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● 横浜ゲーム会 ●

 2011年1月23日、横浜ゲーム会に参加してきました。外のイベントが多かったので横浜ゲーム会は今年最初ですね。今回は長時間ゲームが中心だったのでゲーム数は少ないのですが、レポートしていきましょう。


●フンタ 大統領万歳! [play:game]

 手始めは、5人でそこそこの時間で終わるものを選択しています。あの「フンタ」のダイスゲーム版です。テーマはそのままで、バナナ共和国の大統領を巡る勢力争いのゲームですね。目的は勝利点を規定数稼ぐことです。

 大統領の予算配分は、例のごとくあります。が、今回は特殊カードを含めたカードの分配になっています。自分にカードを止めようとすると、クーデターが成功したときに被害に遭ってしまいますし、相手にカードを渡しすぎてもよろしくないと悩ましいところです。

 この配られたカードを元に、行動をプロットしていきます。クーデターを起こす、大統領を護衛する、他のプレイヤーを攻撃する、自分を防御するという選択肢ですが、どれもちゃんと意味を持っています。クーデターも含めた攻撃に成功すると、勝者側は他のプレイヤーのカードを獲得することができます。これが重要になってくるのです。負けたときのペナルティーはありません。

 では攻めてばかりでいいのかというとそうでもなく、時には自分の資産を守ることも重要になってくるでしょう、クーデターが成功すると、大統領から分配されたカードは獲得できないので、場合によっては護衛に回るということもあり得ます。序盤は動きが読みにくいですが、中盤以降になるとこのあたりの妙がとても悩ましくできています。

 戦闘はダイスで解決ですが、このあたりのざっくりした感じは、原作も同じではありますからね。あとは、強力な効果がある特殊カードもいろいろとあり戦局を左右します。

 中盤いきなりピンチという状態から、高度な情報戦によって脱出し、終盤は誰が勝利してもおかしくない状態が 3ラウンドくらい続きました。大統領はクーデターの起こり方によってはかなりリスキーです。一番たちが悪いのは火事場泥棒で資産を持って行かれることですね。対抗勢力が多ければ多いほど、負けたときの損害は大きいのです。

 思い切ったリメイクではありますが、このゲームらしい感じは残っており、時間もかなり短縮されて、なるほどと思いました。

●スチーム バロン [play:game]

 6人ということで、6人でもプレイ可能なものをプレイしています。あの「スチーム」の拡張セットです。株式の要素が加わったという話は聞いていたのですが、プレイしていなかったのです。

 基本的な部分はスチームのままですが、プレイヤーの立ち位置が鉄道会社の運営から、株主へと大きく変わっています。スタンスとしては 18xx の立ち位置に近いですが、ラウンド数は少なく、株数はそれほど持てないのです。

 会社の運営は、通常のスチームと同じで、建設→荷物運びということになっています。最大リンク数の概念がない代わりに、他社の路線は使えないということになっています。運んだリンク数に応じて収益が上がり、配当額と会社への収入、社長ボーナスが決まってきます。といっても、配当でもうけが出るのは中盤以降でしょうか。

 株式の上下動は相対評価のため、他社よりも収益が出ていないと株価が下がってしまいます。荷物の量は有限なので、場所争いに負けると運ぶにも次がなく収益が激減するということもあり得ます。

 6人の場合、6社しかないので分配によっては1ラウンド目に見学者が出るようになるのですが、今回がまさにそんな感じでした。いい場所を取れるかどうかというのは大きいようで、思ったよりも終盤も息切れせずに走った会社が1社だけありました。その半面、手詰まりになって最終ラウンドで破産した会社も出ましたが。

 株式の購入は、基本価格からの競りで、これがなかなか悩ましいです。最初の株は利益自体は薄いものの、ターン数で稼ぐことができたり燃しますし、終盤は株数も有力な力になってきます。かといって、破産しそうな会社の株は手放さないと被害を被るので、そのあたりの兼ね合いが難しいですね。

 プレイしていて、会社の行動順が毎ターンランダムというのが気になりました。荷物運び、建設順はかなり大きいので、このあたりは調整のしようがあるのかもしれません。人数的には 5人までがちょうどいいようなそんな気もしました。

 何にせよ、「スチーム」のコンポーネントを使った別のゲームといってもいいくらい、プレイ感は変わってきます。

●ウントチュース [play:game]

 長時間ゲームが続いたので、整理運動は軽いものを。ワレスつながりでプレイしています。日本語版も出ているカードゲームですね。

 数字カードの勢力争いで負け抜けて得点を獲得していくのですが、2位は何ももらえないというひねりのきいたゲームです。飛ばすなら飛ばす、ブレーキをかけるときはしっかりとというのがポイントになってきます。

 今回は、高い数字が偏ったこともあり、ワンサイドに近い展開になったりしました。同点でラウンド数を伸ばして有効カードを消費させるということもあるのですが、それもあまり効果がないくらいにいいカードが集まっていたような気がします。

 手札がいうことを聞かず、悪い流れに入るとなかなか抜け出せないゲームではあるので、手札消費の機会もですが、最下位の手札交換の機会も重要だったりします。


 そんなこんなで、3ゲームだけでしたが、長時間ゲームを中心にいろいろと楽しめました。長時間の2本はリメイクと拡張セットという感じでしたが、元の風味を残したり残さなかったりと、方向性はいろいろだと思ったのでした。


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