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2010年11月14日、今回も横浜ゲーム会ですが、目的は若干違ったりします。といってもプレイしているゲームの傾向はあまり変わらないのですが。プレイしたゲームをレポートしましょう。
手始めに、英語版のルールをその場で読みながら Martine Wallace の新作をプレイしました。ゲームのタイプとしては昔からあった建設系のカードゲームではあるのですが、作者が作者なのでバランスは結構シビアに作られています。
ロンドンの都市を発展させ得点を稼いでいくことが目的です。建物を建てたり、土地を購入したり、地下鉄を建設したりすることで得点を稼いでいきますが、発展にばかり気を取られると市民の貧困レベルが上がってしまいペナルティーにつながります。
一部の建物を建てたり、建物の効果を発揮したり、土地を購入したりするためにはお金がかかります。建物の効果で資金を得ることはできますが、手を広げすぎると一気に貧困レベルが上がってしまったりとこのあたりが悩ましいところです。借金はできますが、50% の利子を付けて返す必要があり、返せないと大きなペナルティーがあります。このあたりが作者らしいところです。
建物の効果はいろいろとありますが、全体的に派手な効果の能力が多いようです。手を広げすぎると貧困レベルが上がってしまいますが、手を広げなさすぎると発展に時間がかかってしまうこともありそのあたりのバランスが難しいようです。
時代によってカードが変わってきますが、細かく見ると時代背景も変わってきているようです。最初は有力者から資金をもらったり、東インド会社で収益を上げたりしますが、中盤はガラス工房、革細工、時計職人、醸造所のような物作りで、終盤は持っている土地で収益が上げるようになっています。得点源となる建物も時代によって変わってきます。
ルールはそれほど複雑ではないのですが、特殊な効果のある建物が散見され、一通りプレイして感覚をつかむ必要がありそうです。あとは、日本語化されているとプレイしやすそうですね。じりじりとしたマネージメントのゲームですが、いろいろと勝ち筋がありそうなそんな感じがしました。
次は、小休止と言うことでAdlungの作品を。山の中から目標のカードを数字順に集めるというとてもシンプルなゲームですが、同時行動なので同じところばかり見たりということになりやすいようです。
「バーゲンセール」あたりのせわしなさがありますが、こちらはもっとプリミティブなかんじでしょうか。見た目よりも体力を使うゲームかもしれません。
お次は、先週に引き続き「サンダーストーン」をプレイ。今回は登場するカードを全部ランダムで決めています。キーとなるカードが出てこなかったりすると戦略も変わってきますね。
そして、今回も序盤に強敵が出てしまったのと、組み合わせ上強力と思われる「ごちそう」が登場したのでそちらの取り合いが主になりました。補助呪文のバニッシュが思ったよりも使えたりとか、意外な発見もあったりします。
いったんゲームが動き出すと、モンスターがどんどん倒されて終盤に近づきます。ままならないときもあったりしますが、どのタイミングで攻められるかがポイントになりそうな、そんな気がします。
その次は、こちらも小休止と言うことでプレイしました。トランプの「セイム」あたりと近いでしょうか。同じ種類、同じ数字のカードが出たら、相手側のカードをコールするという感じの反射神経のゲームです。
ポイントは、はえたたきカードにありますね。このカードが出ていると別のものが勝負の対象になります。なかなかに気が抜けないゲームです。
最後にプレイしたのは、先週に引き続きの「インカ帝国」です。とはいえ先週は無料建設の道が2本引けるというルールが抜けていたため参考記録になります。
今回は道が2本引けたということで、結構なペースで進んでいきます。あとは巡礼がまともに動くようになりました。中盤までは出遅れていたのですが、ふとしたきっかけで一気に逆転が可能になるカードのひとつですね。神殿の追加建設もそうですが、この手のカードの出方には十分注意したいところです。
陣取りの要素は意外とあり、スタートを切り始めたら追随していかないと追いつかないというのは前回通りです。宮殿を建てるスピードはもうちょっと調整しながらの方がいいかもしれません。いずれにせよ単独では伸ばしにくいゲームですね。
というわけで、新作あり、先週からのリベンジありといろいろと楽しめました。「ロンドン」は日本語化すると変わってくるかもしれませんが、原盤もまだ見かけない状態ですからね。
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