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今回は、2012年9月8日の巣鴨ゲーム会の様子をお送りします。このゲーム会はクローズドでテーマが決められているのですが、今回のテーマは「旧作の名作」ということで、20世紀の作品(2000年以前)を中心に持ち込みました。一部ゲームマーケット向けの作品もありますが。
今回もプレイしたゲームをレポートします。可能な限り発売年も記載しましょう。
手始めは、ダイスゲーム枠としてこの作品から。サイコロを振りディナーテーブルを目指していくすごろく系のゲームです。振り足しができますが8以上の出目はアウトで振り出しに戻ります。他のプレイヤーのコマの上に乗ると便乗で進むことができるようになります。ディナーテーブルを通過すると料理がもらえ、料理に書かれている得点を競います。
軽いダイスゲームではあるのですが、振り足しの妙や、相乗りの要素があってちょっとひねりがあります。欲張ると振り出しに戻されますが、5人でプレイすると、あっという間に料理がなくなりますね。相乗りも多発します。
序盤からいい料理が数多く出てきたこともありましたが、比較的すぐに終わった感じはあります。こちらはキノコの1点だけしか取れませんでした。このゲームの場合タイミングが悪いとこういうことも良くあります。
最近のゲームではなかなか見られないようなプレイ感覚ではあります。ちょっと古い感じのゲームではあるのですが、今でも色あせない作品ですね。こちらは現在入手困難と思われます。
お次は、トリックテイキング系を。ドイツゲームだけではなく変化球もということで、この時期にいろいろと出ていたドラゴンクエストカードゲームからのチョイスです。こちらも現在は入手困難ですね。
マイナスカードを避けていくトリックテイキングで、マストフォロー、ノートランプの4スートと構造は比較的シンプルです。4つのマイナスルールと、全ルールが適用されるひいてはいけないカードが入っていますが、やはり最終ラウンドに持って行きたいものですね。
全体的に手札が弱く、トリックが取れない展開でしたが、基本はトリックを取ってはいけないゲームではありますね。3ラウンド目にラストトリックのマイナスを取って、1人を除いて接戦の状態でラストラウンドに。
運良く手札がぱっとせず、0トリックで抜けられそうと思っていました。他のプレイヤーにどれだけ均等にマイナスが行くかにかかっていましたが、1人にトリックが集中しました。それでも大きなマイナスポイントが分かれて、0トリック、10点差で耐えきりました。
テクニックも多少はありますが、どうしようもないときにはどうしようもないゲームではあります。最終ラウンドは -950点が見えました。ノートランプなので、ちょっかいを出しにくいのと、勝ち出すと止まらなくなること、マストフォローの義務を失ったあとのディスカードがポイントになるでしょうか。
トリックテイキングの要素としては少ないので、入門にも使えるかもしれません。盛り上がりどころはちゃんとありますからね。
その次は、原作 1982年、「スラップショット」のリメイクです。やはり現在は入手困難です。発売当初に購入しています。
アイスホッケーのゲームで、キーパー1人、ディフェンス2人、オフェンス3人のチームを組み他のチームと対戦します。選択肢としては、対戦するか、他のチームと強制トレードするか、山札と選手を入れ替えるかの 3つだけです。試合も、基本的に数値比べというシンプルな感じですが、若干の読みあいはあります。
1ターン目に強いチームと弱いチームの対戦になってから、一気に 3連戦で3勝まで伸びました。トレードで弱体化させてバランスを取るのですが、たまたま選手の層が薄くならなかったのと、けがでも退場しないという状態でした。初手にしては強めのチームですが、もっと強いチームができあがることもありますからね。
リーチがかかってから、若干選手は弱体化されたのですが、それでも逃げ切られるほどでした。同一プレイヤーとの連戦を禁止していないので、巡り合わせによってはそうなったりします。連戦禁止くらいのルールを入れておくといいのかもしれません。もしくは原作のように総当たり戦とか。
選んだ理由としては、20世紀のゲームらしく、ドリス・マテウスのイラストのゲームを入れておきたかったというのもあります。スポーツものというのもなかなかないジャンルではありますね。
お次は、1996年の Adlungの作品です。この会社の作品は今も昔も小箱のカードゲームです。こちらは現在でも入手可能かもしれません。読み合いのカードゲームです。
お題の数字に対して、一番近い数字を出したプレイヤーがその数字の距離だけ得点になります。ただし、カードは出すと使い切りでどこかで補充しなければなりません。カードの補充をするとそのターンは得点を取ることができなくなります。というくらいシンプルなゲームです。
元のルールだと目標の得点が大きく時間がかかるので半分の60点でプレイを進めています。ゴールするためには大量得点が必要になりますが、簡単にいかないのがこのゲームです。1人だけカードを出したときに低い数字だともったいなかったりとか。
シンプルな読み合いのゲームですが、ジレンマはあります。かみ合わないときはどうやってもかみ合わなかったりするのですが。
休憩前のラストゲームはダイスゲームからフォレロッテです。グリードあたりに近いですが、カードによるメリハリがついています。このゲームは入手可能と思われます。
基本的に、得点を地道に積み上げるか、フォレロッテで大量得点を狙うかのどちらかになります。だいたいのカードはフォレロッテのボーナスですが、中には強制的に終了したり、トップから得点を奪えるチャンスになったりと、そのあたりがうまくできています。
1000点争奪は誰も決まらなかったり、勝負所で強制終了が出たりと、このゲームらしいところが随所に見られました。グリードはシンプルですが、こちらはこちらでいいですね。
お次は、メインのひとつ「エルフェンランド」です。ドイツゲーム大賞受賞作で、現在も入手可能です。日本語版も一時期流通していました。4ラウンドで、20の都市をできるだけ多く回っていくボードゲームです。今回は上級ルールを入れています。
プレイするのはかなり久しぶりではあったのですが、最終目的地の兼ね合いで基本に忠実に右側を先回りするルートに。1ラウンド目から、だれも本拠地の隣にタイルを置かない展開になったのですが、北回りと南回りに分かれ、タイルはほぼ3人分が北回りのルートを取ることに。
2ラウンド目で砂漠越えをするプレイヤーが2人、3ラウンド目に2人という状況ですが、3ラウンド目の方はともすれば妨害が飛んでくる危険性が高いところです。結局は牽制のみで誰も妨害せずに最終ラウンドに。
最終ラウンドは、妨害タイルもそうですが、ルートタイルでの妨害が多く、そちらの方が効果があったようでした。こちらは手札で 20都市回るのは厳しいものの、重複があったため19都市までは楽に回れる状態に。結局、単独の 19都市で逃げ切りました。
久しぶりではあったのですが、この時代のゲームは仙台某所でだいぶプレイしていることもあって、回り方も、地形的な難所も体で覚えていますね。行き止まりの都市だけはどうしても落としてしまいやすいですね。
ここからしばらくは、秋のゲームマーケットの作品の最終調整にお時間をお借りしました。巣鴨では2回目の登場ですが、チップ制のルールでプレイしています。
4人10ラウンド固定ですが、いきなりの連勝でワンサイドの展開になりました。3枚は投入しにくいですし、失敗すると大変なことになりますね。山札のシャッフルなしでプレイしたのですが、4人の場合、ちょうど 30枚前後になり、カウンティングで来すぎてしまうのと、スタートプレイヤーが回ってこないこともあり、2巡目からリシャッフルを入れています。
ルールによって戦い方は異なりますが、カードを交換するのは賭けではあります。弱いカードの方が引く確率が高いので、ペアを作って手数を減らすのが一番の目的ですが、何も関係ないカードを引いてしまうこともあります。
勝利数をボーナス点につけていますが、こちらの方がよさそうな感じです。ポットに勝利チップを入れるとわかりやすいですね。
お次は、4人で九州マップの南北をつなげた物をプレイしています。北の方がやりやすいこともあり、3人と1人に分かれました。マップは広いですがこれでもゲームは成り立ちます。
都市を押さえて、早くコマを使い切る戦略が見られましたが、ギリギリで速度的に間に合わなかった感じになりました。得点差は微妙なところではありましたが。車両工場があり、そちらからのコンボが見られるかと思ったのですが、底までの時間がなかったようですね。
このタイミングで調整をしているということは、秋のゲームマーケットに出す方向で作業を進めています。北九州、南九州マップと、接合部分をあわせたつながる九州マップの3点セットです。今回は追加コマはつけず、東北マップなどから流用してもらう形にしようと思っていたりとか。
ここで 5人になったので、今回のメインの2つめ「操り人形」をプレイしました。2000年の作品でぎりぎりセーフです。日本語版が発売されており、現在も入手可能です。といいつつもドイツ語版でプレイしています。
キャラクターの取り合いがおもしろいところですが、王様が 4連続で出てこなかったため、順番が長い間固定されていました。先手を取ったからと行って有利になるとは限らないのがこのゲームではあるのですが。
安めの建物で早めに8軒完成を狙っていたり、魔法使いを多用する展開にしました。といっても6コストの建物を交換したら同じような建物におまけがついてきたりとありがちな話ではありましたが。収入にはつながらないのですが、プレイヤー指定できて空振りしにくいのがいいですね。
一発逆転のチャンスは暗殺者で止められたものの、次のラウンドは2番手で、スタートプレイヤーの状況から暗殺者はいないと読み切って商人が通り、ターンが回ってくれば 8軒建てきりの状態に。
その次のターンは、即決が入ったことから、建築家を取られ、暗殺者がいないことがほぼ判明。こちらは建築家より前に建設して 8軒ボーナスを取るのが目的になりました。結局、魔法使いで目標は達成、建築家で有効な建物を引かれたら終了という場面でしたが、普通に建物を引かれて、30点の同店は建物の得点で2位終了でした。
この文章を書いていて気づいたのですが、最終ターンは得点をあげようとせずに、カードではなくコインをもらって、建物を建てきり、魔法使いで 0枚と1枚を交換するのがベストでした。こうすれば 2枚引きでの選択肢がより狭くなるので。とはいえ、チップが余らないコスト3の建物を引いていれば1点差で逃げ切っていたりでそのあたりの妙はありますね。
久しぶりでしたが、このゲームもいいゲームですね。好き嫌いの分かれる作品で、あまりプレイする機会がないのですが、折を見てプレイしたいものです。この作品も仙台某所でだいぶプレイしていました。
ここからは終了モードということで、残り時間を見ながらプレイしています。定番ですが「6ニムト!」をプレイしました。
5人ということで、この人数からがおもしろくなってきますね。55番が初期の場に出ている状態から、80以上のカードが合計 6枚というひどい手札で55番がよけられなかったりもしました。ある程度は読みとテクニックで回避できますが、大きな数字の連番や、小さな数字の連番はどうしようもないことが多いですね。
66点で終了でしたが、4ラウンド目までかかりました。最終ラウンドの2択で勝負が分かれたのは珍しいですね。
最後に 5人でチップ制のルールをプレイ。人数が多くなると、最終ラウンドはかなり派手な展開になります。ある程度まで行くと、チップを投入してカードを交換して勝利を狙った方が良くなったりもしますが、今回がまさにそんな感じになりました。
こういうときに限って、勝っているプレイヤーがそのまま逃げ切るというのもよくある話ですね。元のルールは、一ひねりした大富豪ですが、チップ制のルールは雰囲気が結構変わってきます。ここ最近オムニバスで作ることが多いのですが、今回もこんな感じになりそうです。
というわけで、10種類11ゲームとたっぷりと楽しみました。次回は11月ということで、ゲームマーケット開けでしょうか。となると新作ゲームの惨敗ゲーム会になりそうですね。
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