トップ > アナログボードゲーム > 雑記
2015年5月9日、レポートが遅れていますが、ゲームマーケット明け最初の横浜ゲーム会に参加してきました。今回は購入した作品を中心にいろいろとプレイしています。早速ですがレポートしましょう。
手始めにプレイしたのは、先日超会議の1日目の日に発売された「王への請願」の日本語版から。これを投稿するときに、データベースにプレイ履歴入力したのですが、旧版の所有済みフラグがついていました。
プレイ自体は初めてでしたが、右肩上がりに強化されていくのと、振り直しの回数が比較的多いので、終盤は少し時間がかかりやすくなっています。といってもラウンド数は少ないのと最終目標もあるので収束性は高いですね。
最終目的のためには、ダイスの数がどうしても必要になるので、数が増える協力者をいかに集めるかがポイントになってきます。協力者は早い者勝ちではありますし。出目操作ができる協力者は保険的な意味合いが強いでしょうか。ダイス数が1個増えると振り直しのチャンスも1回増えることになります。
旧版は絶版になっていたこともあり、再販を待ち望んでいた方も多かったのではと思いますし、人気があるのも頷ける作品でした。「王宮のささやき」と同じテーマのイラストは賛否両論あるようですが、手に取りやすい方ではないかと思います。
お次は、ゲームマーケット大阪の新作から。プレイできる機会がなかったので、ここへ来ての初プレイに。情報がない中でコンポーネントで購入、昼くらいには売り切れていました。
航海をテーマにした、ミニマルなロンデルですね。島ごとに得られるものが違っており、ぐるぐると巡回しつつ、材料やお金を獲得し、投資をして島の所有権を獲得していくという感じです。投資によるエリアマジョリティーの得点を競います。
3人でプレイしましたが、ターンでできることは単純で、淡々と進んでいくものの、投資を進めると獲得できるものが増えることや、エリアマジョリティーの関係で、どこでどう工夫するかもポイントになるでしょう。真ん中の島に戻るアクションも方向転換権が大きいですね。お金を払って移動距離を伸ばすのももちろんあります。
得点の差がつきにくいですが、ミニマルなおもしろさはありますね。今回は3人でしたが、4人でも試してみたいと思ったりとか。
お次は、春の新作から。ボックスを開けると小さいカードがぎっしりと入っています。バッティングゲームではありますが、得点獲得の手段がいろいろとあります。
3人なのでそこまでバッティングは発生しないだろうと思っていると、意外と事故が起こります。バッティングを避けつつうまくアクションを重ねていくのが特徴でしょうか。ラウンド終了時に獲得できる人物の効果も大事になってきます。
狩猟に特化した流れになりましたが、1点差で逃げ切られました。各ラウンドのボーナスカードも強力なので、どこでどのように獲得するかもポイントかもしれません。
小さいコンポーネントで要素もぎっしり詰まっていますが、逆にバッティングが事故要素になっているような気もします。人数が多くなるとさらにパーティーゲームよりになるのかもしれません。動物のカードイラストの種類数は一見の価値ありです。
その次は、前評判のよかったこの作品を。ブレーメンの音楽隊がモチーフのレース系のゲームです。ロバ、犬、猫をゴールへと導くのですが、移動のルールがひとひねりされています。
大きなコマの上に、小さなコマを載せることができることと、下のコマが動いたら乗っているコマも一緒に動くこと、あとは移動カードのルールもあります。このあたりは組み合わせの要素ではあるのですが、独特のプレイ感を出しています。
ポイントは、大きな移動数をいかに通すかでしょうか。最大の移動数のカードを出したプレイヤーは移動できないのですが、先手後手による優先順もあるので、うまくいけばうっかり通ってしまうこともあります。あとは、一番大きなロバの扱いが勝敗を分けそうな感じではあります。
いろいろな要素をきれいにまとめた感がある作品だと思いました。人数が多いと移動できないことが多くなるので、少なめの人数の方がいいかもしれません。あとゴール直前は詰め将棋の感覚があります。
その次は、市販作品から。ゲームマーケット春の初出ですね。自動車の生産販売をテーマにしたゲームです。「グレンモア」のようなアクション選択方式のゲームではあります。
車体やエンジンを開発、生産し、自動車を作り、売却して得点を稼ぐゲームですが、大きな得点獲得手段になる、自動車の売却のルールが独特です。顧客により重視する要素が異なり、うまくニーズに合わせた車を売りに出すことになります。車を売りに出すときに値段をつけることができるのですが、値付けの幅も独特ですね。
技術競争に負けても、エンジニアをたくさんつけてアフターサービスで売るという要素があったり、販売合戦に遅れても、レースでいい成績を収めたりという得点獲得の逃げ場があるのもポイントかもしれません。
技術力の強化がカード次第というところはありますが、技術を強化するとその分使えるエンジニアの数が減るので、そのあたりのジレンマもあるかと思います。今回は3人だったので比較的平和な展開でしたが、4人になるともっと荒れそうな感じがします。プレイ時間も1時間程で収まり、ボリュームも十分にありますね。
こちらも春の新作から。1人対ほか全員のチーム戦です。人間のプレイヤー1人は、逃げ回る猿を居場所を突き止めれば勝利、猿はコミュニケーションに大きな制限があります。
人間側は封鎖をうまく使いながら、猿の居場所を絞り込み、猿はうまくすき間を縫って逃げ込むという感じでしょうか。今回は手札が少し偏っていたのですが、手札のうちカード1枚をランダムで見せるアクションで、うまく同じカードを引かせたので、手数に余裕がある展開になりました。結局は逃走成功での終了です。
人間側の絞り込み方が少しテクニカルかもしれません。猿側は封鎖に対してブラフを掛けるのもあるかもしれませんし、見られたカードをあえて逃走場所に選ぶというテクニックもあるかもしれません。手数次第で最終ターンの探索の成功率が上がっていくという感じでしょうか。
春の新作ですね。「コクーン・ワールド」をテーマにしたボードゲームです。すごろく系のゲームではありますが、最終目的は経験点を一番高い状態にすることなので、コマを進めればいいとも限りません。
マスの上に配置するタイルがこのゲームのポイントになります。移動後、手元のタイルから1枚を出してマスに置き、その効果を適用させることになります。タイルの中にはさまざまな効果があり、これをうまく使って経験点を調整するということになります。
一番高い経験点は10点なのですが、10点と0点はループしていることと、コマの属性によって、経験点がプラスされるかマイナスされるかが決まるので、プラスを積み重ねるというより、10点のところにうまく調整するという感じになります。
とはいえ、ダイスの要素はかなり強く、少ない選択肢でうまく調整できる方向に進めていくという感じになるでしょうか。最終ターンに経験値が調整できるイベントができるようなタイルを残していたので、うまく調整してさしきりました。
これは、どちらかというとパーティーゲームよりの作品でしょうか。原作を読んでいると違った感想が出てくるのかもしれません。
最後にプレイしたのは、春の新作から「ライツ」です。セットコレクション系のゲームではありますが、2位以下にペナルティーがあるのが特徴です。こちらも小箱で、小さなカードがぎっしりと入っています。
自分でカードを引き取るか、次のプレイヤーにカードを渡すかの2択ではありますが、セットコレクションで多数をとる必要があるので、ある程度積極的に集めた方がよさそうな感じはしました。最後の手札も追加されるのが抜けていたので、2ゲーム目もプレイしましたが、ある程度引き取るプレイが強そうな感じではありますね。
コンパクトな作品で、要素が少ないため淡々としている感じはありますが、人数が変わると多少違ってくるのかもしれません。
というわけで、新作を中心にいろいろとプレイしました。まだまだ手をつけられていない作品は多いので、来週以降も補完していきたいと思います。
トップ > アナログボードゲーム > 雑記