調スペシャル [play:game]

 最後にプレイしたのは、「頭脳絶好調スペシャル」です。元の頭脳絶好調とは別のゲームですが Kniziaらしい作品にまとまっています。アブストラクトゲームですね。

 プレイヤーのできる行動は、6角形のマスに合わせてタイルを配置するだけです。自分のタイルのリンクをうまくつなげていき得点を稼いでいきます。4種類のマークのうち最低点の得点が最終得点というのは、作者ではたびたび見る得点システムです。

 運の要素はない、プレイヤーの打ち手の関係だけで決まるタイプのゲームではありますが、攻めては豊富ですし、どこでどうポイントを取っていくかが重要になってきます。終盤はかなりボードが狭くなるので、そのあたりも加味して得点を稼いでいく必要があるのです。

 初手番が有利そうな感じではありますが、それをうまく処理したルールが入っています。そこそこの重さなので、アブストラクトゲーム好きな方にお薦めできそうな作品ですね。


 というわけで、オリジナルと新作を中心にいろいろと楽しみました。これからTGFやゲームマーケットに向けた調整がされると思うので、こういう機会も定期的に作っていきたいものです。


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