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● 横浜ゲーム会2010年2月 ●

 2010年2月6日、先週からの続きでゲーム会という流れになりました。こちらの方がどちらかというとテストプレイをやっていたかもというくらいいろいろと試してみました。今回は簡単にレポートをお送りしましょう。


●サバンナトリック

 最初にプレイしたのは「サバンナトリック」の3人用ルールです。これはTGFのときは4人用で出していたのですが、3人用のルールも試してみたいということでやってみました。単純に3人でプレイするものと、4人をベースにするモノと2種類でやっています。

 3人の場合、肉食獣と扱いが難しいのと、草のボーナスが大きいですね。というわけで、バランス調整が入るかもしれないとのことでした。ゲーム自体は普通に機能していますし、3人のトリックテイキングもありますからね。

●源平闘札

 こちらも、TGF以来でしょうか 2人専用の悩ましいゲームです。ラウンド開始時の順番のルールだけ若干変更してのプレイです。

 大合戦ボーナスを取るか、それ以外のボーナスを取るかが悩ましいところですが、ある程度は狙って行く必要があるのと、手元に持っている大将軍をいかにうまく登用するかがポイントになります。ボーナス自体は大合戦4つ、貴族、法皇の合計6つで偶数個なのですが、意外とばらけたりします。プレイした感じは、大合戦が1勝でも、他の2つのボーナスを取っていればOKというくらい、逆に大合戦を狙う場合は 3連勝+貴族か法皇のボーナス1つという感じになりますね。

 カードの出方にもよりますが、合戦を取らせて大合戦を取るという感じに、勝負所のボーナスは貴族ボーナスが確保できたので、3連勝+貴族ボーナスで逃げ切った形になりました。といっても素点がそれほど高くならないので、思ったよりも大きな差はつかなかったりとか。大将軍が残ったらわからないくらいの点差ですね。

 ともかく、かなり悩ましい 2人ゲームになっています。

●アラカルト [play:game]

 一度プレイしたかった「アラカルト」がついにプレイできました。新版が出たということで、そちらでやってみようということになりました。名作が再版されるのはいいことですね。

 料理をテーマにしたゲームで、温度に気をつけながら指定された調味料で味付けをし、完成させていくというゲームです。ポイントは調味料を入れるという要素です。実際にプラスチック製の瓶を振って本当に鍋に入れるというアクションが入ります。これがこのゲームならではの要素ですね。

 ゲーム自体はシンプルで、自分の手番になったらアクションを3回行い料理完成に近づけていきます。調味料を入れたり、温度を調整したりというのがメインですね。決められた温度範囲で、決められた調味料が入っていれば無事完成になります。

 料理は、難度に応じて得点が分かれており、どのタイミングでどの料理を完成させるかがポイントになります。といっても、調味料は詰まって全く出なかったり、一気に出て失敗に終わったりとなかなかうまくいきません。

 あとは、コーヒーブレイクの特殊効果の大きさもあります。妨害のため調味料を入れたり、鍋の内容を交換したりと露骨な直接攻撃があったりするので、そのあたりを気をつけながらという感じになります。どちらかといえば雰囲気を楽しむゲームになるのではと思っていたりとか。

 特殊な料理としてパンケーキがありますが、これも鍋を振って、パンケーキタイルをひっくり返すというアクションが入ります。このあたりもうまくいくと総会ですね。パンケーキをひっくり返すゲームはプレイしたことがあったような。何にせよ、料理をテーマにしたとても個性的なゲームで、見ていてもプレイしていても楽しい作品と思います。

●ダイスチャレンジ(仮)

 その次は、ここのところ調整を続けていた企画をテストすることに。4人でプレイしましたが、大まかなバランスとしてはこんな感じというくらいになりました。ダイスゲームなので、ある程度の運の要素はあるのですが、積み上げも大事になってきたりします。どこにどのくらいチャレンジするかが重要になってくる、短時間ゲームです。

 テーマなしのダイスゲームでタイトルがなかなか決まらなかったのですが、名称案をもらったので、さっそくそのまま使ってみることに。何もなければ(仮)がそのままなくなるのではと思っています。

●東京乗車券 第2版

 前回プレイ忘れていたこともあり、ここでテストプレイをすることに。日本乗車券の方もかなりバランス調整に時間がかかったのですが、こちらもまだバランスを取り切れていない部分があったりします。東京乗車券(初版)は意外とすんなりいったような覚えがあるのですが。

 5人でプレイしているのですが、マップが広いので使われない場所も出てきたりします。今回は中央線沿線がなかなか伸びなかったりとか。山の手はチケットの数が多いので、人が集中しやすくはなっています。

 今回は、チケット中心に、時々長距離路線という感じで回してみたのですが、長距離路線に必要なカードがほとんど集まらず、ラッシュをかけるのが遅れました。中盤で引いたカードでぎりぎり達成できるかできないかという感じでしたが、カードが集まらないという珍しい理由で失敗しました。

 あとで結果を見てみるとチケット達成の得点にあまりさがなく(減点分はありましたが)、単純に長距離路線の力押しで終わった感があったりとか(思ったよりも早めにクローズしたのはあったのですが)、最長路線を入れても 21点差もついたりしたので、バランス調整をすることに。

 構想にはあったのですが、実際に意見も出たので6本15点の路線を減らす方向で。東京乗車券はマップもそれほど広くなかったのですが、こちらは広さがあるのでチケットも達成しにくく、そのぶん素点を稼いだ方がよくなりやすいというのはあるかもしれません。長距離路線を取りにくくして絞るのは、乗車券ヨーロッパに近い作りかもしれません。

●創作ゲーム

 その次は、先週もプレイした駅伝をテーマにしたカードゲームをプレイ。若干改修がされていて、その分与見合いがシビアになったりとか。最後の最後で勝負が決まったりとかなかなかに見応えのある感じになりました。選手起用から手番順の妙(位置取り)もかなり効いてきたりします。

●日本乗車券

 リクエストがあったので、日本乗車券もプレイしました。こちらはバランス取りも終了したのでプレイするのは久しぶりだったりします。5人プレイなので、どのようにチケットが分かれるかが重要でしたが、ものの見事に路線が競合したりとか。先行してチケットを取ったものの微妙にハズレだったりしてこのあたりの勝負の綾がこのゲームらしいですね。

 チケットの状況を考えると素点で稼ぐしかないと思い、長距離路線を中心に押さえていったのですが、最長路線と 1枚余計にチケットが当たっていたという差で今回は最長路線勝ちになりました。北海道で勝つパターンを見るのは久しぶりかもしれません。1人単独になれば広さがあるため闘いやすいのですが、カードの色制限が厳しいという難点はあります。

●じゅうたん商人 [play:game]

 最後は、とてもシンプルな競りゲーム「じゅうたん商人」をプレイしました。じゅうたんを競り落とすだけの簡単なゲームではありますが、10種類合計100枚のうち30枚しか登場せず、種類ごとに登場した枚数に応じて価値が違うため、攻めどころが難しいゲームではあります。相場観がなかなかつかみにくいゲームですね。

 若干で遅れたのと、中盤から値段が高騰したのでお金を使い切らせる戦略をとることに。最終版で安いじゅうたんが出たり、自分で先物買いしたじゅうたんの価値が下がるとつらくなるのですが、最後に出たのが価値の高いと判明したじゅうたんで、十分に元を取ることができました。シンプルで悩ましい競りですね。


 そんなこんなで、テストプレイが中心になりましたが、旧作の名作にもふれあう機会ができたのがよかったですね。「東京乗車券」はまだしばらく調整が続きそうです。


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