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● 横浜ゲーム会2013年5月 (2回目) ●

 2013年5月26日、横浜ゲーム会に参加してきました。今回は 4人ということで新作も交えつつという感じですね。プレイしたゲームを簡単にレポートしていきましょう。


●ひもサバンナ

 手始めに「ひもサバンナ」をプレイしました。テストプレイではそれなりの回数プレイしていましたが、リリース版は初めてですね。イラストが入ったバージョンでプレイするのも初めてかもしれません。

 フィールドに置かれた地形や動物を、調査対象にうまく合うようにひもで囲んでいくゲームです。もともとは別の作品だったのですが、システムを分離してゆるいゲームになっています。といっても、アブストラクト色のあるゲームで考え出すと悩ましいところではあります。

 このゲームのポイントは調査カードの選択と、地形タイルをうまく活用して、調査キューブを配置していくところでしょうか。今回は1番手だったので、安定して得点が稼げる足場を中心にキューブを置いていくことにしました。

 中盤から終盤にかけて、調査カードでコンスタントに得点が稼げたのは大きいようです。困ったときは倍率が低く、ベースの得点が高いものを選ぶのが無難ではありますが、選択肢を広げる配置も有効になってくるかもしれません。

 調査キューブは動物の得点と、陣取りの両方の意味があります。1点差なら陣取りに活用できた方がいい場面も出てきます。

 今回は 5ターンのうち 4ターンを水場で過ごすことになりました。8点が入るのは大きく、大崩れしたカードがなかったので、逃げ切った形になりました。

●パトロナイズ [play:game]

 お次は、変則トリックテイキングの「パトロナイズ」です。こちらは最終版もプレイしていますが、それまでのテスト版も、何度もプレイしています。プレイ感覚は独特ですが、テストプレイ中も大きく変わっています。

 人物をうまく活躍させて、各分野のパワーをためて、得点を稼ぐゲームです。トリックテイキングのように人物カードを出していきますが、パスすることができるのが特徴です。トリックをとったプレイヤーは名声カードの得点を獲得しますが、カードを出していると、人物に対応した分野を伸ばすことができます。同じ分野を伸ばしていくと得点効率がよくなります。

 パスした場合は、人物を雇うことができるようになります。ほとんどの人物は最終得点の時に効果を発揮します。雇われなかった人物はカードを出してプレイヤーのものになります。ゲーム中1回だけ人物を保護することができます。

 カード枚数が少ないので限られた情報から、どの分野を伸ばしていって、どの人物を獲得するかという感じになります。手番順でかみ合わないこともありますが、他のプレイヤーの動きを見ながら、うまく得点を稼いでいく感じですね。

 トリックテイキングの要素の他に、セットコレクションに近い感じが混ざっていてプレイ感は独特ですね。今回は、トリックもキューブも人物も集まらず得点が伸びませんでした。

●ロンド [play:game]

 その次は、クニツィーアのボードゲームです。チップを配置して得点を稼ぐアブストラクト色の強いゲームです。自分のターンでできることは、チップを配置するか、チップを補充するかのどちらかです。チップを配置する場合はつなげて配置する必要があり、チップの色に対応した場所に置けば得点に、そうでないところにも0点ですが裏向きに置くことができます。

 うまくチップを貯め込んで、一気に攻め込むのがポイントになります。得点の差があるので、他のプレイヤーのアシストになることもよくあります。チップを5枚までためて一気に動くのが効率はいいものの、タイミングよく動けるとは限りません。パスできないのもポイントですし、終盤は高得点の場所がなくなっていることもあります。

 序盤から、高得点にチップを送り込み、逃げ切り体制になりました。終盤こそ得点が入りにくいチップがいくつかあったものの、うまく処理できました。

 ルールもそれほど複雑でなく、それでいて、クニツィーアらしい悩ましさがあります。ファミリーゲームとしても、ゲーマーズゲームとしても楽しめそうですね。

●サンマロ [play:game]

 そのあとは、前回に引き続き「サンマロ」をプレイしました。

 序盤から品物が出にくかったので、商人で資金を獲得して、これまで誰もやってこなかった、道化師で得点を獲得する作戦をとることに。序盤から貴族が配置できたことと、比較的早い段階で兵士が必要になったことがあります。

 お金は初期資金と、商人の収入、砦の収入とそれほど多くありませんでした。教会は建てたものの、資金の都合上 4つで止まり、建築家は初期の木材2つで家を建てています。司祭は教会4つで配置しました。お金がタイトなので、終盤の人物で道化師を出すために温存しています。

 他のプレイヤーの動きが遅かったこともあり、人物の配置が完了したタイミングで道化師を呼び込むことに。出目にも恵まれ自力 2回を含めて 12点、10点、8点と 3人も道化師を呼びました。貴族が 7点なのでそれを上回る得点効率はあります。教会も4つ 13点、5つ 20点と後ろの効率がいいのですが、それ以上の効果がありますね。

 海賊の襲撃は 4回目まではしのぎ、それ以上は防御をあきらめて得点獲得に走りました。10点減点でしたが、同じターンで道化師の得点が大量に入っているのでそれ以上に伸びています。54点でゲーム終了でした。

 教会の効率の良さも魅力的ですが、道化師は配置の妙もあって面白いですね。人物を固める必要があるので、商人での資金が稼ぎにくいのが難点ですが。

●機関車工場 [play:game]

 最後は、「機関車工場」を4人でプレイしています。5人と比べて車両数に余裕があるのが特徴ですね。

 序盤は、手番の関係で 3つめの工場を建てて資金を稼ぐことに。2世代目までは順調な滑り出しでしたが、3〜4世代目に入るところで、急ブレーキがかかりました。時代の流れが速いこともありますが、競合が発生したあげくに 2ターンさんざんなで目を振って、機関車がほぼ売却できない状態に。サイコロ5つの合計が 6 というひどい状態になりました。

 手番順である程度の逆転は効くのと、売却できなかったときの不良在庫のペナルティーがないのはいいのですが、さすがに 2ターンほぼ収入が出ないと追いつけません。最後の時代で1ターン長引いたこともあり、順位は 3位で終了でした。ラストスパートが難しいゲームですね。

 3世代目あたりで、いかに安定経営できるかがポイントなのかもしれません。競合がいない状態で、安定して売却できるのはつよいです。設備投資の回収に時間がかかるのでどこでどのように力を入れるかが難しいのですが、工場の投資は次の機関車につながるのでロスが小さいのも特徴ですね。


 ゲームも楽しみましたが、今後の話を聞いたりとか、軽く作戦会議をしたりとかそんな感じでした。


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