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ゲームマーケット関連に追われ、全くゲーム会のレポートをまとめていなかったので、ここ1か月くらいのゲーム会でプレイしたゲームをまとめて紹介しましょう。時間も経っているのでひとつひとつのゲームは簡単にお送りします。
ゲームマーケットの製作作業とぶつかったため、ちょっとしか出られなかったJAGAです。5月も外出とぶつかってしまい、半分くらいしか出られませんし、6月は調布オフとぶつかっていることが確定しています。しばらくまともに出られないので、こんな感じでレポートします。
気になっていたゲームではありましたが、プレイする機会があったのでやってみました。地球温暖化をテーマにしたゲームです。
プレイヤーは1つの地域を担当し、自分の地域の目的に加え、カードのミッションを達成させるのが目標になります。ただし、地球環境が壊れてしまったら全員の敗北です。
このゲームのポイントは、地域による大きな勢力差と、自由な交渉にあるでしょう。アメリカとその同盟国や、ヨーロッパは最初から大量の工場を持っており、収入も大きいですが、一気に環境破壊をもたらします。また、開発にかかるコストも大きくなっています。
発展途上国などは、収入は少ないものの勝利条件は緩くなっています。といっても、勢力差は大きいため交渉(外交)にかかってくるということになるのです。技術革新は全地域合計で規定額を払えばよく無料で参加することもできますし、援助金をもらうということもできたりします。
環境は基本的に破壊されていく方向で進んでいきます。環境に優しい工場を建てれば、破壊を押さえることができますがコストが高いという特徴があります。また環境が破壊されると、イベントによる損害も大きくなり、最終段階まで行くと破滅的なダメージが出てくることになります。
今回のプレイは、全員が初プレイということもあり、いろいろな動きが見られましたが、最終的には環境破壊でゲームオーバーでした。大国は、パワーはありますがそれ以上に環境に及ぼす影響も大きく、短期収入のために環境に優しくない工場を建ていると立ちゆかなくなるようです。
プレイした感覚ですが、環境というより、外交のゲームのような気もしました。勝利条件を突き詰めると出し抜くタイミングがとてもシビアですが、TRPGのような楽しみ方もアリなのではと思っています。2度目のプレイでより楽しめるタイプのゲームでしょう。
ここから、ゲームマーケット明けのゲーム会ですね。この日はその名の通り、ゲームマーケットでの惨敗物をプレイするという趣旨のゲーム会です。
ゲームマーケットの戦利品ということでさっそくプレイしました。元のバージョンでもプレイしたことはありますが、縁起物というのもありますね。
問題が付属していること、ペンとボードが付属していることなどすぐプレイできるような工夫がいいですね。問題もセンスがいいと思いますし、ペンとボードはほかのゲームでも使いたくなるようなそんな代物です。決勝条件も面白くまとめています。この回は、4問正解を出しました。
これも、前々から気になっていたのですが、ついにプレイする機会に恵まれました。プレイ時間15分で終わるというふれこみでしたが、初回ということでルール説明に時間がかかりました。
「サンファン」のコンペ作品でもあるので雰囲気はかなり近いですが、同時行動がポイントになっています。これによりダウンタイムを押さえているようです。カードのアイコンに慣れが必要だったり、TCG的な要素もあるので好き嫌いは分かれそうな感じですね。
プレイしてみて、プッシュされた理由がよく分かりました。サンファンもそうですが、これも入手困難ながら「欲しい」と思ったゲームになりました。今回のレポートで非常に多数登場するので、最初はこのくらいで。
ゲームマーケットの目玉のひとつですね。「蒸気の時代」の作者 Martin Wallace の作品です。イギリスの産業革命の時代を舞台にしたゲームで、運河の時代と鉄道の時代の2つに分かれています。
「蒸気の時代」もそうですが、独特の取っつきにくさみたいなものがあるようです。「カタン」にちかい感じで基本的なルールと詳細なルールに分かれて書かれていますが、ルール自体はちゃんと目を通して読んでおく必要があるかと思います。
1回目のプレイでは、収入のルールに一部適用ミスがあり、収入トラックが飛び抜けてしまったため参考試合になりました。あとで調べてみると、細部にいろいろと抜けなどがあったようです。
長時間ゲームになりますが、運河の時代も鉄道の時代も意外とターン数が少なく、もたもたしているとすぐに終焉を迎えるという感じになっています。また、このゲームも「蒸気の時代」と同じく借金ができるようになっていますが、資金繰りはこちらの方が緩やかです。カードの引きにもかかる部分もあります。
プレイ時間は 3時間弱でしょうか。重量級のゲームであることには間違いないのですが、発展の道筋もいろいろとありそうで、じっくりプレイしていきたいゲームですね。
新作ではありませんが、ワード系のゲームということでプレイしました。お題のカードが配られますが、同じお題が2つ入っています。自分と同じお題のプレイヤーを捜し、同じお題のペアを捜すというのが目的になります。
ただし、相手にペアを当てられてしまうと失点になるため、ヒントの出し方が非常に悩ましいですね。お互いにあからさまだと分かってしまいますし、かといって適当なことを書いてしまうと、ペアを見つけられずに得点にならないということになります。
今回は7人でプレイしたため、妨害役のプレイヤーが1人でました。ペアになりそうな言葉を書いて間違えて選んでくれると得点という役回りですね。これもいい動きをしているのではと思います。
好き嫌いが分かれそうなゲームですが、かなり面白いと思いました。ペアの数も妨害役も7人がちょうどいいのではと思いました。
去年のゲームマーケットで少数頒布されたようですが、ブースから出られずゆっくり見る間もなく売り切れてしまい、あとで悔しい思いをした作品です。今回はグランペールから販売されています。
「不思議の国のアリス」をモチーフにしたカードゲームで、失点を取らないようにカードをプレイしていく、我慢比べのゲームです。細かくルールを書くと再現されてしまいそうなので、詳細は書けませんが悩ましい作りになっています。
得点のルールと最終ターンのルールもうまく作られており、手札に無駄がないようになっていますし、駆け引きもある程度重要になってきます。カードの引きでどうしようもない場面も出てくる可能性はありますが、今あるカードでいかにうまく乗り切るかが重要だと思います。
プレイ時間もそれなりで、持ち運びにも適した小箱ゲームです。活躍の機会が多そうですね。
5月の連休に入ったメンバーを集めて、新しい企画のテストプレイをやった日です。去年の秋から構想を練っていた作品が、いよいよお目見えです。
アメリカ横断鉄道ゲーム会の種目にあった「エンパイア・ビルダー」の東京(首都圏)版です。「東京乗車券」は比較的新しいゲームなのでマップバリアントだけでしたが、こちらは1980年のゲーム。元の作品が 7時間ほどかかったということで、いろいろと手を加えてできるだけ短時間で終わらせる事を目標にしています。
自分の路線を引いて、引いた路線に列車を走らせ荷物を運んでお金を稼ぐというゲームです。クレヨンでボードに路線を引くことから、クレヨンゲームといわれています。テストプレイでは色鉛筆を使用していますが。
列車の速度を上げたり、フェイズの順番を変えたりと、目に見えて時間がかかっている部分を改善させて、初プレイでは取りあえず 4時間程度でゲーム終了しました。昔ながらのゲームというのはありますが、ロマンはありますね。
ここで見えた問題としては、第1ターンが45分かかったこと、長距離が有利すぎるのではということの2点でした。このあたりは調整を入れています。
時間がある程度あったので、ゲームマーケットの新作から「シチリアの殖民」をプレイしました。カワサキファクトリーのゲームで、長い時間をかけて作られた作品です。
殖民を進めて得点を稼ぐゲームです。プレイヤーは立候補者か投票者になって行動を起こしていきます。立候補者は、投票者に対して与えられる権利を出します。投票者はその権利のうちどれを実行したいかを選んで投票します。誰がどの権利を提案したのかは分からないようになっています。
立候補者は自分の提案した権利に投票してもらえれば、当選となりお金と投票チップ(後に得点になる可能性上がります)がもらえます。一方で投票者は権利を獲得することができるのです。立候補者は基本的に権利を与える側なので、有利すぎないように、かつ、投票してもらえるように選ばなければならないのです。
最初の数ターンは、勝負の勘所がつかみきれなかったところはありましたが、数ターンで方向性が見えてきた感じでした。発展の要素自体はそれほど混み合っていなく、それでいて、道筋はいくつかあるようです。
最後の最後はかなりの接戦で勝負がついたようです。見た目よりも得点差がつかないような作りになっているのかもしれません。細かいバランス調整などがされており、そのあたりが効いてきているのでしょう。
カワサキファクトリーの作品の中では長時間ゲームの部類に入りますが、作者らしい悩ましさは健在です。
連休最終日は、予定が空いてしまったため、ふたりゲーム会にお邪魔させてもらうことになりました。途中参加ということで、昼過ぎからの合流です。
ゲームマーケットの新作をここで初プレイしました。「皿洗いゲーム」のリメイクですが、リメイク元はプレイしたことがありませんでした。モチーフが変わって、残業仕事をうまく押しつけるというテーマになっています。
最初のうちは方針が全く立っていないので非常に軽いのですが、中盤になってくると一気にアブストラクト色が強くなっていきます。どのタイルが出たかのカウンティングも時には大切かもしれませんし、まだオープンしていないカードをめくるタイミングも重要です。
最後の最後は、うまく仕事を押しつけられないように詰めていくという感じになります。タイル数がそんなに多くないので、収束も早く比較的軽いゲームにまとまっています。
ルールもとても単純で、タイルを使うゲームとしては必要最小限のサイズの箱に収まっています。プレイ人数の幅は狭めと思いますが、準備運動にはちょうどいいゲームですね。
こちらも、準備運動でプレイしています。この前にいたストオフで3回プレイしているので、だいぶカードにも慣れて早くプレイできるようになりました。慣れてくると 15分というのはウソではないようです。
早い展開になってくると、じっくり得点を稼ぐより、とにかく他のプレイヤーの行動も鑑みながら短期決戦という感じで動いていくようです。勝利得点も下がり気味の展開になりやすいですね。
このゲームのいいところは、なんといっても慣れてからのプレイ時間の短さと、攻め手の形がいろいろとあることだと思います。
前回、ルールにまちがいがあったこともあり、リベンジでプレイしています。都市の配置のルールとか、そのあたりにもまちがいがあったようで、手詰まりになりにくいというのがありますね。全員2回目のプレイということもあり、手の進め方や借金の仕方などもこなれてきた感じになっています。
中盤、山が切れてから配られた手札で手詰まりを起こし、最初の建設がカード2枚使用という悲惨な事態になってしまい、ずるずると出遅れました。ゲームのキモは中盤の頭にあるかもしれません。ここの場面で、いかにいい土地に建物が残っているか、有利な手番を取れるか、そして、お金はちゃんと残っているかが重要だと思いました。
鉄道の時代の最初の手札は完全にランダムなので、事故を防ぐためには残る建物をうまく造るしかないのです。次のプレイではそのあたりも考えつつというのがいいですね。
同じ作者の「蒸気の時代」の印象は強いですが、収入と勝利点の独立性は高いので、収入が固いプレイヤーが必ずしも得点が高いとは限りません。また、借金もレート自体は緩いものの、手番を消費するというのを忘れてはいけないでしょう。
プレイ時間は3時間程度でしょうか。今回も前回同様、やってみるとターン数が少ないと気づくのでした。
グランペールの新作で、イベント限定とのことです。太陽系の星をモチーフにした競りゲームです。
これもシンプルなルールなので、詳細を書くのを避けますが、せり上げ入札と同時公開の2段階の競りでゲームが進行していきます。競りで決まった順番に欲しいものを取っていきます。これは今までに見なかったタイプですね。
所持金の制限が厳しく、競りで獲得したものは所持金として使うか得点として公開するかを選ぶことができます。
今回は4人でプレイしましたが、太陽が強力な感じになりました。人数ごとに効果の変わるカードではありますが、少人数の時はもっと値段をつけるべきカードですね。
これも小箱で、時間がかからずプレイできる競りゲームということで、重宝しそうです。
持ち運びに便利ということもあり、ここでもプレイしています。慣れないうちは、どのカードがどこまで影響を与えてどれを取らされるかというのが分かりにくいかもしれませんが、カードの枚数を常に確認しながらやるといくらかは解消できるのではと思います。
あわや6色獲得で終了条件という場面から、枚数トップを2色で奪回され、ものすごいスコアが見られました。
前日に開催が決まった突発ゲーム会です。連休中あれだけプレイしておきながら、なおも突発というあたりがポイントかもしれません。条件が整ったのでTokyo Rails(仮)も持ち込んでいます。
準備運動と整理運動で2回プレイしていたはずです。記録に残し忘れていましたが。収束性のよさと、ものすごい分厚い仕事の山がぐるぐると回っていく様がこのゲームのいいところですね。
こちらも、準備運動と整理運動で2回プレイしています。持ち主の元に戻るまでにかなりの回数をプレイすることができました。これを書いている時点で世界的に品薄という状況なので、入手できていませんが、早いうちに流通して欲しいと切に願っています。RGGなので、それなりに数は出ると思うのですが。
2回目のテストプレイは、前回からお客さんの配置を換えたり、短距離対策を入れたりで、カードを作り直しました。前日に作業をしてぎりぎりで間に合ったという感じですね。
時間短縮ルールとしては、「初期配置」を入れることにしました。これで45分もかかっていた第1ターンが15分で回りました。まだ若干迷う要素がありますし、対策も考えられなくはないですがいったんはこの形で保留でしょうか。
時間短縮以外で、細かな追加要素もいくつか入れています。短距離対策の要素はうまく回っているような感じでした。これもアイデアをもらったので反映させておきたいですね。もう一つの要素もとりあえずは問題ないでしょうか?
細かな要素は変更していく予定ですが、マップとお客さんはとりあえず今の状態でしばらく回そうと思っています。プレイ時間は 3時間ちょっとでした。
ひさしぶりにプレイしています。前回プレイしたのは袋小路かどこかだった覚えがあります。大量の木材と、いろいろなルールがあるのですが、基本的なものをプレイしています。
競りで木材を獲得していって、積んでいき、崩したら負けのまけぬけ生き残りのゲームです。欲しいものを獲得する競りと、いらないものを押しつける競りがあり、バランスゲームとの組み合わせの妙が楽しめます。
序盤からお金を消費したので、中盤以降はなるべくお金を使わないプレイに以降し、他のプレイヤーの自滅を待つことにしました。意外といけると思ったのが崩れたり、危ないと思ったものが大丈夫だったりと、感覚のずれがこのゲームの面白いところかもしれません。
ここでは最初の紹介ですが、実は2回目のプレイです。Easy Playのシリーズのひとつです。コマを移動させチップを取って得点を稼ぐというゲームで、「ツタンカーメン」や「フリンケピンケ」あたりに近いかもしれません。
シリーズ名の通りとにかくルールがシンプルというのが特徴です。アブストラクト色が強いので、悩みどころもありますが、選択肢自体はそれほど多くないので収束しているみたいです。
2回プレイしていますが、5人だとちょっと多く、4人の方がいいように思いました。先手有利というはなしもあったりしますが、そのあたりは数をこなす必要もあるかもしれません。
というわけで、4月から5月上旬に書けてプレイしたゲームを駆け足で紹介しました。3月〜4月にかけてほとんどゲームができなかった分が一気にという感じですね。
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