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● 横浜ゲーム会 2016年12月 ●

 2016年12月23日、金曜祝日 3連休のゲーム会は、横浜ゲーム会でした。スケジュールの都合で、自分で参加できる横浜ゲーム会は今回がラストですね。

 こちらは、ゲームマーケット明けなので久しぶりにテストプレイなしで、新作をプレイする機会になりました。この時間で未プレイの新作がたまってきていますね。更新日の関係で珍しく、前日のゲーム会の速報レポートになります。


●リカーーーリング [play:game]

 ゲームマーケット終了後に、twitterで話題になった作品です。手札を 0 にしたら勝ちのゴーアウト系で、同枚数でより強いカードを出すか、現在の枚数 +1枚を出すかのどちらかのプレイになります。カードをプレイすると、直前の場札を引き取り、切ることができたら、そのカードが得点になります。

 普通にプレイしていくと、手札がだんだん弱くなるので、数字をいかに集めるかがポイントになるでしょうか。とはいえ、一度パスしたら、そのラウンドは復帰できないハードパスのルールと、打ち出しが1枚、枚数を増やすときも、現在の枚数+1枚とやや縛りが厳しいです。

 大量にある Rのカードは得点になりませんが、ある程度集めて処理するというのもありかもしれません。手札の組み立てがコントロールしにくいところが少し気になります。

 大筋は「アブルクセン」に近いですが、カードプレイが「マスクメン」に似ていますね。これらより、少しコントロールが効かない感じでしょうか。不思議なプレイ感の軽いゲームですが、少し好き嫌いは分かれるかも。個人的にはもう少しコントロールできるのが好みです。

●死ぬまでにピラミッド

 お次は、オインクゲームズの新作から。情報が入ってきたのがゲームマーケット直前だったので、あまり追いかけられませんでいた。国王が死ぬまでにピラミッドを完成させるゲームで、ピラミッドのパーツと国王の状態はダイスを獲得することで決まります。ダイスピックのゲームでしょうか。

 ピラミッドは急峻な斜面が作れないと、頂上が平らになっていてはいけない条件があります。得点は底辺×高さで決まるので、大きくすればするほどいいのですが、手数がかかってしまうところとのトレードオフです。

 3人でプレイすると、ダイスの選択肢は広いですが、全体的に完成に向かう屋根の出目が限られているのと、国王の状態悪化の目が 2つあるのがこのゲームのバランスになっています。

 だいたい 6ラウンドくらいを見て、早めに収束に向かうように建設したのですが、3ラウンド目のダイス目で、一気に国王の容態が急変、ゲーム終了が確定しました。この時点の出目で、うっかりしたプレイをしなければ、全員完成できずになるのが確定するので、その時点で積みでのゲームセットでした。

 ダイスピックなので初手版が重要なのですが、人数が少し少ない方がコントロールが効くのではと思います。とはいえ、状態悪化のぶれ幅がかなり大きく、完成に近づかないタイルが割り当てられているので、荒い印象が強くなりました。

 やりたいことは、ダイスピックとチキンレースでは、やや短時間、ピラミッドの形をうまく作るというところで、見通しはいいのですが、準備が少し手間のかかるゲームのわりに、ゲーム自体が少し荒すぎる感はあります。もう少し、バランス調整が入れば、いい作品になりそうな感じなだけに少し残念な感じでした。

●フィルムを巻いて

 お次も、ゲームマーケットの新作から。最近はすっかり少なくなった、フィルム巻きのカメラを題材にしたセットコレクションです。

 手札の順番は変えられず、規定の枚数カードを獲得し、1枚だけ手札の位置を移動し、獲得した枚数だけカードプレイをしてセットを作っていきます。セットが作れない場合は、ピンぼけとなってしまい減点対象になります。

 今回は 4人でプレイしましたが、早い者勝ちのナイスショットの配点が大きく、得点を伸ばすためには、リスク覚悟で攻めに出る必要はありそうですね。得点の伸びが 4枚目までは大きめに伸びるので、そのあたりを狙う感じでしょうか。3人だと、もう少しコントロールが効くのかもしれません。

 おしゃれなイラストとテーマがマッチした作品で、比較的手軽に楽しめます。Amigoで出たら普通にプレイされそうなくらいの作品ではありますね。初プレイでのゲームの見通しが難しいですが、1回プレイすれば、感覚がつかめる程度と思います。

●ヴィア・ネビュラ [play:game]

 ここからは、市販の作品から。Wallaceのファンタジー系、ピック&デリバリーのゲームです。

 テーマはファンタジーですが、路線敷設と都市間の輸送がテーマになります。得点要素はいろいろとありますが、必要な資材を集めるのが目的になります。

 とっかかりが少ないところではありますが、交通の要所を見極めて、複数人数でうまく路線を共有するのがポイントになるかもしれません。荷物運びは早い者勝ちではあるのと、1ターンのアクション数が少ないので、そのあたりの駆け引きもあります。

 全体的な得点がそこまで高くならないので、1手当たりの効率化が課題になってくるのゲームではと思います。あとは、余計なアクションは無駄になりますし、余剰の材料は失点になるので、そのあたりの見極めもあります。初期目的のカードの 1枚はフィニッシャーに残しておくのがよさそうですね。

 ボリュームのあるゲームですが、それなりの時間で収束します。惜しむらくは、最終版に大きく得点が入るようそがないため、出遅れるとリカバリーが難しい点と、一部の効果が直接攻撃系で、1手差の影響で大きく順位に影響するケースが出そうな点ですね。

●レイルロード・レボリューション [play:game]

 最後にこの作品をプレイ。アメリカの鉄道敷設と電信網の敷設をテーマにしたゲームです。

 ルール説明を聞くと、要素がかなり多く、どうやったら勝てるのかの見通しか全くつかないゲームではありますが、路線敷設、駅建設、電信網の敷設、マイルストーンの達成で得点を稼ぐという感じです。前者 3つには倍率がかけられるため、そちらを伸ばす必要もあります。このあたりは「ロシアンレイルロード」にも通じるでしょうか。

 アクション自体はシンプルですが、二次効果のおまけがいろいろとつき、そのあたりの地道な効率化がゲームを分けることになります。アクションを投入していると、リソースは手に入りますが、必要な物が必要なときに足りなくなるということもあります。

 資金がないと、路線敷設や駅建設ができず、株式がないと追加アクションがとれない、人員がある程度いないとマイルストーンが達成できないということもあります。忘れがちですが、資金で人員を雇うことができたりします。終盤の1手差が勝負を分けることになりますね。

 中盤くらいでなるほどと思って、終盤くらいで思ったよりもリソースがとれないことに気づいたりします。得点の入り方がやや派手で、最後の方は1ターンでマイルストーン含め 50点くらい上がるケースもあります。

 マイルストーンの得点はある程度必要で、どこまで達成させるかがポイントになるかもしれません。2段階目、3段階目は人員が2人必要になりますし、必要な建設場所もだんだん西に動くのでそのあたりもみながらでしょうか。

 プレイ時間がもう少しコンパクトにまとまれば、そして、もう少し見通しがよければ、さらに楽しめるかと思います。ゲーム性は大きく違いますが、「ロシアンレイルロード」と「スノウドニア」あたりを思い起こされるような感じでした。


 というわけで、今回は速報レポートをお送りしました。今年の横浜参加は今回が最後でしょうか。次回も1月末くらいまでタイミングがなさそうですね。


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