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今回は、2009年の年末ゲーム会をまとめてレポートします。2009年12月23日と12月27日の横浜ゲーム会の様子を簡単にレポートします。年末進行というよりすっかり年明けの慌ただしさに不定期更新になったりしますが、簡単にでもレポートしておきたいと思ったので。
この日は祝日のピンポイントでのゲーム会になりました。TGFの戦利品がまだ全然プレイできていなかったのでそのあたりを中心に。ボードゲームではありませんが、「NHK紅白クイズ合戦」もプレイしています。
最初にプレイしたのは、Eggertの新作から「ハバナ」です。権力者をうまく使いながら、資材やお金を獲得していき建物を建設していき得点を稼ぐゲームです。
このゲームのキモはアクションと行動順にあるかと思います。2つのアクションを選ぶことができますが、強力なアクションを選ぶとそれだけ行動順が遅くなってしまいます。そして、アクションのうち1つはターン終了時に上書きをする必要があるのです。
行動の遅いアクションは、強力なものもありますが、強力なアクションにはちゃんとカウンターアクションのがあったりします。そして、先手番を取られると実入りが少なくなってしまうあたりもよくできていると思います。
1ターンの収入がそれほど派手ではないことから、カウンターアクションの流れ弾で出遅れると取り返しがつかない状態になりやすいのが難点ではあるかと思います。ゲーム終了は運だよりの状態に持って行くことができますが、そのリーチの状態までたどり着くのが難しいのです。
積み上げていくタイプのゲームで、一発逆転といった爽快感よりも、じりじりと進めていくタイプのゲームではと思いました。
お次は、1回はプレイしておきたかった「ファクトリーマネージャー」です。電力会社シリーズのスピンアウト作品にあたるのでしょうか? その名の通り工場を経営していきお金を稼ぐゲームです。
こちらも、順番操作がとても重要なゲームです。早い手番は資金的な援助はありませんが、いち早くいい機械を購入することができます。遅い手番は、最終的な機械の選択権がありますが、それまでにほしいものが残っているかどうか保証できないのです。
右肩上がり感が満載のゲームですが、生産を保ちながらいかにうまく機械化していくのがポイントのようです。人員が余ればそれだけ行動の競りが有利になります。かといって、生産のバランスも大事です。あとは、古い機械をどうやって処分するかといったところもあります。
ターン数は少ないものの、かなりボリュームのあるゲームです。右肩上がりのゲームなので、成長に乗り遅れると手詰まりになったりしますが、最終的には資金で勝負するのでどこかでしゃがむ必要があったりもします。
今回は、初期の電気代増加がないルールでプレイしましたが、通常のルールでも十分な感じがします。60分クラスの本格派ゲームということで、これは人気が出そうな感じですね。
最後にプレイしたのは、会社の権力抗争をテーマにしたゲームです。ファクトリーマネージャーは比較的まっとうな(?)会社運営ゲームですが、こちらは打って変わってアレな感じの権力闘争をテーマにしています。既定条件と、ゲームスタート時に与えられたミッションでポイントを稼ぎ規定点を取るというゲームです。
要素が若干多いゲームではあるのですが、各部門の部長、会社幹部、顧問といった役職につくことで、様々なボーナスを得ていきます。1ターン1アクションのゲームですが、以外とできることは限られているのと、イベントによってターン数が異なるのもポイントです。得点を獲得していくためには、いろいろと手を回す必要があり、そのあたりの兼ね合いが難しいです。
2時間以上とかなり時間がかかりましたが、ゲーム自体は収束するようにできており、そろそろ終わりそうだというのはわかります。要素が若干多いのと、テーマがテーマなので重い感じのゲームにはなりますが、アレな感じをうまく表したゲームだと思いました。
2回目は3人でということで、重いものから軽いものまでいろいろとプレイしています。
手始めは、ゲームマーケットに向けた企画ものです。3人では初めてでしたが、若干コマ数が少ないようです。確率も若干レアなほうによったりしていて、バランス取りもする必要がありそうな気もしました。2人〜4人向けと対象人数はあまり広くしていないのですが、もうちょっとテストプレイを続けてみます。
お次は、Kosmosの小箱カードゲームです。同時入札+セットコレクションのゲームではありますが、ちょっとしたひねりがきいています。「ビザンツ」と系統は似ていますが、もうちょっと軽い感じのゲームです。
手札には上限がありますし、ゲーム終了条件は早い者勝ちではありますが、得点を効率よく稼ぐためには若干我慢した方がよいというのがわかります。弱いと思われるカードは集まりやすかったりとそれほど要素が多くない中でよく調整されていると思います。軽い感じのゲームなので、ちょっとした合間に遊ぶのにはよさそうですね。これは一般に出たら購入すると思います。
お次は、2009年Essenでの出口調査で一番の支持を集めた作品です。文字通り大航海時代をテーマにしたワーカープレイスメントのゲームです。人員をうまく雇って船を出して得点を稼いでいきます。
要素は若干多めではありますが、人員を雇って、船を造って航海するという流れで、すべきことは比較的わかりやすいのです。行動順の決め方がこのゲームのキモですね。行動は保証されているものの、先手番を取るためにはリスクを伴うようにできています。
すべてのものが安定して手に入るわけではないので、大きな船を造って得点を稼ぐのか、小さな船で細々と特権を手に入れていくのかといった選択も重要になってきます。あとで得点計算のところが1つ抜けていたことが判明したため、参考記録になりましたが、これは人気がでるのも納得の作品だと思いました。
お次は、久しぶりに「ダイスビンゴ」をプレイしています。ダイスの目を使って役を作り得点を稼いでいくというシンプルなゲームです。あまりにシンプルなので細かい説明は割愛ということで。
ダイスを使っているところと、7の有無で得点が変わるストレート、得点2倍のゾーンがこのゲームの特徴でもあります。出目は意外とばらつくようになっているので、どの列でどのくらい得点を稼いでいくかというのがポイントになります。ペア系の役とストレート系の役の使いわけも重要です。こちらも合間にプレイするのにはいいゲームだと思います。
お次は、Haba社の子供向けゲームから、色違いのたまごを移動させたりしながらうまくワニを完成させていくという記憶力のゲームです。
ルールはとてもシンプルですね。色を合わせて勝負をかけていくという感じになるのですが、胴体部分の色はある程度覚えておく必要があったりします。今回のプレイではそこまで行く前にゲームが終わってしまいましたが。絵柄のパターンは固定かつ、タイルの枚数がそれほど多くないので、完全に覚えると別のゲームになってしまうのですが(色の対応関係から2卓くらいに絞れると思うので)、そこまでするようなゲームではないですね。
お次は、その名の通りアッシリアを舞台にしたゲームです。チグリス、ユーフラテス川の流域の領地争いのゲームで、得点を稼いでいくというゲームです。
このゲームも要素がそれなりに多く、説明を聞いただけではどんな感じになるのかがわかりにくいと感じました。簡単に言えば、作物とプレイ順を決め、自分の領土を伸ばし、作物で維持させ、特殊アクションを行うといった感じです。思ったよりも作物が少ないため、領土を維持することは用意ではありません。得点を得る手段はいろいろとありますが、場所の制限があったり、場所やタイミングによって得点が違ったりというのがあります。
インスタントに得点が入る手段と、時間をかけてじっくりとという手段があります。タイミングの差はあり、最終的にはある程度じっくりと得点を稼いでいく必要があるという感じがしました。成長のタイミングが重要なゲームかもしれません。
どのタイミングに、どこからどのくらい得点が入るのかがまとまったリファレンスがほしいと思いました。3人でプレイしましたが、プレイ時間は 150分ほどかかりました。
最後は整理運動で Kniziaの手軽なカードゲームと思われたのですが、そこは Kniziaですね。神経衰弱と競りの要素を組み合わせたゲームです。
競りに成功すれば得点獲得ですが、失敗するとペナルティーがあるのでそのあたりが悩ましいところです。そして、競りで数値をあげていくと、カードの場所の記憶が飛んでしまいそうになるのもこのゲームの妙かもしれません。これは好き嫌いが分かれるゲームになりますね。
というわけで、年末2回に分けた横浜ゲーム会のレポートでした。新作の消化率が高いのはいいことだと思っています。
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