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● 横浜撮影ゲーム会 ●

 2010年2月13日、3週連続でのゲーム会になりました。今回はビデオカメラの広角レンズが届いたということで、さっそく撮影テストがてらのゲーム会という感じになりました。今回もプレイしたゲームをレポートしましょう。


●クイック [play:game]

 最初にプレイしたのは、その名の通りアクション性の高いリアルタイムカードゲームです。

 プレイヤーは、自分が配られたカードを片手だけを使い、決められた順番に並べていきます。最下位にならないように、また、間違えないように並べ替えていくのが目的になります。初級ルールは数字順なのですが、そのほかの条件も使った上級ルールでプレイしています。

 このゲームのポイントは、正解して得点を獲得すると配られるカードの枚数が増えていくというところにあります。だんだん難しくなってきますし、ハンデにもなりますね。どちらかといえばワイワイ楽しむタイプのゲームではあるのですが、ずっとあがれないという状況は起こりにくいようです。

 ちなみにこのときプレイしていたルールが若干違っていたようで、他の優先順+数値を使い、優先順で決まらなかった場合は数値の順というやり方みたいです。それでも、降順、昇順の入れ替えがあったりしてかなり混乱するわけですが。

●どうぶつしょうぎ [play:game]

 本日の特別企画ということで、バレンタインにちなんでチョコで作った「どうぶつしょうぎ」をプレイさせていただきました。製菓用のチョコを使って表面のコマの絵を描き、その上から土台となるチョコをという感じで作っていくそうです。チョコで色をつけていくのも大変ですし、温度管理とかもあり見た目よりも手間がかかるみたいです。

 プレイ前は手を洗って、全員で1回ずつやってみました。私もやってみたのですが、早めに攻めに入ったら息切れしてしまったのと、当然のことながら手番をパスできないので動きたくないのに動かざるを得ない状況になってしまいました。盤面はそれほど広くはないのですが、じりじりとした速度で進んでいきますね。

 いわゆる将棋の反則になる「二ひよこ(二歩)」や「打ちひよこ詰め(打ち歩詰め)」はありません。また、ライオン(王将)が相手側の一番奥のマスまで入った状態を維持できれば勝利となります。プレイ後は、スタッフがおいしくいただきました。思ったよりも甘くなくおいしかったです。

 マップの狭さと勝利条件は DSiウェアの「DQモンスターウォーズ」を思い起こさせますが、あちらは読みあいの要素がメインです。あと、どうぶつ分はあくまでも味付け程度です。親しみやすいイラストなので、手に取りやすい作品ではと思います。

●東京乗車券 第2版

 お次は先週のテストプレイからマップを変更し、さらに最終版仕様に変更した「東京乗車券 第2版」です。変更点は、6本路線の数を半減させ、池袋 - 秋津、東京 - 船橋、横浜 - 町田と主要路線の方を6本→5本に減らしています。6本路線と5本路線では5点も違いますからね。あとはちけっとの特典変更と明らかにバグがあった部分を修正しました。先週プレイしたときには気づかなかったのですが、千住だけではなく登戸も駅名が飛んでいました。

 初期チケットがばらけやすいというのはあるので、「東京乗車券」と比べてチケット3枚スタートがやりにくくなったかもしれません。都市の数が増えているためというのがその理由ですね。

 東京乗車券の場合、山の手に絡まなければ出足は遅くても大丈夫なのですが、そのあたりも若干プレイ感覚が違っています。というのも外周ルートが細かく分断されていることと、チケットが放射線状に伸びるように設定してあるからです。

 最長路線賞の争いがありましたが、山手線沿線のルートで逆転という珍しいパターンが出ました。総武線・中央線の5本路線を折り返してというのは見かけますが、逆方向の3本路線の折り返しは珍しいかもしれません。1本路線の部分は手数はかかるもののチケット達成の成功率が上がりやすいという利点がありますね。

 結果は、チケット勝負と1点差という感じでした。素点もそれほど強くなくなったのでようやく、目指していたバランスに近づいたものと思われます。あとはチケットの割り振りをどうするかですね。使いにくいものとして登戸行きのチケットと、飯能行きのチケットがあったりします。八王子近辺が若干ですがやりにくい感じになっているのです。

●キッチンカオス [play:game]

 その次は、文字通り料理をテーマにしたカオスなゲーム「キッチンカオス」をプレイしました。リアルタイムカードゲームで、自分の番号が呼ばれてから、次の番号が呼ばれる前にカードをプレイしなければいけません。

 ルールは単純で、カードを1枚プレイするだけです。うまくカードをプレイして材料を集めて自分のものにするというのがポイントになります。親プレイヤーは、番号のコール係になりますが、本当にさじ加減ひとつでゲームの難度もかなり変わってきます。慌てていると変なところにカードをプレイしたり、得点を下げてしまったりといううっかりが発生したりします。

 それなりに体力を使いますが、いろいろな鍋に目をやりつつ得点を伸ばしたり、妨害したりというのがポイントになりそうです。騒々しいゲームでプレイヤーも場所も選びますが、まさにタイトル通りの作品だと思いました。他のゲームでは「フォーリング」に近い感じですね。

●コロニア [play:game]

 最後は、長時間ゲームをプレイ。ケルンを舞台に材料を運び、職人に商品を作ってもらい、その商品を売って現金を手に入れ、現金を使って勝利点を購入していくという感じになります。得点を得るまでにステップは多いのですが、流れはわかりやすくなっています。そして Queenのゲームということで、箱が大きいのも特徴です。

 最近流行のワーカープレイスメントのゲームですが、ラウンドの行動順が一ひねり効いていて、ラウンド開始時に、議会に送り込む人数が多ければ多いほど順番は早くなります。ただし、人員はアクションポイント相当になるため無駄遣いをすると肝心の行動が取れなくなります。そして送り込む人数は6ラウンドで6通りのどれかを選ばなければならないので、使いどころも問題になってきます。

 あとは、人員の割り振りがタイトなこともあります。一度使ってしまうと、次のラウンドの使用した次のフェイズまで戻ってこないため、意外と持ち直すまでに時間がかかるのです。

 勝利点までの道のりも長いのですが、すべてが早い者勝ちですし、商品生産は限界数が決まっていて、そこから先はダイスロールでの運も絡んできます。ものがないととにかく先に進めないゲームではあるので、どこでどのくらい勝負するかがポイントになってきます。

 あとは、ゲームを左右させる(主に有利な効果に働く)議案がラウンドごとに出され、議員による多数決で採用されるかどうかが決まります。今回は5人でプレイしましたが、多数派2人と少数派3人だと多数派が押し切れるくらいのバランスになっていてこれも面白いですね。

 商品の売却は、一度にたくさん売却した方が効率がよく、さらに勝利点の獲得も同じように一気に獲得するのが効率がよくなっています。中途半端なリソースを持たずに、タイミングよくというのがゲームのポイントになるでしょうか。商品はラウンドごとに流れてしまいますが、流れないように保持することもできます。

 2時間クラスの長時間ゲームですが、いろいろと要素がありますし、ボード上でわかるようになっているのがいいですね。最後の最後は商品の生産ダイスで受注がすべて通り、逆転という状況になりました。

 久しぶりに長時間の本格派ゲームをプレイしたようなそんな感じがします。


 そんなこんなで、動きのあるゲームからじっくりとしたゲームまでいろいろと楽しみました。ちなみに撮影ゲーム会ということで、今回のプレイの様子はすべて撮影されていたりとか。


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