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ゲームマーケット製作期間中フリートーク企画のその2ということで、いつもとは違った切り口でお送りしましょう。
今回は「小箱ゲーム特集」ということで、持ち出しやすい小さな箱のゲームで、個人的におすすめのものを挙げていきましょう。ざっと調べた範囲で入手可能な者で、比較的誰でも楽しめそうなものを中心に選んでみます。
「小箱ゲーム」は、ドイツゲームを自分で購入しはじめた時の基準のひとつになっていました。大箱ゲームは収納スペースも取りますし、持ち運びも大変なものが多いですが、小箱だったらすぐに持ち出せて、価格も安く、いろいろと楽しめるということから選んだのがきっかけですね。
個人的に、小箱ゲームといったらまずこのメーカーが出てきます。カードもボックスの質もよく作品数も多いです。候補はいろいろとありますが、今入手できるところから選んでみました。
・ニムト [play:game]
ドイツゲームらしいカードゲームといえば、これを外すわけにはいきません。列の6枚目のカードを出したらアウトという単純明快なルールと、駆け引きの妙が楽しめるゲームです。日本語版が出ており、かなり安く入手できるのがポイントですね。
シンプルですが、ゲーム的な駆け引きが要求されるようなものなので、これを面白いと感じるかどうかは個人差があるかもしれません。5人以上で短時間で楽しむタイプのゲームだと思います。ポイント制にしてもいいでしょう。
・ボーナンザ [play:game]
こちらも10周年の限定版が終わり、通常版に戻ったばかりの定番作品ですね。若干ですがゲーマー向けの作品ではあります。手札からカードを出してマメを育てていき得点を稼ぐというゲームです。
このゲームの特徴はなんと言っても交渉にあるでしょう。手札には制限がありますし、カードの出し方にも制限があるので、必然的に交渉をすることでゲームを有利に進めることができるのです。足を引っ張るタイプの交渉ではないのが特徴的なのです。
基本セットの場合 4人〜5人がおすすめですね。拡張セットを入れて6人くらいでプレイするのもまたいいです。プレイ時間は 1時間くらいかかりますが、交渉ゲームの入門編という位置づけになるかと思っています。
・お邪魔者 [play:game]
こちらは、多人数向けのゲームですね。その名の通りお邪魔者が混ざるチーム戦に近いゲームです。自分の立場を隠してプレイするという作品はいろいろとありますが、かなり軽い部類のゲームです。
通常プレイヤーは、宝物めがけて進めていくのですが、お邪魔者は宝物を取らせないようにうまく誘導して行くのが目的になります。このゲームの場合、お邪魔者になったときにいかに気づかれずに妨害できるかというのはありますね。ゲームの性質上 5〜6人以上の多人数でプレイするのがより面白いでしょう。
このゲームになれてきたら、もっと複雑な読みあいが絡むものをとステップアップできるかと思います。
・ゲシェンク [play:game]
個人的に、最近よくプレイしているゲームですね。ジャンルとしては競りに含まれるでしょうか。チップを出して、マイナス点のカードを取らないようにしていくというシンプルで悩ましい作品になっています。
このゲームのいいところは、なんと言ってもルールのシンプルさと、プレイヤーによって相場観が全く違ってくることにあるでしょう。チップがなくなってしまうと、カードを引き取らざるを得なくなってしまうが、プレイヤーの動きが速いと、カードを取らなくてもがんばれてしまうというのがいいバランスになっています。
プレイ人数は 3〜5人ですが、チップ11枚を追加すれば 6人でも楽しめるかと思います。7人はさすがに多いような気がしています。
競りゲームにはいろいろとジャンルがあり、これだけがすべてではありませんが、駆け引きの妙が短時間で楽しめるいい作品だと思います。
・ヤギ戦争 [play:game]
こちらは、最近の作品ですね。ジャンルとしてはトリックテイキングの部類にはいるでしょうか。配れれたカードを1枚ずつ出していき、最も強いカード出したプレイヤーが、得点を獲得します。「規定点の範囲内で最も得点を取ったプレイヤー」の勝利になります。
カードの種類も少なく非常にシンプルですが、勝ちすぎてもダメ、勝てなくてもダメというジレンマがあります。取るか取らないかの判断は、他のトリックテイキングゲームにも活かされるでしょう。プレイ人数は 3人〜6人のどれでも楽しめるかと思います。3人でもシビアな駆け引きが要求されますね。
これも、要素はかなり限られていますが、トリックテイキングゲームへのステップアップになるかもしれません。
最近、ちょっと作品数が少ないと思っていますが、小箱ゲームをよく出すメーカーのひとつです。箱がもろいという難点があったり、絶版になるのが早いという難点がありますが、いい作品は数多く出しています。現在も入手できる定番を中心に紹介しましょう。
・マンマミーア [play:game]
おいしいピザをたくさん作ったら勝ちの、緩やかな記憶力ゲームです。材料を裏向きにして重ねていき、完成しそうなタイミングでレシピを出してラウンドの最後に判定をしていきます。
出したカードを覚えておけばある程度対応できるのですが、判定時に手札から足りない材料を補うことができるので、これがいい「ぶれ」につながっていきます。できあがったと思ったものができなかったり、その逆が起こったりというドラマがあります。
覚えていられなくなったら、記憶をリセットして望むとか、それほどシビアではないのが特徴だと思います。人数は 4〜5人くらいと多めの方がいいでしょうか。
・コロレット [play:game]
「ズーロレット」でゲーム大賞を受賞したのもあり、ファミリーがかなり多い作品でありますが、その原点です。同じ種類のカードを集めると得点になりますが、種類を集めすぎるとマイナスになってしまうというゲームです。
このゲームの特徴はなんと言ってもジレンマですね。カードを集めるのが目的のため粘りたいですが、「待つ」ためにはカードをめくる必要があり他のプレイヤーに取られるリスクや、修理が多くなってしまうリスクが出てきてしまうのです。
手軽で悩ましいというのが特徴ですね。プレイ可能人数であれば、どの人数でも楽しめると思います。
このメーカーは、小箱でしか作品を出していません。流通量がそれほど多くないのと、絶版になるのが早いので入手困難な作品が多いです。作品の傾向としては、子供向けの脳力系の作品から、フリーク向けの家内重い作品までさまざまです。カードだけでこれだけのことが、と思わせるメーカーですね。
・王宮のささやき [play:game]
最近の作品です。7種類、60枚程度のカードでここまでのゲームがと思わせるほどの作品です。手札に配られた7枚のカードのうち6枚を自分の前に出すか、手詰まりにならないように生き残るかがこのゲームの目的です。
カードの効果の妙と次のプレイヤーの指定のルールがひねってあり、これがこのゲームの面白さにつながっていると思います。集中攻撃もできるゲームではあるので、プレイヤーを選びそうな作品ではあります。フリーク向けのゲームですね。
プレイ人数は 3〜5人どれでも楽しめます。それほど時間がかからない作品ですが、この作品の「濃さ」はなかなかだと思います。
今回は、Amigo, Abacus, Adlungと3つのメーカーに的を絞ってお送りしました。小箱ゲームはまだまだいろいろとあるのですが、数が多くなってきそうなので一旦ここで締めておきます。また続くかもしれません。
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