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2017年7月1日、3週連続での横浜ゲーム会に参加してきました。気になる作品や新作を中心にいろいろとプレイできました。今回も、プレイしたゲームのレポートをお送りしましょう。
手始めにプレイしたのは、この作品から。シンプルな数字並べ系のカードゲームです。
手札の入れ替えはできず、場札から1枚取ってどこかに入れて、その隣のカードを場札に捨てるというシンプルなゲームです。最終的に昇順または降順に並べるのが目的になります。
すべてのカードが並んだ時点で上がりとなり、順番通り並んだ部分のカードの得点を加算します。上がったプレイヤーにはボーナス点がありますが、そのほかのプレイヤーにも途中の状態に応じて得点が入るという感じです。
早上がりを目指すのか、得点を挙げるのかが悩ましいですね。引いてきたカードは必ず入れなければならないので、高得点のカードが集まると、排出しなければならない場面も出てきます。とはいえ、得点が低いと上がっても他のプレイヤーよりも得点が伸びないということもあり、そのあたりが悩ましいですね。
「コンプレット」にプレイ感覚は似ていますが、こちらの方が進捗がクローズのため、上がりのタイミングをどこに持って行くかがより悩ましくなるという感じでしょうか。
お次は、気になったこの作品をプレイ。香辛料を獲得、交換し、得点カードを獲得していくゲームです。
プレイは非常にシンプルで、カードをプレイしその効果を適用するか、必要な更新料を支払い、カードを獲得するか、プレイしたカードを手元に戻すかの3択です。シンプルなだけに、カードの効果が大きく出てくるような感じです。
カードの並びはランダムで、プレイヤーのプレイングでバランスを取るタイプのゲームですが、一部のカードの強弱が少し気になるところですね。明らかに弱いカードと強いカードがあったりします。中盤で出てくればバランスを取りやすいのですが、序盤で出てくるとどうしようもない部分もあります。
コンポーネントが少し大きいのと、プレイ感が淡々としているのと、一部のカードバランスが少し気になりますが、手軽なセットコレクション系の作品だと思いました。
その次は、テストプレイ案件です。3人でプレイするのは初めてでしょうか。
4人と3人の違いはコンポーネントで吸収しているのですが、思ったよりもいろいろと動ける感じだったので、そのあたりは少し制限されるような気がします。3人の場合は戦略がそれぞれの方向を向くような気がしていて、それはそれで読みあいの要素も出てくるような気がしました。
その次にプレイしたのは、まさに届いたばかりのこの作品から。ここ最近の流行である、リアル脱出ゲームです。
このゲームは、カードとアプリを使って、謎解きをし、脱出シナリオを時間内にクリアするというものです。チュートリアルシナリオが1個と、メインシナリオが 3個入っています。チュートリアルとメインシナリオの1つをプレイしました。
チュートリアルは制限時間 10分で、基本的なカードの使い方を一通りこなすという感じです。アイテムの組み合わせ、カードに書かれた数字を見て新しいカードを発見する、キーナンバーを入力するという感じです。アプリによってヒントや回答を得ることができます。
チュートリアルは、物がそこまで多くなく、ざっとプレイするという感じですが、本編になると、カードを探すのも少し大変なくらいボリュームがあります。詳細はネタバレになるので書けませんが、クリアはできました。
システムはよく練られていますが、ゲームとしての寿命は基本的に単発プレイのみなので、そのあたりが気になる方もいらっしゃるかもしれません。協力型ですが、確かに奉行問題は起こりにくいようにできています。
この手の作品は、プレイできる場所やタイミングが限られているので、気になる方はお早めにという感じでしょうか。
その次は、書泉で英語版を入手してしばらくプレイできていなかった「ジャンプ ドライブ」です。「レース フォー ザ ギャラクシー」シリーズの世界観を持ってきたカードゲームです。
カードには、探索すべき惑星や、開発すべき技術が書かれており、コストを支払うことで場に出すことができます。場に出したカードに応じて、得点を獲得したり、追加のカードを獲得したりして、最終的には高得点を目指すという感じです。
要素は RftG に近いくらいありますが、プレイ時間は遙かに短く、カードをプレイして、収入を計算してを繰り返して 6〜7 ターンで決着がつくという感じです。短期決戦なので出遅れると巻き返しが難しくなります。
序盤はいかに収入を増やせるか、中盤から終盤に書けてはいかに得点を増やせるかがポイントになってきます。手札は 10枚までしか持てないので、収入を上げすぎても効率はよくなりません。
得点源はコンボとなるパターンがいくつかあり、コンボパーツをそろえるのも大事ですね。Galactic Trendsetter が指数的に得点が伸びるので強いカードの一角ですが、安定して出せるまでに少し時間がかかります。アイコンを参照させるカードで得点を伸ばすのもありですね。
「ロール フォー ザ ギャラクシー」に近い感じで、いろいろなバリエーションをプレイしたくなるのと、プレイ時間が 10分程度と短いので、何回かプレイしてみるといいのかもしれません。今回は 2回プレイしました。説明は多少時間がかかりますが、慣れるとすぐにプレイできますし。
お次は、ダイスを作り上げていくこの作品をプレイ。ギミックにこだわりのある作品です。
手番プレイヤーも含めた全員が、ダイスを振って、出た目に応じた物を入手し、その後で手番プレイヤーがアクションをおこなうというのが大まかな流れです。プレイ順が遅いほどリソースが少ないのには訳がありました。
手番でできるアクションは、非常にシンプルで、カードの効果を使用し、お金でダイスの目を改善するか、宝石を使ってカードを獲得するかのどちらかです。カードには、即時で効果を発揮するもの、毎ターン効果を発揮するもの、ダイスの目を改善するもの、得点を入手する物などがあります。
ダイスなので、ブレ幅は大きいのですが、序盤はいかに地盤を固められるか、中盤以降はいかに得点を獲得できるかになってきます。ダイス目の改善は思ったよりも早めに終わらせる必要があります。当然ではありますが、手番が過ぎるほどダイスを振る回数が少なくなるので。
得点獲得の手段は、ダイス目で獲得するか、特殊なカードで獲得するかという感じです。戦略の幅がどのくらいあるかは、1回のプレイでは見えてきませんが、いろいろと試したくなるような感じはします。
場所を大きく取ることが難点ではありますが、これまでにあまりないタイプの作品ですね。デッキ構築を期待していると、振れ幅が大きいので、それも含めて楽しむのがいいでしょうか。
その次は、気になっていた作品がプレイできました。建物建設と、探険の 2層構成のゲームです。
キャラクターを使って、建物を建てたり、新しいキャラクターを雇ったり、材料を採取したりができるのですが、このゲームの独特なポイントは、探検に出ることができ、探険はゲームブックのようにパラグラフを読み上げるという感じになります。サイコロを振って、基準となる値以上が出れば探険が成功し、報酬が手に入ります。
序盤に建物で大体の戦略を立てて、そこから伸ばしていくという感じでしょうか。得点計算の方法も独特で、材料の種類ごとにまとめておかれ、後に手に入れた材料の方が得点が高くなります。なので、レアな材料を早めに入手することで得点効率が上がるという感じです。レアな材料は、探険でいい結果が出ると入手しやすいという感じになります。
建物や収穫は、安定して効果が得られますが、探険はブレ幅が大きく、何が入るか分からないが楽しいというのはありますね。名声点での得点もあるので、そちらでバランスを取っている感じでしょうか。
とにかく人を集めて、探険してという方向性でコンボが組めたので、そちらで狙ってみましたが、最終版で材料を集めたプレイヤーに差しきられた感じになりました。といっても 1点差ではあるのですが。
バランスとしては、探険をしない方が少し効率がいいような気がしますが、このゲームの楽しさは探険にあるので、そのあたりをどうするかですね。あと、探険に隠れがちですが、種類を集めて、後に手に入れた材料ほど得点が上がるというのは独特な要素だと思いました。
最後にプレイしたのはこちらの作品を。後で調べたところリメイクのようですね。スートなしのトリックテイキングですが、基本はトリックを取らないほうがよいタイプのゲームです。
3人の場合、大きく得点が動く要素が少ないので、あまり事故が起こらずに淡々とした感じになりました。人数が多くなるとこのあたりのブレが大きくなるので、4〜5人がいいのかもしれません。思ったよりも得点が入るゲームでした。
というわけで、今回も最近の作品を中心にいろいろと気になっているところがプレイできました。そろそろ、秋に向けて動きたいところですね。
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