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● 短時間ゲーム王選手権(仮) ●

 2015年7月20日、3連休の最終日は「短時間ゲーム王選手権」に参加してきました。企画自体はかなり前から出ていたのですが、なかなか実施する時間がとれずに試験開催となりました。企画のルールも含めてレポートしたいと思います。


- ルール -

 企画の趣旨としては、20分以内くらいでプレイできる短時間ゲームを大量にプレイし、1ゲーム目の勝者は1点、2ゲーム目の勝者は2点と得点を獲得していき、最高得点を目指すというものです。ゲームの勝者が次のゲームの選択権を獲得します。

 1回プレイしたゲームは、選べなくなります。今回は2卓なので他の卓でプレイされたゲームも同様に選べません。ゲーム終了から 3分は次のゲームがプレイできません。この時間の間に、片付け、次のゲームの選定、ルール説明を進めるという感じです。2卓なので、ゲームの進行によってはゲーム数と得点が異なる場合がありますが、そのまま進めます。

 1セット45分で、制限時間が経過した時点で最終ゲームとなります。次のセットは、最終ゲームの勝者+1名が同じテーブルに残り、2人がテーブル移動になります。今回のルールでは、3セットで行い。3セット目は得点の増分が 2点になります。これによる影響もあったりしました。

 ここからは、プレイしたゲームの簡単なレポートをお送りしましょう。


- 第1セット -

●じゃんけん

 ルール上、最初のゲームはこれで固定されています。じゃんけんの勝者が1点を獲得し、次のゲームを選択することになります。2卓で相対的な得点分配をよくするために、ここは早く決めたいところですね。運良く勝利して次のゲームの選択権を獲得しました。

●指上げ

 少なくとも最初の2セットはゲーム数を多く回してテーブルに得点を分配することにしました。というわけで、次に選んだゲームはこちらです。ものを使わないゲームなので、ゲーム名と簡単なルールの書かれた用紙をテーブルに持って行きます。

 ここは勝てませんでしたが、決着がつくのが早くていいですね。用紙を終了済みの卓に持って行きます。

●ウボンゴ (ウボンゴ ミニ) [play:game]

 今回プレイしたのは「ウボンゴ ミニ」、時間を待たず先着1名様が得点、2点先取のルールでした。平面パズルなので、得意不得意はかなり出てくるゲームかと思います。ある意味この企画向けのゲームですね。

●イッツマイン [play:game]

 かなり久しぶりにプレイしました。通常ルールのままでプレイ。カードのディールスピードが速いと一気に難度が上がります。とはいえ、基本的には獲得するポイントをうまくとらえるという感じですね。人数が多いのでジャックポットは捨てて、トースト&モストの動向と、2枚5点、2枚6点、1枚4点、3点の高得点を狙う作戦に。

 人数の割にカードが多く貯まる展開だったので、トースト&モストを確定させての早抜けにしました。ギリギリ逃げ切った形でしたね。比較的得意ジャンルのゲームではあるのと経験の差が出た感じではありますが。

●ドローポーカー

 ゲームの選択権があったので、ゲーム数を稼ぐ方向に。交換1回、一発勝負です。このゲームの場合引き分けはありませんし。ジョーカーを引きあててのスリーカードで連勝しています。

●グリード [play:game]

 次のゲームは、比較的早く終わる「グリード」を選択。スタートプレイヤーから 30点、20点、10点、0点を持ってのターンごとに1人負けぬけのルールです。端数があるのでバーストでも決着がつきます。2ターン目からは得点の低い順にプレイしてきます。

 最初のターンに G が 3つ出たのと、他のプレイヤーがバーストしていたので、逃げ切りの体制をとることに。500点の制限もないので、高得点役のアドバンテージはありますね。今回は簡単に逃げ切れた感はあります。

●ダンジョン ワンダラーズ

 次のゲームも選択権があったので、さっくりとプレイできる自分の作品を選択。基本ルールでプレイしています。基本的にはダイス運と少しの戦略です。自分のコマは最後のチャンスでモンスターに捕まりましたが最終ラインが 19点と比較的低めでした。8点のマスに先着したプレイヤーの勝利という珍しい決まり方でした。

 ポストカードゲーム企画で、頒布価格 200円と出展作品の中で最も安価ですね。まだまだ在庫もあります。

●うすのろ

 その次は、すぐに終わると思われるトランプゲームが選択されました。不要なカードを左隣に回して、いかに早く同じ数字を4枚集めるかになります。今回のルールでは、揃えた人が先着でタイマーをとって決着です。途中で微妙にそろわなさそうな感じになりましたが、上流で揃えられたので止めようがなかったですね。

●ドメモ [play:game]

 まだ続いてこの作品を。短縮版ということで 1〜4までの 10枚で、2枚がノーヒントという状況になります。低い数字が見えていたので、消去法で 4-4 か 4-3 かを予測。後者で一発正解でした。

●ファウナ [play:game]

 タイムアップ寸前だったので、少し時間がかかるゲームを。ハムスターとオタリアが出題されました。名前は知っていても生息地が意外とあやふやだったり、ハムスターは出題された種類は思ったよりも大きかったりとか。少し小さな動物は意外とスケールを外すこともあります。

●裏番組

 別卓でプレイしたゲームは、じゃんけん、ワードバスケット、ラブレター、ストライク、アンリミテッド富豪、シット!、ノイ、6ニムト、ピラミッドカードゲームでした。こちらのテーブルが 1ゲーム多かったですね。


- 第2セット -

 じゃんけんで勝ち残ったので、同じテーブルで第2セットを。1セット目で選ばれたゲームは選べません。ゲームの選択は、前のゲームの勝者が時間開始と同時に動きます。この選択も重要です。

●神経衰弱

 というわけで、1ゲーム目は早く終わる神経衰弱を。ジョーカーなしの 52枚のカードで1ペア先取という超短縮版です。初手は仕方がないとして、2手目以降の1枚目に新しい数字が出たときに、どうするかがポイントになるかもしれません。今回は4手目で決着がつきました。

●ワイルドラッシュ [play:game]

 2ゲーム目は、ワイルドラッシュを単独トップが出るまでプレイ。このルールだと、1ミスでほぼアウト、あとは誰がミスをするかの勝負になってきます。意外と長期戦になりますね。7ゲーム目で1ミスでの終了でした。

●メイクンブレイクダイス(OKAZU brand) [play:game]

 お次は、OKAZU brand版のほうです。このタイトルをつけたあとで本家が同じタイトルのゲームを出してきたので区別のためこのようにしています。平面認識のゲームではありますが、ダイスの向きも合わせる必要があるのがポイントですね。時間は 1人あたり1分なのでそれなりにかかります。

●クク(グランペール版) [play:game]

 さらに次は、この作品を。負け抜けで勝者が出るまで繰り返します。うっかり決勝で同時に失格が出た場合はやり直しでタイムロスになります。決勝戦までは順調でしたが、決勝の手札が先手で自分0、相手人間の詰みパターンでした。ククなので十分あり得ます。

●ボイン星人襲来 [play:game]

 その次も短時間ゲームで。母音に当てはまる言葉を即答する短時間ゲームです。ワードゲームの名人も同卓にいるので気が抜けません。発表から10年くらい前に似たようなテーマのダイスゲーム「うっかりくん」を作ったことはありますが。1問目はまさかのほぼ同点で、2問目に突入。ここを先着して、2セット目初の勝利でした。

●コヨーテ [play:game]

 選んだのは、まだスピード重視のこの選択です。ブラフがあったらそちらを選んでいたのですが。1ライフ負け抜けなので三戦固定です。2戦目で自分が10持ち、じりじりと数字が上がるところから先着コヨーテで負け抜けでした。自分のカードが 5でもコヨーテコールの手ではあったのですが。シングルジャンプではないので上がり方で判断すべきだったかも。

●缶詰グランプリ

 お次は、Habaのミニ缶箱ゲームから。すごろくではありますが、燃料の要素が効いています。進みたいときに限って燃料しか振らないということはよくあるのです。最終ターンは燃料が出てくれるのを祈る展開でしたがゴールされました。

●シンデレラが多すぎる [play:game]

 時間ぎりぎりでこちらをプレイ、通常ルールです。シンデレラ候補をうまく選出させる手軽なゲームですね。

 手札のうち3枚がアウトになるものが序盤に出てきたので、NOで拒否したところ、NOが重なる幸先の悪さはありました。5を持った状態で 1〜4 ではないカードが拒否されたりもしましたが、5 が最後まで生き残り、対抗候補が 11だったので逃げ切りました。

●銀のタロット [play:game]

 時間的に最終戦ということで、心置きなく持ってきたトリックテイキングを。マストフォロー 4スートのトリックテイキングで、カード1枚10点で、ラウンドにより失点条件が入りますが、全部入りの「引いてはいけないカード」が出た状態での1ラウンド戦です。必然的に 0トリックがほぼ必須になります。

 手札が 4スートのうち 3スート、弱いカードも点在していたので打ち出しでも何とかなりそうな感じでした。大量失点がある1トリック目でいきなりの失点カードディスカードが飛び出したりして、このゲームの最初の山場になりました。

 ボイドスートがなかなか出ず、とらされそうな展開もありましたが、終盤の 2巡で危険カードを処理、0トリックで逃げ切りました。対抗も -90点 1枚だったので危ないところではありましたね。最終トリックをとるとその時点で -140点は確定なので。

●裏番組

 別卓でプレイされたゲームは、UNO、ハゲタカの餌食、HOBBITラブレター、ゲシェンク、イメージ何色?、イマジネーション、トラックスでした。2ゲーム多かったので、かなりのポイントアドバンテージになりました。


- 第3セット -

 15分の休憩を挟んで、第3セットに。このセットの前にルール変更と、得点の低い方から順に 1ゲームずつ復活させることができるようになりました。思い思いのゲームが復活させられますが、戦略的なところも十分にあります。このセットは 20点から 2点ずつの加算です。

●ブーレイ [play:game]

 ゲームの選択権があったので、トリックテイキングを選びました。単独トップで勝ち抜け、同点の場合は最下位が抜けという感じに。最大 3ラウンドです。

 最初から切り札の A筆頭の 2枚があったので参加確定、このルールでは抜ける意味はあまりありませんが、3人になって 2-2-1 に分かれた場合は、抜けたプレイヤーが生き残ります。3枚交換で切り札を1枚引いてきて、抜けはない形に。結局、切り札のラフが 2回とも成功したので、3トリックで勝利条件を満たしました。

●海底探険 [play:game]

 ここからは、卓分けの都合上、ゲームの選択が難しいことに。確実に選べないゲームをよけて、それなりのプレイ時間で、ある程度経験を積んでいるゲームを優先して選んでいます。

 「海底探険」は 1のチップをすべて除いた状態で、1ラウンド勝負です。得点の入り方としては 2ラウンド目よりも高く、3ラウンド目よりも低いというくらいです。序盤に 3のチップまで到達したので、早逃げの作戦をとることに。運良くそれなりの足の速さで戻れたので 2枚目、3枚目のチップを取って、空気を大量消費する作戦に。

 他のプレイヤーが少し深くまで潜っていたので、最終ターンに残り1マスから帰還して単独得点での勝利でした。1のチップの場だと得点が伸びないのであまりとらない戦略ではあるのですが。

●ポイズン [play:game]

 さらに選択権があったので「ポイズン」を選びました。Kniziaの洗面器ゲームで、リメイクもいろいろと出ています。初版、Amigo版、リメイク版、cosaic版 と4回購入している作品ではあるので、経験上選んだというのはあります。

 ある程度はとらされるのでいかに毒をとらずに、いかに逃げ切れるかがポイントではあります。最終的には毒の数の差で逃げ切る形になりました。これで 3セット目 3連勝です。

●大貧民

 選択肢がだんだんなくなってきています。「イッツ マイン」を敗者復活で戻したのですが、慣れたプレイヤーもそれなりにいるので選びにくい感じになりました。「イマジネーション」で同じような感じになっていたようですが。

 選んだのは、プレイ回数が多い「大貧民」を。ジョーカー1枚、8切りと 4枚革命(ジョーカー込みでもよい)、2(3)/ジョーカー上がりの禁止というルールです。スペードの3からスタートします。

 手札はややペアより、ジョーカーなし、2が1枚、Aがペア、Qがペア、4がペア、8がないという感じでした。序盤から 8で切られやすい場でしたが、シングルカードが処理できたのと 8 が切れたので、ジョーカーの様子をうかがいながら勝負に出ることに。

 手札の残りが 6枚から 2で先に切って、ペア勝負に持ち込みました。2はある程度出ていたので、2枚組はなさそうだったのと、
Qペアが通ったので、Aのペアで勝負に。2とジョーカーがばらけていたため、これが通ってジョーカーを出させずに逃げ切りました。これで 3セット目 4連勝、逃げ切り体制をとることに。

●ローリングジャパン [play:game]

 次のゲームは少し時間がかかる「ローリングジャパン」を選びました。4ラウンド終了のマップでプレイしています。カラーチェンジは3回使えますが、各色のマス数がばらけているので、そこをどう攻略するかですね。広いマスも点在しています。

 1と6が多く出る展開でしたが、必要な数を散らせずに、最後のカラーチェンジが余ってしまいました。最終結果は 7点で、1点差の決着に。

 とはいえ、この 4ゲームの間に、別卓で「ワードバスケット」をとらせることに成功しています。このテーブルで一番選べないゲームだったので、流れたのは運がよかったのですね。

●フリンケピンケ [play:game]

 その次は、この作品を。プレイするのは久しぶりでしょうか。通常ルールでどの色のチップも取れます。

 序盤のうちにあっという間にカードが出てきて、どこで終了するか分からない展開ではありましたが、得点がそこまで伸びずという状況になりました。比較的カードを残した状態で終了。3人が 17点の同点でじゃんけん勝負に。

●フリックスミックス [play:game]

 最終ゲームは、この作品になりました。Adlung のパターンマッチのゲームですね。苦手なジャンルではありませんが、テーブルメンバーの都合でかなり手強くなっています。

 序盤は全くそろわなかったのですが、中盤からスピードが出てきてもう少しまで来ました。いったん見つかり出すと早く伸びるのが特徴でしょうか。3枚差での終了になりました。

●裏番組

 ロストレガシー、ファーストハンド、神経衰弱、コヨーテ、ドローポーカー、ギリギリボウリング、ルーピノ、チャオチー大食い王2で1ゲームの差がありました。これが勝負を分ける結果になったりとか。


- ゲーム終了 -

 3セット目は、こちらのテーブルの方が早く終わり、別卓の最終戦を待つ展開に。33点差をつけていましたが、プレイ中のゲームの得点が 34点で、結果待ちの状態に。結局はこの最終ゲームで逆転ということになりました。3セット目のゲーム数の差と、2点上昇のルールの影響が出たようです。

 今回はお試し版でしたが、やってみるといろいろと見えた感はあります。1セットは 45分だと少し短く、1時間でもいいかもしれません。といっても 3セットでかなりの疲労感はありますが。

 ポイントは、一応今のままでよいでしょうか。最終セットも点差がついていなければ、序盤はゲーム数を増やす方向が正解かもしれません。2卓あると、他のテーブルより得点を多く供給することも大事なので。

 卓分けですが、この得点分布の 3ラウンドにするのであれば、最初の2ラウンドは今のままで、最終ラウンドは 1-4-5-8 と 2-3-6-7 のように順位で分けるべきかもしれません。上位卓、下位卓で決勝戦よりも、別卓から逆転が出る方がらしいと思うので。敗者復活は、戦略を問うのであれば、テーブルメンバーが確定してからで、下位から順番がいいでしょうか。

 今回 26戦 12勝で、おそらく最多ゲーム数、最多勝と思いますが、得点分布の妙で差された感じになりました。とはいえ、各ラウンドでコンスタントに勝利して、ゲーム選択権をとることが重要でしょうか。


- フリープレイ -

 終了後は少し時間があったので、フリープレイを。

●アブラカ ワット? [play:game]

 今年のドイツゲーム大賞のエキスパート部門最終候補作品です。要素が追加された「ドメモ」という感じですね。連続指定ができることと、ライフ制/得点制になっていることがポイントですね。

 回復できる 2、5、8のタイルをほとんど見かけず、攻撃でどんどん体力を削られる展開に。全問正解での終了もありますが、ライフが削れる方が早いことが多いですね。あとは、4 のボーナス点も地味に大きかったりとか。これも引いた覚えがなかったりします。

●創作ゲーム

 お次は、何回かプレイしている創作ゲームをプレイ。得点バランスが変わり、プレイ感覚も変わりました。何もできなくても救済策はありますが、はまるパターンが出ないかの検証はした方がいいのかもしれません。一番きついのは2人2択で同じものを選んでしまうことでしょうか。


 というわけで、1日28ゲームと、ゲーム数だけでは一番数をプレイした日になりました。いろいろなゲームを知っている必要はありますが、他では体験できないような変わった感覚がいいですね。


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