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2010年6月5日、ゲームマーケットが終わり、恒例の惨敗ゲーム会ということになりました。今回だけはテストプレイは一切なしで、購入したゲームや新作を中心にプレイしました。いつも通りレポートをお送りします。
最初は、ゲームマーケットの新作から。魔法書を使った読みあいのカードゲームです。魔法を駆使しクエストや宝物を獲得し、得点を稼いでいくというゲームです。
このゲームの大きなポイントは魔法書にあります。最初は効果の小さいものしか使えませんが、終盤になるにつれ徐々に効果が大きなものが使えるようになっていきます。ただ、魔法の強さの弱い順に行動し、場からカードを取っていくため単純に強い魔法がベストかというとそうでもないようです。
得点を稼ぐ手段は、クエストで仲間や財宝を獲得する、魔法やカードの効果でチップを獲得する。クエストや魔法の効果で宝物を獲得するの3種類です。特定の組み合わせでボーナスポイントになる仲間がおり、これが戦略の軸になる感じです。
魔法にはチップを獲得したり、宝物を獲得したりするものもありますが、他のプレイヤーを直接攻撃するものとそれを防御するものもあります。対抗策はあるので、ノーガードではないのですが守っている間は攻められないですし、攻める方もタイミングが重要になってきます。場にほしいカードがあったりすると、さらに悩ましくなるわけです。
このゲームの最大の要素は、最後の呪文にあると思います。他のプレイヤーを攻撃する魔法ではないのですが、ゲームを大きく収束させる要素になっており、好き嫌いが分かれそうな要素になっていると思います。個人的には、攻撃魔法がかなり強力なものがそろっているので、収束させる手段があった方がいいと思っています。
チップ+仲間を集める戦略で進めたのですが、最後の呪文あたりの効果で得点を稼いで追いついた感じですね。それほど重いゲームではないですし、本を使うゲームの前例はありますが、うまく融合させていると思いました。
お次は、カワサキファクトリーの新作から。カードプレイをしてうまく多数派の勢力に入っていくことを目指すゲームです。初の原作ありのゲームとのことです。
1ラウンド目に流れに乗ろうと思ったら手札が一色に染まってしまって3ターンくらい選択肢のない状態になったりもしました。さくさくとプレイしていく感じのゲームではありますが、手札と他のプレイヤーの得点状況をうまく見ながら立ち回っていくゲームですね。
その次は、3枚のカードを使ってお題に示した形を作っていくアクションパズルゲームです。カードの使わせ方もなるほどと思いましたが、得点獲得のシステムがよくできていると思いました。かなりいいアイデアですが、書いてしまうとあっさりとした感じなので実際にプレイしてのお楽しみということで。
500円ゲームズ出展作品ですが、コンポーネントの絞り込みも併せてアイデアの詰まったゲームだと思いました。
お次は、カワサキファクトリーの新作アクションゲームです。こちらはJAGAで1回プレイしました。
弱すぎても強すぎてもダメというのがポイントですが、本数が少なくなってからの攻防がいいですね。シンプルな中に、面白くなるようなアイデアがありますし、誰でも楽しめるような作品だと思います。
その次は骨折ブランドの新作から「ドナドナ」をプレイしました。競りゲームなのですが値付けの仕方が独特なゲームです。
家畜をうまく集めて行き得点を稼ぐゲームですが、ゲーム終了時にあまりにも多くの家畜を持っていると税金を取られてしまうか処分しなければならなくなります。そして、値付けの仕方ですが親のプレイヤーが売却したい金額を提示し、売却するかどうかを選択するという方法です。何回か聞き直せるのですが、うまく1人に売ることができればボーナスになりますし、売却できない場合はペナルティーつきで引き取ることになります。
収入の手段はこの値付けしかないため、必然的にシビアになります。ボーナスは大きいのですが、2人にうまく分け与えて種類を集めさせないというのも手です。購入する方も、あまりにたくさん手に入れても最終的に処分されてしまうのですが、値段が安いと分配でほしいものが手に入らなくなるというリスクも秘めています。
あとは、借金がポイントかもしれません。プレイヤー間で流通している資金の合計はボーナスか、借金をするかでしか増えません。借金は返済できないとペナルティーがありますが、最終得点の兼ね合いで行くと帳消しにできるくらいの力があったりします。
プレイした感想として、全体的に踏み込んだ値付けをする必要があると感じました。相場観がつかみにくい上に、攻めの競りを要求されるゲームなので、メカニズムとしては好きですが、苦手なタイプの競りゲームですね。現金が回り出したプレイヤーにものが集まりやすくなるというのもあります。
気分転換も兼ねてアクションゲームをプレイしました。木製のキューブを「決められた方法」で移動していく簡単なゲームではあるのですが、その「決められた方法」がポイントのゲームですね。
文章で説明すると難しいので、とにかくやってみることをおすすめしたいゲームです。プレイの光景はかなりインパクトがあります。
その次は、比較的シンプルなタイルゲームです。サバンナを舞台にタイルをめくり、同じ種類の群れをできるだけ固めるというゲームです。いらないタイルはパスすることもできるのですが、他のプレイヤーが回収することができたりするのでそのあたりの判断が悩ましいゲームです。
最初はゲームになるのかとも思ったのですが、ルール的な制限がうまく聞いていて、ちょうどいい感じになっているようです。他のプレイヤーの動向を見つつなのですが、どこで作戦変更するかとパスするかしないかの決断が重要ですね。3人が同点という結果でした。
こちらは、リアルタイム脳力系のゲームです。条件にあった名前をいち早くコールすると得点になり、規定の得点を目指します。
お手つきは最後の1点まではペナルティーなしですが、リーチがかかった状態では即失格になります。また、条件となるカードはプレイヤーがプレイすることになるので、ある程度思惑が出たりもします。そういった意味でも、今回は多めの人数でプレイしましたが、3人が一番面白いですね。
「ボンゴ」とか Adlung のリアルタイム脳力系のゲームが好きな方にはお勧めです。
ここからは市販ゲームです。文字通りリューベックを出発し、商船で各地を回り得点を稼いでいくゲームです。
ラウンドの最初にカードを獲得し、それを使って船を移動して得点を稼ぐという流れですが、保持できるカードの枚数には制限があり、捨て札はそのままペナルティーになってしまいます。入手できるカードはオープンなので、そのあたりの兼ね合いを考えてカードを取っていく必要があります。
船のルートが独特で、何回か分岐点があります。船には相乗りが可能ですが、相乗りをすると思わぬ方向に進んでしまうという危険性があります。基本的に遠い場所に行くほど高値で売れやすいという特徴があったりします。
コンセプトはなるほどと思いましたが、バランスとしては若干荒削りな部分があるようなそんな気がしました。スタート地点がもうちょっと柔軟になっていたらというのと、近場で高得点のカードが入っていたりすること、あとはデッキに1枚ずつしか入っていない特殊カードの存在は、もっとうまくできそうなそんな感じがしました。
最後はアクションゲームで締めました。目的を達成してゴールを目指すおはじきゲームです。見た目よりもゴール条件が長く、かなり本格的なゲームになっています。
序盤は目的をうまく達成すればいいのですが、中盤以降は止まるとゴールまでの手数が増えてしまう状況になったりして気が抜けません。また、場の物資が足りなくなると、他のプレイヤーからとることができこれにより大きく手数を遅らせることができたりします。
アクションゲームは楽しいのですが、中盤以降の流れはかなり厳しいですね。ゲームを止める方向に動くと収束しないようになってしまうのが一番の要因でしょうか。他のプレイヤーからコマをとるがなければ、まだ収束は早いような気がしますが。
最後は、マッチレースで次のターンでゲーム終了確定の状態を2回阻止しましたが、手数が足りずにゲームセットでした。
というわけで、ゲームマーケット後初めてのゲーム会はいろいろなゲームを楽しみました。
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