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● 巣鴨ゲーム会 2013年9月 ●

 2013年9月28日、巣鴨ゲーム会が開催されました。今回はテーマなしで持ち込みゲームを中心にプレイしました。特徴は 12時間越えの長丁場なゲーム会ということで、朝 9:00 からスタートしています。プレイしたゲームをレポートしましょう。


●ストライク [play:game]

 手始めは、簡単にプレイできるところでこのあたりから。アクション性のある生き残り型のダイスゲームですね。このゲームにはボックスが必須です。

 今回は、大きな大成功はあまり出ませんでしたが、失投との組み合わせでの大成功は始めて出ました。ダイスが1個飛び出して、残り2個でペアができて、アリーナ内のダイスがなくなったためです。

 このゲーム、3個対9個くらいでも逆転できることがあります。削りきられた感じにはなりましたが、最後の2人が盛り上がるゲームではありますね。

●東京乗車券 第2版

 作者は久しぶりにプレイしました。乗車券のバリエーションマップです。東京首都圏が舞台のマップは第2版になって、駅数と路線数が増えて、長距離路線が少なくなりました。

 序盤からあまり機関車が場に流れない展開になったのですが、5人ならではの混み合った展開ですね。第2版は山手線に比較的ゆとりがあるのですが、それでもチケット達成のルートが複雑になりやすかったりします。チケットは短距離が多いため2巡目に入りました。終盤のチケットはハズレが多いですね。

 今回は、カードを数枚残してのゲームセットでした。最終ターン直前で届かないと思ってチケットを引いて失点でしたが、そのまま進めていても予想通り 2点くらい届かなかったりとか。そういうこともあるようです。機関車の数が勝負を分けた感じになりました。こちらは中盤のチケット達成直後に 7色のカード1枚ずつと、機関車1枚というひどい手札になりました。

●アニマル グループ

 今回のお披露目枠は、カード入稿済みの秋の新作です。手札から同じ数字や同じ色の動物をつなげて出していくというゲームです。出せなかったカードが失点になります。

 今回は基本ルールと、バリエーションルールでプレイしています。基本ルールは 5ラウンド継続しましたが、1ラウンド目で大量失点、2ラウンド目でパーフェクトから守り切る形になりました。

 バリエーションルールは 3ラウンドでトップで最終ラウンドを残すのみでしたが、失点が多く逆転されています。こちらはルールを少しだけ足しますが、4ラウンドできれいに終わります。

 カードの引きの部分はありますが、手軽にプレイできる感じの作品にしました。

●リサイクル [play:game]

 お次は、去年の作品でしょうか。リサイクルをテーマにした競りゲームです。このゲームの特徴は、競りに使用したカードは競り落とせなくても手元に戻せず、そのまま失点になることです。

 ゲーム序盤からいきなりカード補充が3回入り、20枚でスタートすることになりました。このゲーム、低い価格で競り落としても最後に余ったカードが失点になることもあり、微妙だったりします。かといって中途半端に攻めて、競り落とせないと失点が多くなるので、この兼ね合いが難しいですね。

 細かいカードで得点を稼いだプレイヤーがそのまま逃げ切りましたが、状況を見てつぶすべきプレイヤーに対して全力で対抗するというプレイングも必要かもしれません。

●ノイ [play:game]

 その次は、昼食の買い出し待ちということで、昼食が届くまでプレイしています。カード3枚、カウントアップバースト系の手軽な作品です。2ターン目にいきなり終わる場合もあります。

 今回は「50」を引いてくることは多かったものの、全体的に役札に恵まれました。5人でプレイして2強2弱という展開でしたが、集中攻撃を耐えられるカードが多かったですね。DOUBLEに対して -10 を持っていたというタイミングも 2回ありましたし。

●カルコロン

 昼食を挟んで次のゲームは、「カルコロン」でした。TVの深夜にやっている計算ゲームですね。下一桁が0になる式を完成させるというものです。

 5ラウンド制で、立ち上がりは小さい場が続いたのですが、10点のアタックを30点で返すキングキリングが出ました。3ラウンド目、デビルゼロで単独の0点アタックが成功して、4ラウンド目はやりたい放題のリベリオン状態に。

 リベリオンの効果すら使わず、3巡目10点のアタックに対して、8÷1/10÷1/10の800点の大物手を決めています。ちなみに、リベリオンの交換も、タイル回転も使わずにこの役です。ゼロ上がり直後なので 1600点の大量得点に。

 最終ラウンドは、持ち点によって 800点、810点、900点のどれかという感じになりましたが、1巡目に 1/10 が切られました。ここは 10点のコンプリートでの終了でした。デビルゼロでバースト回避というのも見られましたが。

●赤ずきんは眠らない [play:game]

 6人ということで、こちらをプレイしています。配信ゲーム会で紹介プレイに参加して依頼でしたが、6人くらいになりそうだったので持ってきました。相手のカードをうまく読み合うゲームですね。

 このゲーム、ものすごくコンポーネントの数も、ルールもシンプルですが、悩ましい読み合いができます。役割も前回の敗者が決められますし、誰を襲撃しするか、迎撃を狙うか、得点をそのまま取りに行くかなど、選択肢こそ多くないものの裏の裏をつくようなプレイも出てきます。

 今回は、めずらしく、全員でトラップでオオカミの正解なしが見られました。最終盤 9点どうしのマッチレースから、オオカミがやってきました。ここは 10点を超えるプレイヤーを避けて他の1点のプレイヤーを当てて、同点の襲撃成功勝ちになりました。こういうこともあるものですね。

●シティーブロック

 お次は、春の作品でしたが、前回プレイしていなかったので。ちょうど2つ会場にあったので、3人×2 でやってみることに。

 こちらの1戦目は、かなり早い展開になりました。建設予定地と、エコ・オフィスで、高級住宅地の取り合いになりましたが、エコ・オフィスが間に合い、その代わりにスタジアムが出てきたりとか。6コストの建物が多く出てきたので、全員のデッキがものすごい速度で回ります。

 今回、ランドマークに公園が2つあったので、どのタイミングでとるかが勝負の分かれ目だったのですが、お金10+新交通システムのコスト1ダウンで 2枚まとめて購入することに成功しました。エコ建物が多かったこともあり、公園が 11点まで伸び、60点で逃げ切りました。デッキ引き切りというのも見られたりと、終わるタイミングも早かったので、得点は低めです。

 2戦目は、比較的まったりとした展開になりました。シティーホールがあったので、購入できる最速のタイミングで購入することに。軽いデッキ圧縮で、邪魔なカードがあまり入れられない状況でしたが、素点の高いものを中心に購入しています。最終盤、公園持ちのプレイヤーがいたので、ゲーム終了条件をとらずにエコ建物を2軒購入したりとか。

 結局は、素点でそのまま逃げる展開になりました。ボーナスは少なかったものの、建物で 45点あったので。

●ラブレター [play:game]

 お次は、見学でしたが「ラブレター」がプレイされていました。「ロストレガシー」発売後ではあるのですが、こちらもシンプルでいいですね。今回の見所は、騎士の効果で、大臣が負けるといううっかりが見られたりとか。その直後に兵士でやられたのはいうまでもありません。最後の2択の悩ましさはこのげーむでもありますね。

●創作ゲーム

 さらにその次は、ダイスゲームをプレイしています。振り直しは1回の役を作るゲームです。ここはいろいろとアイデアをということで、コンポーネントを増やしたり、得点のバリエーションを考えたりという感じになりました。

●竜の医学〜成竜編〜

 今回も持ち込み枠です。夏のコミケの「2日目」で入手した作品をプレイしています。ボックスも手作り感がありますし、100枚近いカードがラミネート加工されていて、さらに名刺カードでという感じなので、1セットあたりかなり時間がかかっているものと思われます。というのを開封して思ったりとか。

 ゲーム自体は、希少価値の高い「ダイナマイトナース」ですね。原作も1回だけプレイしたことがありますが、患者さんを相手に押しつけて、残念な結果に持ち込ませてライバルを蹴落とすという不謹慎なゲームですね。基本的なところは原作通りと思います。

 このゲームは、患者さんの方が医者よりも圧倒的に多いので、耐えきれなくなってくるのがポイントです。昔のカードゲームらしく直接攻撃ができますし、リアクションのカードもそれなりに入っています。複数ターゲットをとる行動は狙われやすいですね。

 特殊カードの妨害2回で、あっという間に残念な状態になったりしています。ゲーム中の治療成功回数が 0回だったりとか。カードを貯めての勝負になりましたが、最終盤、やはり、リアクション打ち消しのカードを残したのが聞いています。この手のゲームのカウンターカードは強いですね。不謹慎なテーマですが、終始楽しくプレイしていました。

 ちなみに、原作は女医さんなど、アニメチックなイラストですが、こちらは、医師も、女医さんも、患者さんもすべてドラゴンです。キャラクターよりのドラゴンなのですが、不謹慎さと不思議とマッチしているような気がします(効果には個人差があります)。

●サンマロ [play:game]

 夕食休憩を挟んで、プレイしたのは「サンマロ」です。レポートでは何回もプレイしていますが、城塞都市を完成させるダイスゲームです。ダイスゲームではありますが、発展の方向性が悩ましいところですね。

 今回、海賊が大活躍する展開になりました。最後の12まで届いたのは初めてでしょうか。海賊対策に手数を使っていたため全体的に遅い展開になりました。資金がないとかなりきついですね。

 このくらいスローペースのゲームになると教会が役に立つと思いきや、海賊のペナルティーの方が大きかったようです。意外にも勝負を分けたのは、木材からの建築家になりました。手数がそこそこかかるのと、木材を運ぶのにお金がかかるというのはありますが、ダイス3つで事足りるのは利点なのかもしれません。あとは、マスが家で埋まるのも価値があります。

 教会は 5まで育てると 1マス4点、4までで 3.25点、建築家は 3件建設で 2.25点という効率ですが、最速2ターンとお金2で4マス埋められるというのが強みではあります。教会はどうがんばっても1ターン1マスしか埋まらないので。

 もう一つ、道化で得点を稼ぐ方法もありますが、早さ的には教会と建築家の間になります。他の用途で置かれた人物が再利用できるのと、1マスあたり 6〜10点を 2〜3回くらいたたき出すことができますが、下準備が必要なことと、道化自体がダイス4個なので、やや出しにくいというのはありますね。

●赤ずきんは眠らない [play:game]

 最後に、6人でこちらをアンコールでプレイしています。前回プレイでに評判がよかったのと、残り時間との兼ね合いもあります。高得点のプレイヤーは 1点で塩漬けにされることはよくあるのですが、たまに襲撃されたりと気が抜けなかったりします。赤ずきんの 3点があるので、最終局面手前までは勝負に持ち込むことはできます。


 というわけで、今回もたっぷりと楽しみました。次回会場がいつとれるかによると思いますが、新作を持ち込んで楽しみたいですね。


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