トップ > アナログボードゲーム > 雑記

● 横浜惨敗ゲーム会 ●

 2010年12月5日、今回はTGF明けの惨敗ゲーム会です。ということで、創作ゲームのテストプレイを一切入れずに新作をまとめてプレイしました。いつも通りレポートをお送りしましょう。


●太陽、海、そして砂 [BGG]

 最初にプレイしたのは、この作品です。リゾート地をテーマにしたワーカープレイスメントのゲームです。宿泊用の小屋を建てたり、アトラクションを用意したり、お客を招いたりして得点を稼いでいくというゲームです。

 取れる行動は比較的シンプルですが、その中でどうやって長期滞在させるかが重要になってきます。最終的な得点はアトラクションと、終盤に残っているお客の分だけで序盤は資金繰りのためという側面はありますが、意外とお金が足りないようになっているのでそのあたりが悩ましいところです。

 あとは、若干ですが配置系のゲームの様相もあります。空いているスペース1ブロックにつき1点のボーナスはそれほど高くはないものの、配置の妙が生きてきますね。

 全員が同じアクション数ではあるので、比較的点差のつきにくいゲームではと思いました。なので、資金の差だったり、ちょっとしたお客さんの滞在時間の差が響いてくるような、そんな気がしました。それほど複雑ではなく、うまくできたゲームだと思います。

●鼠と密告者 [play:game]

 お次は、完全な読みあい/バッティングのゲームです。建物をターゲットに盗みに入り、獲得したものでポイントを競うというシンプルなルールです。入る場所と、ブロックする密告者をプロットして、同時公開という感じです。

 バッティングは、報酬が減ってしまいますが、密告されるよりは遙かにましです。今回は最大人数の5人でプレイしましたが、下手をすると半分以上がブロックの対象になったりするので、なかなか成功しないのがもどかしいですね。そしてゲーマーらしい読みがいろいろと出てくるゲームでもあります。

 最終得点は、持っているものの順位に応じた得点ということで、中盤になってくるとほしいものや止めたいものが出てきて、読みに深みが出てきます。バッティングでもちょっとした情報の差で順位が入れ替わったりというのもいいですね。

 かなりシンプルな読みあいのゲームですが、これも面白いと思いました。このあたりは、シンプルだからこそというのもありますね。

●ファウナ ジュニア [play:game]

 その次は、「ファウナ」のジュニア版です。動物の生態を当てていくというトリビア系のゲームです。

 元の「ファウナ」では、全長、体重、しっぽの長さ、生息地域を当てるもので、世界地図から生息地にコマを配置するというものでしたが、こちらは世界地図が登場しなくなりました。

 出題されるのは、体重はありますが、範囲が若干おおざっぱになっています。そのほかは、卵を産むかどうか、草食かそれ以外か、そして、生息地があります。世界地図ではなく森林、山岳など、複数回答ありの 6択になっています。これにより、世界の地理に詳しくなくてもプレイできるようになりました。

 得点も若干シンプルに、最初に所定の回答を置いたプレイヤーにボーナス、あとは通常の得点となっています。

 わかりやすい動物が多いので、卵を産むかどうか、草食かそれ以外かは簡単ですが、それ以外は若干の紛れがあります。一番難しいのは生息域で、これがこのゲームの勝敗を分ける大きな要素かもしれません。といってもどちらかといえば過程を楽しむゲームですね。

 知っているようで実は知らない動物の世界を知ることができるゲームですね。ワイワイ楽しむのがいいゲームだと思います。

 そして、このゲームも「ファウナ」と同じく好きだけど勝てないゲームになりそうな気がします。雑念が入るからでしょうか。

●はやぶさ君の冒険

 お次は、ある意味デッキ構築型ゲームですね。一番の違いは協力型ゲームということです。その名の通り「はやぶさ」のミッションから帰還までを題材にしたゲームです。

 基本はバッティングゲームで、同じカードを出さないようにエンジンカードをプレイしていき、先に進めていきます。バッティングしてしまうとゲームが不利になるトラブルカードがデッキに追加されてしまいます。トラブルカードが貯まると強制的にプレイさせられてしまい、ミッション達成に不利になってしまいます。

 強力ゲームなので、不利なイベントをいかにうまく乗り切るか、有利なカードをいかに効果的に使うかが勝負の分かれ目です。といいつつも、今回のプレイでは、有利なアクションカードが全くかみ合わず、中盤まで使えるカードがほとんどない状態でした。

 途中のイトカワでのミッションは難度を下げるカードがゲームに全く登場せず、そのままミッション失敗で続行、このあたりで出てきた「プログラム交換」のアクションがかなりうまく働いて、スムーズに地球までやってきたものの、ラストミッションまで全くミッション難度を下げるカードが出ず、大気圏で燃え尽きてしまいました。

 一部ルールを間違えていた部分もありましたが、途中ほとんどトラブルらしいトラブルがなかったので、かなり待ったりとした展開になりました。アクションカードの登場順がある程度決まっている方のルールであれば、もうちょっと使いどころなどもあったかも、と思ったりとか。

●ビーンストーク

 さらにその次は、新作の創作ゲームからです。4つの物資をうまく回収して、建物を建てていき得点を稼ぐというゲームです。建物の改修のルールに若干のひねりがあります。

 建物を建てるゲームなので、効果はいろいろとあるのですが、やっていること自体はシンプルです。物資の回収はとある落ちものゲームを想像するとやりやすいのではと思います。なので、階段積みで連鎖をしたりということは可能です。折り返しまではさすがにできないと思いますが。

 ポイントは勝利点は、建物ではなく物資から手に入ることです。なので途中で手じまいをして行かないと最後の得点が伸びないという事態に陥ります。とはいえ、序盤は物資を獲得するために建物が必要になるのです。

 右肩上がりのゲームなので、物資の引きが悪いとどうしようもない部分はあるかもしれません。出遅れから巻きかえす手段は、せいぜい自分のターンでいい引きをしてピンポイントで物資を回収するくらいになってきます。

 建物の効果もそれほど飛び抜けたものはなく、地道な地盤固めが大事かと思いました。最終得点も思ったよりも伸びず、1点を争うことになりやすいような気がします。

●舞星

 厳密には TGFの新作ではないのですが、こちらもプレイしました。舞子をテーマにしたカードゲームです。条件に合うお客カードをプレイして得点を稼ぐのが目的になります。

 キャラクターには能力値と特徴があり、出しやすいカードとそうでないカードがあります。ほとんどのカードに特殊能力がついていますが、出しにくいカードほど効果が強力で、一発上がりのカードも入っていたりします。

 昨今のユーロゲームと比べると、他プレイヤーを直接攻撃するカードが多いのも特徴です。ただ、能力値が高いと強力なカードを使われるので抑止力としてという意味あいが強いでしょうか。

 全3ラウンドですが、手札枚数が違ってくるので展開もラウンドごとに結構違ってきます。序盤は早上がりができても、終盤のラウンドでは得点状況などもあり、詰まったゲームになりやすいようなそんな気がします。

 キャラクターにもよるのですが、特殊能力をうまく使って不意打ちを狙ったりするのがこのゲームのポイントかもしれません。こちらのほうがもう少し地道な感じですが「伝説のかけら」に近いような感じも若干ですがあります。

 アメリカのカードゲームに近い感じだと思いますが、雰囲気も含めてうまくまとまっていると思いました。

●キャット&チョコレート ビジネス編 [play:game]

 最後にプレイしたのは、コミュニケーションゲームです。カードに書かれたトラブルを、配られたカードに書かれたものを使って、いかにうまく切り抜けるかを説明するというものです。

 カードの選択肢がそれほど多くないのと、ビジネス編ということでトラブルの内容もかなりそれらしいものになっているので、コミュニケーションゲームとしての難度はかなり高いです。状況によってはものすごい無茶振りをされることにもなります。

 これは、好き嫌いがはっきり分かれそうな感じがしました。直球のアドリブ能力が問われるようなそんな感じがします。


 というわけで、今回はテストプレイなし、終盤は創作ゲームを中心にいろいろとプレイしてきました。イベントでいろいろと購入したゲームはちゃんと遊ぶ機会がないとというわけで、今後もイベント直後の惨敗ゲーム会は続けていきたいですね。


トップ > アナログボードゲーム > 雑記