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● 年末年始にプレイしたゲーム ●

 2007年の年末から、2008年の年明けにかけて、いろいろとゲームをプレイしました。レポートする機会がなかったのですが、プレイしたゲームもだいぶたまってきたので、一気に紹介しましょう。


- 2007/12/30 -

●18TK

 この日は2007年最後のゲーム会でした。この年を象徴するゲームの1つということで18TKをプレイしています。

 このゲームも初期のころからプレイしていて、このときで10回目になります。テストプレイ会の様子はレポートしていなかったのでこれが、初のレポートという形になるかと思います。未発表の作品なので、どこまで書けばいいか悩ましいのですが。

 タイトルどおり「18xx」シリーズの流れをくむ作品です。東京とその近郊を舞台にした鉄道会社経営ゲームです。鉄道会社をうまく運営していき、プレイヤーの資産を稼ぐというのが目的です。このゲームのウリは、なんといっても身近な地名でプレイできることでしょう。

 最初は、小規模会社と個人会社の購入から始まります。小規模会社はその名の通り、小さな会社で列車を運営させることもできますが、路線網を作る上で必要なトークンや所有車両数に制限があります。個人会社は、毎ターン収入があり、特殊な効果がついています。どれを取るかで、今後の方針が決まってくるのです。

 大規模会社は、資金があれば設立できるような状態になっています。私鉄と国鉄が該当しますが国鉄は特別なルールで設立されます。会社によって本拠地が違っており性質も異なります。

 時代が進んでいくと、より距離の走れる列車が登場し、より複雑で収入の出る路線に交換することができます。これにより収入が上がっていきます。が、古い列車は時代遅れになり廃棄処分になります。

 また、会社の資金は設立時の資本金が元になっており、列車を買ったりすればそれだけ資金は減っていきます。新しい列車は性能がいいものの値段も高く、どうやって資金を捻出するかがポイントになります。大規模会社を維持していくためには列車を持っている必要があるので、購入資金が命取りになることもありえます。

 ゲームの終盤にさしかかるところで、大きなイベント、国鉄の設立があります。小規模会社の6社が合併し、国鉄に置き換わります。国鉄は、大きな鉄道網と、所有車両制限が緩いことから、一大路線網を作るができますが、株式を占有するためには、他の大規模会社よりも労力を要します。

 国鉄の設立と同時に、後期の小規模会社が登場します。株券の枚数制限が厳しいこのゲームで、少ない枚数で高い収入を得られる会社です。株価が上がらないというデメリットがあるものの、路線の敷設ができるというメリットがあります。ゲーム終盤になると、長距離列車での収入と、株価の値上がりが勝負になってきます。

 5〜6時間クラスのゲームで、かなりのボリュームがありますが、これでもできるだけ特殊なルールを減らし、入門編としても使えるようなものを目指していたそうです。「1830」と「1835」のいいとこ取りという感じで、会社間の資金繰りをうまくやれば、立ち回れるという感じのバランスになっているのではと思います。

 概略だけということで、なかなか雰囲気が伝わらないかもしれませんが、思い入れのある作品になったと思います。

- 2008/01/05 -

●東京乗車券

 年明け最初のゲームは、いたストオフの宿舎での「東京乗車券」です。今回は、終了がだいぶ遅くなったので、これだけしかプレイしませんでした。「乗車券」の東京近郊のマップです。先に紹介した「18TK」に触発されて作ったリミックスですね。

 ファミリー向けの楽しみ方もできるわけですが、今回はゲーマーが集まったこともあり、プレイ時間 2時間弱の非常に重いゲームになりました。できるだけテストプレイをやって、感覚をつかみたいと思っていたのですが、今回は路線の得点勝負する、というプレイが成立したのが確認できました。

 テストプレイで、チケット勝ち、最長路線勝ち、素点勝ちの3つのパターンを統べてみられたので、とりあえずは問題ないのかと思いました。あと、チケットに誤植があったので、終了後に修正をかけました。

- 2008/01/12 -

●東京乗車券

 この日は、グルメツアーのあとですね。手始めに5人でプレイできる作品ということでここでも出してみました。違ったメンバーの組み合わせで試すいい機会でしたからね。

 3枚のチケットが全くかぶらなかったときとか、うっかり同じような場所に3人が出てきてしまったときなど、比較的アンバランスな感じになったのではと思います。5人になると競争に巻き込まれなかったプレイヤーが有利になりますね。あわてて路線を引くと競争になるというのは考慮すべき点だと思います。

 中盤に、山手線近辺のチケットが3枚という珍しいものも見られました。5点を 2つ含んでいても 17点は大きいですね。このあたりはチケット攻略の要所にもなりそうです。

 ゲームとしては、最長路線がとれなかったものの路線の素点とチケットでゲームが決まった感じでした。5人の路線の狭さは他のマップよりも厳しいかもしれません。

●電力会社 拡張カードセット(バリアント3)+日本マップ

 電力会社の拡張カードセットをプレイしたいと思ったので、やってみました。マップも実験の意味で日本マップ、しかもバリアントを入れて60の発電所まで登場するようにしています。

 1の発電所が活躍する場面を見ました。次のターンに買い換えれば、安いタイミングで燃料が買えるのでなんとかなるというのも分かりました。マップの特性もありますが、あと1軒が出てこないような状況でした。

 序盤から燃料が高くなっていたのですが、中盤以降もさらにその流れが続き、最終的に数の少ないウランと、ゴミ以外はかなり高騰するという展開に。

 最終盤というより、第2の時代が普段より2ターンほど長くなったということで、最終的に影響を受けたのは、ゴミだったりしました。あれだけ数が出ていないにもかかわらず、燃料の買い占めができたというのはこのバリエーションならでは、かもしれません。

 最後は、発電所の競りと、燃料の買い占めで優勝者が決まるという展開でした。ひっくり返せば、それまでの軒数の刻みで展開が決まってしまっていたということになるでしょう。これは、戦略云々というよりも、別の所に要因がありそうな気もしないでもないです。

 古いカードから新しいカードを入れる方を試していませんが、燃料の高騰は避けられないかもしれません。15軒くらいになると収入も落ちてくるので、軒数を増やすタイミングがとてもシビアになってくると思います。

- 2008/01/13 -

●カウントダウン [play:game]

 ここからは、調布ミニオフでプレイしたゲームですね。手始めはダイスゲームから。テストプレイのころから好きなゲームで、サイコロを振って爆発させないようにするという純然たるダイスゲームです。

 サイコロを振るというだけといえばそれだけなのですが、爆発のタイミングなどうまく確率調整がされており、盛り上がるようにできています。基本的に、敗者を決めるゲームなのですが、適度に勝負に絡んで面白くさせた方が「おいしい」というゲームだったりします。

 ひさしぶりにプレイしましたが、準備運動にいいゲームですね。

●パウワウ [play:game]

 比較的ひさしぶりになるでしょうか。「コヨーテ」のリメイクです。自分以外の全プレイヤーの数字を元に、場の合計数を予測する読みとはったりのゲームです。

 「ブラフ」と比べると明らかに公開情報が多いのですが、あやふやな数字を提示することで、他のプレイヤーを疑心暗鬼に陥れることができます。1〜5の数字での誤差があるので、勝負に出なければならない場面も出てくることでしょう。

 このゲームも、勝負所でのビッドで迷ったら逆効果なゲームだと思いました。数字を変える手段がないため、ちょうどくらいと思って悩んでいると、あっという間にコールされてしまうことになりかねないですからね。

 さすがに、7人で最後まで決着がつくまでというのは時間がかかりました。このあたりは、3人抜けの時点で終了と言うことにしてもいいかもしれません。

 「パウワウ」との違いはマイナスの提示も可能ということで、1手目からいきなりアウトになるというのが理論上なくなりました。場の数字が小さめの時にマイナスを提示してみるのもそれはそれで面白いですね。

●時代劇3600秒 [play:game]

 お次もプレイ自体はひさしぶりですね。市販ゲームではマネできないようなある意味豪華なゲームです。

 クローズするカードがなく、流れを追って説明しながらでも十分プレイできるように作られており、これが今回のような場面ではとても役に立ちました。

 いきなり、最初のターンが回ってくる前に、人数が大幅に減りそうになるということがあったりしましたが、これもダイスを振るゲームの妙ではあります。小さな数字調整と、それをいい感じでひっくり返すような判定方法がマッチしていると思います。

 最後の反応チェックも、ここぞというネタが続出しました。高視聴率を誇る亡霊シリーズの場面が全然記憶に残らなかったりとか、最後の最後の切腹がもう一度みたいシーンで、そのまま残っているときの6倍の視聴率をたたき出したりという感じでした。

 終了後の番組名作成まで十分に楽しんだ、そんな感じのゲームでした。

●ノイ [play:game]

 こちらも、8人でプレイしています。プレイするのもかなりひさしぶりですね。

 カウントアップ系のゲームですが、101のカードがあったり、思ったよりもカウントアップの速度が速かったりで、あっという間に見せ場が来るのがこのゲームですね。役札が強いというのはあるのですが、一部癖のあるカードがありどのタイミングで使っていくかなど、若干ですが選択の余地がある場合も出てきます。

 ひさしぶりにプレイしてみましたが、これも軽く楽しむのにはいいゲームだと思いました。

●シャドウハンターズ (追加キャラクター含む) [play:game]

 人数が多いということでプレイしてみました。今回は追加キャラクターも含め、全部混ぜた状態でプレイしています。

 見えないチームメイトとともに、勝利条件を目指していくというゲームです。序盤は情報収集が重要になってきますが、これもうまく情報が集まるとは限りません。うっかりとした動きをすると正体がばれてしまうので、攻めどころが難しいという所ではあります。

 ニュートラルのプレイングが難しいと思われたのですが、今回もやはりそのあたりがゲームを分けることになりました。気がつけば、相手側が圧倒的な状態になっていたのです。情報戦を制するものがゲームを制するとは限らない、というのはありますが、今回は結果的にそうなったという感じですね。

 個人的には、キャラクターは混ぜずにプレイした方がいいと思いました。「誰が存在するか」は、相手を特定する意味で重要な情報になりますからね(今回は、アンノウンの存在が不明だったため、最後まで不確定要素が残りました)。

●ピット [play:game]

 締めにプレイしたのがこのゲームです。できる環境が限られているだけに、かなりひさしぶりでした。今回は袋小路準拠のルールでプレイしています。

 ひさしぶりにプレイしましたが、やはりこのゲームは楽しいですね。声を出してプレイするゲームなだけに、普通の場ではなかなかプレイできないのです。


 というわけで、ここのところプレイしたゲームを一通りまとめてみました。軽いものから重いものまでいろいろとプレイしているのですが、今回はそのあたりが特にはっきりと分かれたのではと思います。


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