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● 2010年6月ゲーム会まとめ ●

 久しぶりに、レポートに書ききれなかったゲーム会のまとめです。間が空いてしまったので、プレイしたゲームを簡単にまとめていきましょう。


- 2010/06/06 秋葉原ゲーム会 -

 この日は、見栄えのするゲームをやろうということで、ストリーミングをしながら、普段あまりできないようなゲームを中心にプレイしています。

●ユカタン [play:game]

 手始めは3人でプレイしました。かなり久しぶりですね。1人あたり7枚のカードを使って駒を動かし、失点を避けながら得点を取っていくアブストラクト色の強いゲームです。マイナスは取りすぎると取り返しのつかない失点になりますが、かといって前に出ないと得点も取れないという作りになっています。

 ポイントは全く同じカードがプレイできないというところにあります。これをうまく使うことで、特に中盤にかけて動きを制限させることができる用になります。有効なカードを温存していてもいざというときに使えなくなるところがこのゲームの怖さでもあります。

 マイナスと取らずに抑え気味のプレイをしたら、どう動いても2位にしかならないような終盤になってしまったりとか。ブロッキングも大事なのですが、それだけでは勝てないところがよくできています。

●ハイソサエティ [play:game]

 ここからは4人で、Knizia競りゲームの1つ「ハイソサエティ」をプレイしました。今回は初版でしょうか。贅沢品を競りで入手していきポイントを稼ぐのですが、最終的に残り資金が最も少ないプレイヤーは脱落になります。

 序盤の「7」をそれなりの値段で競り落としてから、マイナスカードがそれなりに出るようになったのと、終了条件のカードのうち 3枚が早いうちに出たので、失点を避けつつ適度にボーナスカードを取らせて早めの終了を待つ展開にしました。途中で勝負に出て得点が1か所に固まりましたが、資金差で脱落してしまい、得点2位での勝利でした。

2倍カードの所有者に得点が行った瞬間に逆転という場面だったので、タイミングとしてはシビアでした。終了タイミングは結構ばらついてしまうので、攻めどころが難しいそんなゲームでした。

●フォーセール [play:game]

 続いての競りカードゲームですが、こちらもかなり昔からある作品ですね。競りで不動産を入手し、入手した不動産を売却して得点を稼ぐ2段階の競りゲームです。

 中盤以降、競りのカードがひどく固まってしまったため、見所は序盤になってしまいました。30は比較的落ち着いた価格だったのですが、次の29の争奪戦がひどいことになりました。結果として30の勝者が勝ったわけでもなく、29の争奪戦は資金を使わなかった方が有利で、全体的に高い数字が取れたプレイヤーにいい得点が転がり込んで、評価額を稼いだ感じになりました。

 4人プレイの場合欠番のカードが出るものの、基本的にはWinnerとLoserの計算がつきやすいゲームです。最強札のちょっと下のハイカードは、はったりで使うこともできますし、逆に全体的に額の低い場の時は、最弱札のちょっと上を狙って高額な交換ができたり燃します。タイミングによってはどうしようもないこともあったりと、これも展開がかなりばらけるゲームですね。

 こちらは値付けの要素はあるものの、最後のカード交換の部分もあり比較的軽くなるのかもしれません。個人的には小箱も出たのでもっと評価されるべきと思っているゲームですね。

●エレクションX [play:game]

 今回一番の長時間ゲームで久しぶりにプレイする「エレクションX」です。イギリスを舞台にした選挙ゲームで、全土を行脚しながら支持基盤を固めていき、議員を獲得していくエリアマジョリティーのゲームです。

 できることは比較的シンプルなのですが、そのまま進めていくと初手プレイヤーが走ってしまう構造のため、途中からプレイヤー間でバランスを取りながらということになります。

 といったところで、中盤の重要なところで初手版がそのままするすると抜けそうな展開になってしまい、プレイヤー数を考えて妨害カードを打ち出すことに。最初に打ち出すことで、微妙なときの妨害の優先度が上がってしまったり、実質的な手番がずれて5番手になってしまったりというのがありますが、ゲームがそのまま終わってしまうのを避けるために動き出しました。

 中盤以降紆余曲折がありましたが、結局のところ足並みがそろって、全員16ポイントのラインに乗っての前半戦終了でした。浮動票はうっかり某氏に動いた感じになり、最後の開票では、トップタイが続出したりもしました。元々同点は出やすいのですが。

 主戦力の選挙区が2連続でトップタイの憂き目に遭い、トップを取ったのがウェールズだけという微妙な形で100議席を超えるのがやっとという感じでした。実質 5番手に落ちて不在者票の優先順位が下がったのと、直前で終わったため 1ターン少なかったのが響いていました

 残りのプレイヤーは接戦でしたが、アイルランドの独占から同点票の差で決着がついたような形になりました。数議席の差では端数の1議席がかなり響くのです。

 時間もそれなりにかかりますし、プレイヤー間でバランスを取るゲームでもあるのですが、独特の味があるゲームです。

●シュテルネン・ヒンメル [play:game]

 お次は、5人で「シュテルネン・ヒンメル」をプレイしました。12星座に星を配置しポイントを競うこれもエリアマジョリティーのゲームです。2倍の星とブラックホールがスパイスになっています。

 序盤からうまく2位に乗っていたものの、それなりの得点の高い星座で飛び込まれての 2位タイが出てアドバンテージが一気に飛びました。このゲームでは、1位と2位が高得点、そのほかは1個1点というレートなのですが、ポイントも配置したコマ数も全く同じ場合は同点になり1個1点のレートに下がってしまうのです。おける星の数は限りがあるので、できるだけ効率よく行きたいものです。

 1つの星に集中させすぎると、誰も近づかなくなりコマの回収が遅れますし、1位であれば得点はあまり変わらないので、ほどよく力を入れてトップや2位を取ることが重要になってきます。

 そんなこんなで、トップを牽制しつつ得点を稼いでいくプレイでタイの分の損失は取り戻した感はあったのですが、それでも数点届きませんでした。プレイ順も重要ですし、以外とシビアなゲームですね。

●日本乗車券

 最後にプレイしたのは、リクエストがあって「日本乗車券」です。今年のゲームマーケットの出展作品で日本を舞台にした乗車券です。南北に長いマップは1人の路線で最北端から最南端を結ぶことができないほどです。

 5人プレイで、1人だけ東日本に姿を現す絶好の展開ではあったのですが、思ったほどいいチケットが引けませんでした。ライバルがいないのですが、あまりにも展開が遅いとチケットを引かれて進入される恐れがあるのです。そんな展開もあって、路線は全体的に細切れになり、じわじわと攻めていく長期戦の展開になりました。

 中盤で東西の路線を結べるプレイヤーが制限されたりもしたのですが、九州と北海道に別れるプレイヤーが出たりとあまり見ないような展開になりました。チケットのいたずらもあったのではと思ったりとか。

 最終的には、105点〜103点に3人が固まる大接戦でした。日本乗車券でこれだけ100点を超えるプレイヤーが出るのは長期戦になったときくらいですが、それぞれ違った攻め方で個々までの僅差になるとは思ってもみなかったです。


- 2010/06/20 神保町ゲーム会 -

 この日は、前日のJAGAからの流れでこちらに来られたメンバーを迎え撃つべく急遽セッティングされました。

●擬人化総選挙(仮)

 前日のJAGAでプレイした「擬人化総選挙(仮)」を5人でプレイしました。今回は一致した人数分だけ得点が入るという仕様です。10ラウンドやりましたが、全ラウンド得点であわやパーフェクトというものも見られたりとか。質問と答えの組み合わせもありますが、全員バラバラというのが1つもなかったのが印象に残りました。2-1-1-1 に分かれるというのはあったのですが。

●オートモービル風のもの [play:game]

 これがおそらくこの日のメインですね。「オートモービル」を持ってきたのですが、ボードだけなぜか別の絵柄が描かれています。自動車を作って売るゲームではなく、もっとなじみのある何かを作って売るゲームになっています。

 ゲーム的には全く同じですが、モチーフが変わるだけでだいぶ雰囲気は変わりますね。人物もテーマに合わせた形で変更していますが、よく個々までそろえたという感じだったりします。

 普通一般のネタではあるのですが、組み合わせの妙があったりで詳細は省略したいと思います。これがこんなに長く売られていたりとか。あの人物があんなものを大量に売ったりとか、現実とのギャップもあったりします。

 一般公開されるようなものなのかどうかは分からないので、あえて細かいテーマは書かずにざっくりとということで。このゲームの場合、ある程度思いっきりよく攻めないと勝てないというのがあったりします。

●シティープラン3(仮)

 最後に、こちらも前日初お披露目した「シティープラン3(仮)」を急遽カードの調整を行い持ち込みました。5人プレイは久しぶりですね。

 前日のとんでもないカードをつぶして、その代わりに候補となっていたカードに差し替えてという作業を行いましたが、こちらのほうがバランスは取れていたような気がします。マニフェストは従来と変えていますが、若干簡易化しようと思っていたりします。

 平均点も上がっているのですが、今回はなんと「シティーホール」の同点決着が見られました。前作のテストプレイ中に1回、セルフテスト中もそんなには見られない珍しい決着ですね。8月くらいまでテストプレイを続ける予定なので、まだまだこれからという感じです。


 書けなかった分のレポートを補完しました。普段プレイできないゲームから、テストプレイまでいろいろと楽しみました。


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