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● 横浜ゲーム会2012年12月 ●

 2012年12月2日、横浜ゲーム会に参加しました。前回途中で終わってしまったあの作品のリベンジです。1作品だけなので、短いレポートになります。


●18Ruhr [BGG]

 前回はルールの読み間違いがあり、途中で終わってしまった 18Ruhr を今回リベンジしています。18xx の作品の一つで、Essenを中心とした狭い地域のマップです。

 このゲームの特徴は、なんといっても石炭と鉄鋼の工場です。扱いとしては小規模会社と20%の大規模会社になるのですが、マップ上に路線を引かない会社です。どこが使われるかはシナリオによって違います。そう、マルチシナリオのマップなのです。

 初期株式ラウンドは、個人会社と鉱山会社を購入します。人数でちょうど割りきれるような感じになっています。個人会社はとてもシンプルで、最初の会社の社長株と、鉱山会社の開通、収入が入るだけいうものです。

 このゲームは、列車カードは、Capex(Capital Expenditure; 施設投資)と呼び、鉱山会社でも使用します。鉄道会社は列車として、鉱山会社は施設か蒸気機関として使用します。施設を購入すると収益が上がり、蒸気機関は施設の収益を上げます。

 前回プレイしたときは、2社しか設立されなかったのですが、今回は 5人で 3社の設立になりました。マップの構造上、2列車が大量に走れる形になりにくいのが特徴です。序盤のポイントは都市タイルの形に特徴があることです。鉱山会社のMタイルは直進がありますが、普通の都市タイルは直進がありません。間違えると収益も変わるので要注意です。

 鉄道会社は 50% 設立ですが、買われた株式分だけ資金が入るという最近の 18xx シリーズにそったものです。会社の資金は配当か無配当のみで、未公開株の資金が会社に入ります。配当は現在の株価以上の額を出さないと株価が上がりません。2ランクアップもありません。

 このゲーム株価、最初のうちの株価の上がり幅が小さく設定されています。初期株価は最初が 70まで、緑タイルの時代は 80まで、それ以降は 100までとなっていますが、50〜80が5刻みとかなり広く設定されています。株価の2段階アップもないので、株価設定はかなり重要です。

 3列車までは、通常の序盤戦と同じですが、鉱山会社の施設購入にも列車カードが使われるので、時代の流れは思ったよりも早く進みます。基本的にマップの端から中央に向かう直進ルートを取ることになるので、2列車は走りにくいのですが、それにもまして列車カードが早くなくなります。

 鉱山会社は、序盤はそこまで大きくはなりませんが、大規模の鉱山会社にするためには施設が 5つ以上必要になるので、設備投資は大事になります。といっても無配当で留保していると株が買えなくなったりもしますが。

 4列車が出ると、鉱山会社が大規模になります。60%設立ですが、持っている鉱山会社を転換するか、マップ上にある鉱山会社を使って設立するかのどちらかです。前者は施設引き継ぎができる代わりに、株価は比較的安く、後者は施設が少ない代わりに株価は比較的高くなります。20%の株式なので収益効率は若干よくなります。

 序盤の会社は、設立資金が少ないこともあり、この時点で資金繰りがかなり厳しくなります。無配当1回で 5列車くらいまでしか届かない事が多いです。ただ 3列車+4列車でもそれなりの収益は出ます。

 このゲーム 6列車のあとは、8列車を購入できるようになるのと、列車の価格が普通よりも安めに設定されているのが特徴です。4列車は思ったよりも走りますが、プレイヤーの意向によっては会社設立で 8列車が出てしまうことにもなります。

 そして、5列車が出だすと、鉱山会社の本拠地の価値も上がり、鉱山を通るとボーナスが出る盤外都市もあり、収益がぐんぐん上がっていきます。普通のゲームでは考えにくい 5列車で 300越えが軽く出ます。

 鉱山会社は、育てきるとものすごい収益が出ます。ただ施設は取り合いになるので、そうならない場合もありますし、育てるのには何度も無配当を出さなければなりません。8列車が出ると鉱山施設が閉鎖してしまうので収益が下がります。

 そして、8列車が出ると都市が大きくなり、本拠地のボーナスも上がることや、小都市は都市の数にカウントしないため、収益がぐんぐん上がります。最終的に 5列車で 770、6列車で 830、8列車で 910 の収益が出ていました。鉱山会社の最高収益が 510、20%株式なので 1020 といったところです。株の上がり幅はこの時代でようやく 10〜20 というところです。

 今回は、8列車が出てから、次のラウンドで終了でしたが、ラウンドの頭に登場すると 5回も運営があるので相当時間がかかります。13000 を使い切ったのは最終運営ラウンドのはじめでしたが、最後の収益がものすごいことになっていました。

 最終結果ですが、終盤に会社を建て続けに設立したプレイヤーがきれいに差しきりました。これは、2段階アップしないのと、序盤の株の上がり方が低いこと、無配当を出さないと列車が買えないことなどで、序盤会社の株価が全然あがらないのが原因だと思います。18Rhineland とは真逆の設立方法になりますね。

 炭鉱会社ですが、最終的には鉄道会社の方が遙かに収益がよくなりました。これは展開次第というのもありますし、6出止まっていると平均化されるかもしれないのですが。

 プレイした感じですが、新しい要素はいろいろとあるのですが、とにかく終盤の計算が大変なのと、鉱山会社の細かいところを全部飛ばすように終盤の鉄道会社の配当が出るというところでしょうか。


 というわけで、プレイ時間は 7時間くらい、久しぶりに長時間ゲームを楽しみました。


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