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● 横浜ゲーム会 2014年6月 ●

 2014年6月8日、ゲームマーケット明けのゲーム会でした。今回はさすがに新作中心でお送りしています。作品数が多いですが、レポート自体は簡単にお送りしましょうか。


●God's Gambit [BGG]

 手始めに、今回のゲームマーケットの新作から God's Gambit をプレイ。ストップ系のゲームではあるのですが、場に出さずに手前に並べて効果を発揮できるのがポイントです。直接攻撃がターゲット指定になっているのがポイントでしょうか。

 5人でプレイしましたが、攻撃が激しいのでなかなか手札が減りません。能力を使わないと地味な展開になりますが、使っても解消できるカードが多いので、多めに使った方よさそうですね。ただし、場の数字をコントロールするために普通にプレイすることもありですが。

 2戦目で狙えそうな上がりコンボのひとつ、英雄での同色カードまとめだしを決めました。残り1枚でのコールはありませんし、多めの枚数から一気に上がれるので不意打ちの一つになりますね。ただ、3ラウンド目で集中攻撃が入るのは目に見えて分かっています。

 3ラウンド目は、防御カードを残したままの終了で差されました。残り1枚からは上がられやすいのと、ラストカードの攻撃は防御できないルールもあるので、早めのケアが必要でしょうか。

 自由に直接攻撃ができるのと、攻撃後に手番が普通通りに流れることもあり、出る杭はかなり打たれやすいですね。手元に出したカルマは解消できるカードであれば解消しやすいのも特徴でしょうか。全体的に飛び抜けて得点が高いカードが少ないので、大量失点をかぶせるのが難しいかもしれません。直線攻撃はしやすいのですが。

 プレイヤー感でバランスをとるゲームなのと、直接攻撃ができるゲームなので、好き嫌いは分かれそうですね。

●ステステレイルロード [play:game]

 お次にプレイしたのはこの作品です。周りでも購入した方が多かったのですが、カードをプレイして路線の価値を上げ、残った手札の株券で稼ぐという感じですね。東京首都圏を舞台にしています。

 プレイ感覚は、ユニオンパシフィックに近い感じでしょうか。手札に入るカードと路線共通で、手札をためたくなりますが、路線を延ばすことで収益が上がるとその分得点が伸びるのでそちらの誘惑もあります。泡沫株はお金1にしかならず、路線敷設でも最低で収益は1は伸びるので。

 カード枚数が多いほど路線は延びやすいのですが、やはり枚数の少ない路線の方が伸ばしやすいですね。今回最大人数の 6人でプレイしたこともあり、トップタイが起こりやすい展開になりました。とはいえ、いかに効率よくトップがとれるかがポイントになりますね。相手にどの会社のカードが持たれているかは分からないので、せめぎ合いが難しいですね。

 路線敷設のボーナスもカード効率の面からも意外と大きかったりします。1枚が3点の効率はトップボーナスに次ぐ効率の良さですから。シンプルなコンポーネントですが、伸長方向の要素がうまくできており、路線拡張がそれらしくなります。

●仮面の王

 お次は正体隠匿系のゲームをプレイしています。3つの陣営に分かれて勝利を目指すゲームです。人物によってカード構成が異なる初期デッキから、徐々にカードをオープンしていくことで絞り込まれていきます。

 プレイ自体は比較的シンプルでお金を貯めて、カードをオープンしていき得点を稼ぐということになります。他のプレイヤーを攻撃して、カードを減らすこともできますが、自陣営を攻撃してもいいことはありません。最終的には規定の得点以上とっていれば生存し、生存条件などで勝敗が決まります。

 比較的待ったりとした展開で資金が多く集まったので、隣の敵陣営を狙うよりも、ゲームを終了させて陣営の勝利を目指すのが先決という感じでした。カード構成から 2/3 で勝てるようか状況だったので、ゲーム終了させて、陣営勝利での勝利条件を満たしました。

 プレイ感覚がつかみにくい感じではありますが、滅亡を狙う場合は早めに攻撃を仕掛けないとすぐに安定してしまいますね。防御カードの存在も重要で、中盤以降は手の届くところにカードをコントロールする必要が出てきます。

●アルパカパカパカDX [play:game]

 お次は新作ではありませんが、この作品をプレイ。アルパカの首を伸ばしていき得点を稼ぐゲームです。交渉の要素もあります。セットコレクションの一種でしょうか。

 地道にカードを集めるか、捨て札から一気にカードを集めるかの選択がありますが、思ったよりもぶれが大きいですね。序盤から中盤にかけての動きで交渉の表舞台に勝てるかどうかが決まってきます。セットコレクションの部分はお互いに得点を伸ばすことができるのですが、交渉にならない場面もままあります。

 マイナス点ですが、序盤にまとめて引いてくると復帰が難しいですね。首の長さとしてはカウントされるので、交渉時の端数合わせに使えるのですが、長さボーナスもそこまで得点が高くないので、単純なハズレに近い感じかもしれません。マイナスポイントが0点になるカードでもあれば少し話は違ってきますが。

 今回は 6人で余りのカードがない状態だったので、週番は計算できてしまう展開でした。このあたりは好みの問題もありますが、交渉ゲームなので少しぶれがあった方がいいのかもしれません。

●スカルキング [play:game]

 その次は、メビウス便の新作から、トリックテイキングですね。トリック数を予想する「ウィザード」に近い感じですが、役札が多いのが特徴です。

 役札の多さもありますが、0トリック宣言がハイリスクハイリターンなのも特徴として上げられます。ラウンド数×10点は序盤は小さいのですが、終盤はかなり大きいですね。失敗するとその分マイナスになりますが。

 マストフォロー 4スートのトリックテイキングですが、役札が13枚入っていて、スートフォローに引っかからないこともよくあります。強い役札が3すくみになっているので安定しないのも特徴的ですね。役札同士でキャッチすると、宣言成功時にボーナス点が入ります。

 最初のうちは様子見ですが、6ラウンド目くらいからマストフォローに引っかかることが多くなります。7ラウンド目の合計 2トリックしか宣言されない場が勝負を分けた感じになりました。宣言から全員が弱いといっているのですが、こうなるとマストフォローでつかまされる展開になりやすいのです。

 役札が少しわかりにくいことと、数が多いのでトリック数が読み切れないのはありますが、予想のゲームなのでこのくらいのばらつきがあってもよさそうですね。

●シンデレラが多すぎる

 ここからは人数が減って4人で。シンデレラ候補を絞り込んでいく投票のゲームです。こちらも春の新作です。

 手札から情報を出していって、シンデレラの候補を絞り込むのですが、各プレイヤー1回だけ否決できます。手札を見ながら都合のよい人物がシンデレラになるように誘導していくというわけです。カードの強さはさまざまですが、女性だけが入っているとは限りません。人間とも限らないこともありますね。

 プレイ感覚が軽いゲームではありますし、プレイ時間もかなり短いので気軽にプレイするにはいいでしょうか。カード枚数も少ないゲームです。

●開拓王

 お次は、3人でこの作品をプレイ。秋の作品ですが、品切れで購入できなかった作品です。春のゲームマーケットで再販版を購入しました。タイル配置と生産/消費のゲームですね。同時アクションですが親プレイヤーに特権があります。

 かなり右肩上がりのゲームなので、初期配置で躓くと逆転できなさそうだということが分かったりとか。1ターン目の開拓と建設でそのまま明暗が分かれた感じになりました。タイル構成ですが、いわゆるリップ型が多いので、変則待ちの受け入れが少ないですね。

 プレイ時間は短いのと、得点を稼ぐルートはいろいろとありそうな気はしています。

●アブルクセン [play:game]

 お次は、前回もプレイしたカードゲームです。攻撃とカード補充が独特のゲームですね。

 序盤は様子見になりますが、どこで攻めて、どこでカードを集めるかが悩ましいところです。ジョーカー含む切り札を返されたりすると目も当てられない状態になりますね。

 ルールでもいくつか戦略があるのは書かれていますが、弱いカードを集める戦略がうまくいったのは始めてかもしれません。カード状況にもよりますし、上のカードで攻撃されるとそのままアウトになりかねないところはありますね。

 不思議なプレイ感覚のゲームではありますが、慣れてくると独特のおもしろさはありますね。

 前回のレポートには書いていませんでしたが、カードのリンクスのカラーリングが少しプロレスのマスクっぽいような感じがしました。自分だけの感覚かと思っていたので書きませんでしたが、メンバーの同意も得られたので書くことにしました。

●マスクメン [play:game]

 そして、今回の新作から「マスクメン」をプレイすることに。こちらは本当にプロレスのマスクをテーマにしています。量子大富豪とも噂される、カードの強さが確定していないゲームです。

 3人でプレイしましたが、4ラウンドプレイしても、感覚がよく分からないゲームだということが分かりました。単独の1枚のカードは弱くても影響を受けないので、優先的に打ち出していいのですが、2枚組、3枚組になったカードの扱いが悩ましいですね。単独でも強いランクであればそこまでひどいことにはなりません。

 カードのランクの決まり方も、そのときによって大きく変わります。3つに分岐したり、分岐結合分岐という形になったりとさまざまでした。1回だけ登場しない色がある状態でゲームが終わったりもしました(場に1枚だけしかなかった模様)。

 プレイ人数で感覚が変わるのかもしれませんが、とにかく定石が分からないというのが感想でした。人数が多いとカード枚数が少なくなり、出せるタイミングも少なくなるのでさらに難しくなるかもしれませんね。


 今回は、テストプレイなしで、ひたすら新作を中心にプレイできました。気になっていた作品もいろいろとできたのでよかったですね。


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