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2012年2月26日、ゲームマーケット作業期間直前ですが、ゲーム会に参加してきました。前日は旅行で出先から直接という珍しい入り方になりました。出発前に観光というのも珍しいですね。というわけでプレイしたゲームを簡単にレポートしましょう。
DBRプロジェクトといっていた作品の正式名称です。デッキビルド鉄道ゲームで、デッキビルドの要素と鉄道ゲームの陣取り的な要素が入っています。プレイ時間は慣れてくれば1時間を切るくらいでしょうか。
デッキビルドなのでカードの組み合わせの妙もありますが、さらにマップの妙もあります。2重の拡張性を持つゲームということになりますね。初期セットでは東京首都圏マップと、大阪圏マップが同梱されるものと思われます。
今回プレイしたのは大阪圏マップです。大阪を中心に西は神戸、東は奈良、京都までが入ります。このマップの特徴は淀川ですね。マップを横切る形で流れており、川の南北に都市が連なっているため基本的に都市沿いに発展していくことになります。あとは、郊外に高得点の都市があるため、山岳マスを超えるのも重要になってきます。
早めに西側の都市を確保し、他のプレイヤーが伸び悩んでいる間にゲームを終わらせる戦略をとりましたが、ここぞとばかりに路線敷設のカードが固まって足が伸ばせない展開に。路線を敷設しきるか、都市を発展するかでたいていゲームが終わるのでタイミングは重要になります。ゆっくりしているうちに、あとから神戸の乗り入れを成立させて差しきられました。
陣取りの要素があるというのは、同じマスに複数のプレイヤーが入る場合、後から参入する方がコスト的に不利になるからというのはあります。また、建設時の廃棄物も後発で乗り入れる方が余計に出てしまいます。ただ、発展後の都市を獲得できるので、カードや手番の節約になるというメリットもあります。
陣取りが重要と入っているのは、先に都市を獲得して、他のプレイヤーには入られないようにすることがあるからです。といっても、後から発展した都市に参入するという戦略もあり、そのあたりの兼ね合いがポイントになってくるのです。
お次は自分の作品をプレイ。完成版のイラストが入りました。ほぼ最終版で、高コストの建物の微調整をしています。今回は5人でプレイしています。
5人になると 2回シャッフルが入るようになります。3人だとほぼデッキが切れるくらい、4人だと1デッキが中盤から終盤で切れるくらいという感じです。建物カードは実は 60枚です。
最終的なバランスは、高得点の建物を押さえた方が有利なようにしました。といっても速度が遅すぎると得点が伸びないのでどこで切り詰めるかというのもポイントになってきます。
建物を用意しても、最終的に住民が気に入るかどうかは、住民のサイコロの目次第です。といっても同じサイコロの目を集めるよりは散らした方がいいですし、出目にかかわらず得点を獲得できるのは強力ですね。といってもこのシリーズの基本として、都市のバランスはダイス目によらない基本点になります。
シティープランは結構悩ましいゲームではあるのですが、こちらはダイスを振って考えるというのもできますし、一発逆転の万博開催があったりもします。確率はおおよそ 1.5% です。
今回も 1つのコンポーネントを大事にということで、前々回の「シティー プラン デルタ」、前回の「スローイング トレーダーズ」と同じく、バリエーションルールもつけています。
通常のルールでは資金を使って建物を購入していきますが、イージールールでは建物の購入はありません。副都心として固定の副都心パークと、ランダムに選ばれた建物3つの合計4軒と、自分の地域の建物 3軒をあわせた 7軒の建物で勝負します。
通常ルールよりも建物は1軒少ないですが、副都心パークの効果があり都市ボーナスにはあまり影響はありません。カードの交換で建物の建設を一気に省略し、終盤のダイスロールを3ラウンドだけプレイします。ターン数的には半分以下、時間は半分くらいになるでしょうか。
中央の建物は一緒ですが、自分の建物は違うので、組み合わせをうまく考える必要があります。コストの高い建物は得点につながりやすいですが、ゲーム終了時にコストに応じた得点の支払いがあります。高コストでも低コストでもどちらでも成り立つくらいのバランスに調整したつもりではあります。
今回は、共通の場がかなりエコロジーな構成だったので、エコロジーで受けるか、バランスを取りに行くかという感じになりました。高コストで得点力を高めたり、低コストで支払いを押さえたりする中、公園、博物館、農場と低コストで、ぴったりと合わせた形の郊外ができあがり、得点力とコストの差で勝負がつきました。
イージールールは、建物選択の悩ましさや、徐々に伸びていく感じを削った代わりに、短歌の上の句に対しての下の句を作るようなそんな感じの楽しみ方になります。初期の都市によってバリエーションはかなりありますね。
今回は、旧作のリメイクとなるアウトポスト20周年版をプレイしました。「ザヴァンドールの笏」のリメイクモノのゲームですが、こちらはSFがテーマです。
資源を発掘したり、科学を発展させたりして資金を獲得し、獲得した資金で特別な能力をもつ開発を遂行し、というのを繰り返して規定点まで稼いでいくというゲームです。実に右肩上がりなゲームです。
開発競争は競りで行われていきますが、プレイヤー感のバランスもこの競りで取っていくことになります。序盤は、基本能力ですが、中盤以降の資金源となるチタン鉱山が開発できるようになる「アウトポスト」がキーになります。あとは、中盤の研究開発のための「データライブラリ」も1つの道です。
ルールを1つ間違えたので参考記録になりますが、「データライブラリ」をタイミングよく2つ競り落として、研究開発がブルーオーシャンになったのが大きかったようです。中盤の早い段階で研究所が出て独占できるようになってから一気に回るようになりました。競りでの割引効果は絶大で、競争力の大きな差になるのです。
終盤も資金差でギリギリ差しきった感じになりました。特に終盤は資金計算がかなり面倒なことになってくるという難点はありますが。
20年前の作品ということで、プレイ時間が長めだったり、終盤の計算が大変だったり、基本的に右肩上がりなので走り出すと止まらなくなるというのはありますが、味のあるゲームですね。
今回は、アフターもなく早めに終了となりました。終了間際に 18xxケーキをいただいたりとか。時代ごとのタイルはちゃんとみどりと茶色で色づけられています。抹茶とココアパウダーをしようしたとのこと。甘すぎず、フルーツの味もきいていて、おいしゅうございました。
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