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● 巣鴨ゲーム会 2011年10月 ●

 2011年10月29日巣鴨ゲーム会に参加してきました。9:00 からスタートの長丁場のクローズドゲーム会です。10人くらいのメンバーでゲームを持ち込んでたっぷりと遊びました。プレイしたゲームを簡単にレポートしていきます。


●なんてったって大崎(仮)

 メンバーが集まるまでうっかり私家版で作った物をプレイしてみました。「なんてったって ホノルル」は全世界、「なんてったって さいたま」は日本国内限定ですが、こちらは東京都内の駅名が出題されます。128枚のカードで 20問×2セットです。

 東京23区、26市、1群をできる限りカバーするようにというのと、路線をできるだけカバーするように問題を作ってみました。名所は登場しませんが、国会議事堂前のように駅名が名所を指し示す物もありますからね。

 東西に広いので、東西関係の方が楽ではあるのですが、山の手の北側と南側や、中央線と京王線の位置関係などちょっと離れただけで難度が跳ね上がります。路線図だけを頭に描いていると間違いやすいようです。とはいえ、基本はどの路線に属しているかですね。走っている地域で明らかに東西関係がわかったりすることもあります。

 都下の出題もそれなりに入れているため、そのあたりも難度が上がっている要因かもしれません。このあたりのチョイスは難しいところではありますね。

●ブランノワール [play:game]

 お次は、ストップ系のカードゲーム「ブランノワール」をプレイしました。ざっくりいってしまうと「キングスコート」、もっと簡単には「UNO」系のゲームですね。

 同じ色か同じ数字のカードを出して手札を0枚にしたプレイヤーの勝利というルールですが、特殊カードがいろいろと出てきます。独自の物としてはスクロールカードがあり、こちらは手札としてカウントしません。プレイを有利に働かせる効果があります。

 派手な展開になるかと思いきや、基本的には地味にカードを減らしていくタイプですね。スクロールカードの組み合わせなどで一気に手札を減らすチャンスはありますが、上がり条件がこの手のゲームにしては厳しく、通常の数字カードのみ、かつ、カードプレイで上がりの必要があるのです。

 上がり直前のブランノワール宣言をしたプレイヤーへの攻撃は 100%効きます。厳密にはスクロールカードでやり過ごすことはできますが、ターンが飛ばされてしまうので、上がり自体は阻止できます。不意打ちがないのと、このルールで全体的なプレイ感覚がかなり重くなっています。

 フェイズ分けがしっかりとしているので、ゲーマー向けには明確ですが、そうでないと面倒な処理が発生することになります。スクロールフェイズが分かれているので、そのあたりの概念がややこしいのです。

 プレイした感じとしては、ライトなゲームですが明らかにゲーマー向けだと思いました。コンボを決めるというよりじりじりと手札を減らしていくような感じですね。

●ドレトルダイス [play:game]

 5人でプレイしています。ダイスを取っていき自分の役を完成させるゲームです。

 5人の場合は、ダイスは20個ですが、1人あたりの取れる数はわずか 4個です。この条件の中でいかにうまくて役を作るかが重要になります。得点が低くなりやすいので、ほしい物を確実にという感じでしょうか。マイナス1点も相対的に重くなります。

 ダイスを振るというより、ダイスで悩むゲームなのでそのあたりのプレイ感覚に好みは出そうです。わざとダイスを取って妨害したりという駆け引きもあったりします。

●ゲシェンク [play:game]

 軽いゲームも織り交ぜながらということで、定番のこちらをプレイ。今回は 5人でプレイしています。

 ルールは簡単ですが、勝ち方がわからないゲームとはよく言われます。相場が人によって変わってくるので、どうしたらよいかもその場にあわせる必要があるのです。極端に安い場と極端に高い場はある程度対策が立てられるのですが。

 最初のゲームは、10番台後半がきれいにそろった物の、20番台のプレイヤーがもっときれいに、もっとチップの枚数を集められて1桁台の勝負になりました。

 2ゲーム目もまた10番台後半が集まる展開でしたが、30番台が極端に活躍する展開になり、これもチップの枚数差で指しきられました。こちらも 1桁の勝負でした。

 ルール説明の時にある程度のこつをいうことはあるのですが、このゲームの場合相場操作になるのでいいたくてもいえないところはあります。1桁、10代前半、10代後半、20代前半、20代後半、30代のくくりがあり、人数による振り幅はあるのものの、組み合わせでどこまで取れるというのはありそうです。

●なんてったって さいたま [play:game]

 お次は、本家といっても日本版をプレイしています。こちらも 20問×2セットです。

 日本地理ではありますが、以外と微妙なところが出てきて難しかったりします。房総半島の張り出し方、中国地方と関東地方の南北関係など微妙なお題は多いのです。地域が離れているだけで割とぶれやすいところだったりします。

 同都道府県で2つの地域が出題されるといよいよ悩ましくなってきます。このあたりはいったことがある、住んでいたなどは大きな要因になったりしますが、以外と当てにならなかったりもします。出身地の問題を外すということもあります。

 人を選ぶゲームなのかもしれませんが、ゲームというよりクイズに近いので、そういった意味では楽しみやすいゲームなのかもしれません。

●EKIDEN [play:game]

 お次は、選手ドラフトと起用を試されるこのゲームです。ゲームマーケットの出展作品ですね。5人でプレイしています。

 ドラフトの最初は、いい選手を選びたいものですが、いきなり面接官が悩み出す展開になりました。走力6のエースがおらず、走力5は 1人で 2アップ、3ダウンという使いにくい選手が、走力 4も目立った能力がなく 1ダウンの選手もなし、走力 2 も司令塔なしという、ある意味どれを選んだらいいか悩むことに。走力 5の選手を取りました。

 結局、走力6の選手は1回も見ることなく、司令官も、走力2の 0アップ 0ダウンの選手もいない状況に。走力5で 3アップの選手をもう2人集め、あとはなるべく1ダウンの選手を選んで選手起用で勝負するしかないという展開でした。

 序盤で様子を見ているうちに、危ない 3ダウンの選手を早めに使って序盤で大量リードを取ることに成功。中盤も、思ったよりもダウンに引っかかることが少なく、2ダウンを適当に処理しつつペースを保つことに。ただ、復路では走力4が筆頭でどうやっても走力5止まりという展開に。

 何度か下がる物の、1ダウンでこらえて 3マス差で最終走者へ。9区で 2ダウンを取るか、1ダウンを撮るか迷ったあげくにアンカーのアップ数の差から 2ダウンを取ることにしました。結局、アンカーは総力戦になり上位 2人がそのままダウンする展開になりましたが、ダウン数の差でギリギリ逃げ切りました。

 終盤の布陣からよくここまで粘れたというのはあります。走力後の爆弾をうまく処理できたのが大きかったのかもしれません。走力だけが全てではないというのがこのゲームの妙ですね。

●ニムト [play:game]

 定番ですが、久しぶりのプレイです。ここは 6人でプレイしています。

 3ゲームほどやりましたが、6人固有の 2回ヒットが見られたりして、かなり荒れた展開になりました。じりじりするのもいいですが、このくらいの爽快感がある方が楽しいですね。最近はあまりプレイしていませんでしたが、定番どころは大事ですね。

●ドミニオン [play:game]

 お次は、リクエストもありルール説明からプレイしています。TCGとの親和性は高いのですが、それすらプレイしたことのないプレイヤーにどうルール説明するかというのはあります。

 幸いにも、自分のターンになったら手札をオープンしても差し支えがないというのが、役に立っているような気はします。これも言葉で説明すると意外とやっかいで、デッキの濃さなどは実際にプレイしてみないとわからないところだったりします。

 とはいえ、うまく回り出すとするすると抜け出せるもので、同点のターン数差での決着になりました。最後に金貨を改築で得点に変えていなければ届かなかった展開でした。

 メンバーを変えて、何人か初プレイで試すことができたようです。他にないタイプのゲームでうまくおもしろさが伝えられたか不安ではありますが、持ってきたかいはあったと思います。

●シティービジョン(仮)

 ドミニオンの間にテストプレイを回してみたり。こちらもライトなダイスゲームですね。といっても悩ましい部分はあったりします。

 以前から、低コスト戦略は指しきられるということがあったのですが、今回実際にプレイしたのがまさにそんな感じでした。2ターン早く手じまいしても、最終得点が 3〜5点ほど低く、簡単に追いつかれることがはっきりとしました。初代の「シティープラン」と同じ現象で 2.0 で改善したところでもあります。

 2.0 の時は、歴史建造物、バスターミナルのコンボを作ったのと、完成ボーナスを 5点にしたことで解決させていますが、今回はバランスの取り方が違うのでそれだけでは解決しなさそうです。おそらくベースの数値バランスを変更し、低コストが極端に弱くならないような舵取りにするのではと思います。ターン数は現状くらいがいいので、それが問題だったりもします。

 やや大きく手が加わることが判明したので、じっくりと作り込んでいく必要がありそうです。

●ドレトルダイス [play:game]

 2人でプレイしました。2人の場合はダイスが13個ですが、パスすると相手が取り放題になってしまうので、さらに駆け引きが必要になります。手札がどうしようもないときは、初手で1枚しか完成できないということもあるのですが、そのままパスすると相手に大量得点を許すので、それを阻止する必要もあります。

 何事もなかったかのように、余計にダイスを取って相手にダイスを使わせないようにするといった駆け引きは、多人数ではなかなか味わえません。手札の妙は大きくなりますが、それ以上にじりじりとした展開になっていいですね。2人でもOKですし、少なめの人数の方がおもしろいタイプかもしれません。


 昼食は、餃子で、終了後の夕食は定食屋でした。9:00からぎりぎり21:00まで、休憩を入れても 10時間以上たっぷりと楽しみました。


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