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● 巣鴨ゲーム会 2015年6月 ●

 2015年6月7日、巣鴨ゲーム会が開催されました。今回は、ゲームマーケットの戦利品を中心にということでいろいろとプレイしました。プレイしたゲームを中心にレポートします。戦利品の会はかなりゲーム数が多くなりますね。


●ピクテル

 手始めは人数が集まるまでということで、プレイしました。透明なピクトグラムが描かれてたカードを使ってお題を当てるゲームです。お絵かき系ではあるのですが、カードの組み合わせでプレイできるので絵心は不要でしょうか。

 お題は、テーマがランダムで決まり、そこから出題者が考えるのですが、表現できる範囲での問題作りが難しいですね。簡単なお題は比較的すぐに当てられますが、複雑なお題はそう簡単には当たりません。

 時間がかかるので、出題者のヘルプが 3分経過後に、打ち切りが 5分経過後という感じにしました。お題の難度を上げるとそれでも時間がかかる感じでしょうか。コンポーネントに一見の価値ありです。表現するという意味では意外と難度が高いかもしれません。

●じゅげむとショゴス

 お次は 7人でもプレイできるものということで、こちらを。2種類カードゲームの作品ですね。自分の正体が分からない状態で、正しい正体を当てるというゲームなのですが、コミュニケーションに大きな制限が掛けられています。

 出オチ感満載のゲームですね。裏技っぽいものを使うと難易度がかなり落ちてしまうので、ルールを聞いてすぐプレイするのがいいでしょうか。

●ライデマイスター [play:game]

 その次は、大阪の新作ですね。3つのひものうちどれか1つを使って、お題の形を作り出すパズルゲームです。

 「結び目理論」という位相幾何学があるのですが、その性質を使ったゲームです。円形のひもに対してカードに書かれたお題が角張った形になっていることと、微妙な立体の上下を落ち着いて処理する感じになります。

 3つのひもはすべて位相が違うので、どのひもを使うかを見分けるのがポイントです。さらにいうと単純な形から、折りたたむような形になっていたりもするので、そのあたりの判断もあるでしょう。

 パズルとしてはかなり難しい部類になるかと思います、なので、ものすごく人を選びますし、難しい問題は解くのにかなり時間がかかります。テーマを見て購入した方であれば、気に入るのではと思います。

●ルーニークエスト [play:game]

 ここからは、2卓に分かれてプレイしています。こちらは、前日に購入した「ルーニークエスト」を。他にないタイプのゲームですね。クエストの内容に合わせて、線を引いたり、円を描いたり、点を打ったりして得点を稼いでいきます。

 最初のレベルは、比較的簡単ではあるのですが、思ったところに戦が行かなかったりもしますね。今回ペナルティーはなかったのですが、お邪魔タイルも結構強力です。最後は全滅で得点が伸びずに終了でした。

 このゲーム 7レベルまであり、難易度がどんどん上がっていくのですが、7レベルの最終ステージのラスボスは一見の価値があります。ものすごい難易度があります。

 箱のサイズは多少大きいですが、他のゲームにないような経験ができますね。「ドゥードゥル クエスト」のテーマ偏光板ですが、こちらの方がそれらしいような感じがしていいですね。

●パレットどうぶつえん

 お次は、春の新作で気になっていた作品から。動物と色の混ぜ合わせをテーマにした作品です。イラストはかわいらしいですが、ゲーム内容はかなりゲーマー向けになっています。

 アクションの種類が多いので、序盤のつかみ所が難しいですね。安い動物と安い色でひとまず資金を稼いだり、無料で高い色を入手して売却したりという感じになるでしょうか。

 アクション数を増やす方法はかなり限られていますが、3アクションと7アクションではだいぶ違うので、どのタイミングで拡張に走るかもポイントかもしれません。とはいえ、最後の方のラウンドは牽制が中心にはなるのですが。

 終盤は、色キューブを得点に変える方法や、お金を得点に変える方法など、稼ぎ方はいろいろとあるようです。前足の強奪も強いですが、防御能力も強いですね。

 ボリュームはかなりありますが、一部ルールに曖昧なところがあるのは残念です。

 お金で色キューブを購入する能力は共通の場にあるものだけ、前足の効果は場にあるものだけ、色変換(キューブの混ぜ合わせと一部変換能力)は必要なキューブがあればOKでナイトサファリの間はコストとして使える、アルマジロの能力は昼の時間でも発動可能でそのラウンド中は有効、という感じでしょうか。

 あと、スタートプレイヤーの連続取り禁止のルールを失念していたようです。ニホンザルの能力で連発したくなりますからね。

 結果自体は、28点の同点終了でしたが、あとでルールを読み返したら、21点終了で、オオワシ、カワウソ、ゾウのコンボが完全に決まっていたので、ゾウで変換した青キューブ6個×3コインが、すべてカワウソで紫キューブになり、オオワシで12コインに変換できたので、54コインの差額で、あと13点伸びていたようでした。となると、完全な差しきりです。

 パンダとシマウマの変換が3コイン5点に見えるのですが、あちらはシマウマの購入能力が共通の場にあるだけなので、20点で止まるようです。といっても 12コイン20点はかなり大きいですが。

●創作ゲーム

 昼休みを挟んで、本日のお披露目ということで、出してみました。秋の作品のテストプレイです。

 味付けはこれからですが、得点の伸びとか、気になるところとかはいくつか見られたのでよかったですね。ひとまずはお蔵入りさせずに、そのまま調整を進める方向で。実際にプレイしてみると、細かい運用も見られるようになるのがいいですね。

●犯人は踊るポーカー [play:game]

 お次は、大阪の新作から。ゲームマーケット東京で追加ルールが入っていますね。カード5枚でプレイする、カード交換と読み合いの軽いゲームです。

 容疑を掛けられたら抜けるという負け抜けのゲームですが、自分のカードはバッティングしなければ交換できるので、うまくカードを交換して、容疑を晴らすということになります。自滅することもあるのですが。

 人数が減って 2人になるとかなりの読みの要素はあります。2人の場合、相手を指定するとバッティングしないので交換成立は確定します。このあたりからいろいろと考えることができたりします。「詰み」の場面も見たりしましたが。

 上級ルールは春のゲームマーケット出追加されましたが、事故が起こりにくくなるのがいいですね。2人バッティングのときはカードの数字を見せ合って、大きい方が交換成立になるので、情報量が増えたりします。

 軽い感じの作品ですが、これもカード枚数からの密度はありますね。上級ルールはおすすめできそうです。

●姫騎士の魂

 こちらも大阪の新作から。春のゲームマーケットでは簡易版のルールが追加されており、そちらでプレイしています。

 カードの1枚交換でより強い役を作るゲームなのですが、勝ち方によって入る得点がかわるのと、プラス方向マイナス方向で打ち消してしまうのがポイントです。序盤は得点を獲得できる方向に。中盤以降はキャンセルさせないような動きも必要になってきます。といっても、初級ルールは事故も起こりやすいのですが。

 上級ルールはざっと見て動きがつかみにくく感じたのですが、初級ルールは駆け引きのわかりやすさがいいですね。制限時間は 1分ありますが、そこまで時間を使わない感じになっています。

●Eight Epics

 人数が増えたので、8人でプレイできるものを。春の新作ですが、β版などはもっと前から出ていましたね。協力型のダイスゲームで、全員で力を合わせてミッションをクリアしていくゲームです。無理難題を特殊能力を活用して解決していく作者らしいゲームではあります。

 β版からミッションの内容もかなり変わりましたが、回復能力に小さな振り直し権がついたのがうれしい変更点ですね。コピー能力の使いどころはかなり重要です。

 出目操作系は、得意なミッションと不得意なミッションがあるので正しく判断して、能力を使っていくのが位以下と思います。振り直し権も大事ですし、慎重に確率から判断する必要も出てくることでしょう。

 基本ルールだと、3ラウンド目以降は相談不可になりますが、特に最終ラウンドの判断が非常に難しくなります。コピー能力と回復能力がこのゲームのポイントだと思うので、脱落は最小限に。特に出目操作系は能力の幅があるほどコピーの選択肢が増えることになります。

 最終ラウンドのスタート位置が悪く、出目操作系の能力が立て続けに脱落したため、一気に難度が跳ね上がりました。回復権が余りがちだったので、単純な振りなおしの場合は、再活性と再活性のコピーでうまく回せたりします。サイコロを振る権利がギリギリで、最後のミッションの 1/6 の勝負が残ってゲームオーバーでした。

 協力型ゲームではありますが、バランスの取り方の妙はありますね。能力を把握した上でのプレイは必須ですが、無理難題をうまく解決していくのと、人数依存性がそこまで大きくない(人数が少ない方が難度は下がります)のがポイントでしょうか。

●コヨーテ [play:game]

 お次も、全員でプレイできるゲームをプレイ。8人はかなり多いので 2ライフ持ちでスタートです。基本ルールのみですね。

 このゲーム、自分だけが大きな数字になっていたり、全体の場がマイナスになっていたりといううっかりもあるのですが、いろいろとドラマはありますね。自分以外の数字は分かっているので、そこからいくつ足りないのか、自分のカードが何だとセーフで、何だとアウトかは把握しておく必要があります。

 数字の上がり方で判断するのですが、自分の数字を何とみるかはそれなりに性格が出ます。大きければ大きいほど危険度は上がりますし、小さいともう一巡回ってくることもあったりします。

 ほぼ全員が均等に1ライフ減らしてからものマッチレースでした。最後の2人まで生き残りましたが、両者 0、2のコールからのコヨーテでゲームセットでした。1 とコールすると、相手のコールがあるかもしれなかったですね。

 キダルト版、ラベンスバーガー版の「パウワウ」に続いての日本語版です。それだけの名作だと思いますし、カバー可能な人数幅も広いので、そういった意味でもおすすめです。夜にプレイするときは窓の反射にご注意を。

●キング オブ ニューヨーク [play:game]

 その次は、2卓に分かれて、少し長いゲームをプレイしています。巣鴨枠で準備した作品です。MAGICのリチャード ガーフィールドの作品で、ダイスを使った怪獣バトルゲームです。振り直し3回でアクションを確定させるオーソドックスなダイスゲームですね。

 ポイントは、エネルギーためて特殊能力のあるカードを購入することでしょうか。能力はさまざまですが、エネルギーは貯まりにくいのでそこまで数は増えない感はあります。リプレイ性はこのあたりで効いてきますね。

 アメリカンなゲームではあるのですが、攻撃レンジの絶妙さ加減があります。直接攻撃はマンハッタンとそれ以外の間ですし、セレブカードなどは出目を出してダッシュする必要があります。体力が尽きると脱落なのでそのあたりの管理もありで、悩ましいところはあります。

 序盤に得点を大きく伸ばしましたが、エネルギーが貯まりにくく、能力が伸びない感じではありました。得点を獲得できるカードも重要ではありますね。今回は 16点まで摘めましたが、セレブでの逃げ切りゲームでした。やることが多くなると取り返しにくいのと、初回は得点が伸びないのですが、ちゃんと止める必要はありますね。

 オーソドックスなダイスゲームという感じですし、ダウンタイムはありますが多人数も対応しているので、60分クラスのゲームでそこそこの難度での選択肢になるかと思います。

●シュレッダーは社内に一つだけ

 お次は、この作品を。春の新作でタイトルからの事前評判があった作品です。社内に1つしかないシュレッダーを使ってうまく機密文章を処分していき、社長を目指すゲームです。

 スタートプレイヤーは、「実際の役職が高いプレイヤーから」という記載ですが、生々しいので、「最近、情報漏洩したぷいレイヤー」という代替案が出たりとか。もっと生々しいですね。

 プレイ自体は、2枚プレイ、1枚ドロー、直接攻撃ありの昔ながらのカードゲームですね。プレイヤー感で適切に攻撃を入れてバランスをとるゲームでしょうか。一部カードの効果がマイナスサムなので、収束性が気になったのですが、山切れでゲームが終わるので収束はしますね。

 機密文章は攻撃にも使えるのですが、基本は情報漏洩に備えて処分をすることになりそうです。といっても半数は機密文章なので引いてきてしまうのですが。濡れ衣は強力な直接攻撃ですが、カード枚数は少なく、情報漏洩は、外すと1手得させてしまうのでリスクはあります。紙詰まりは、自分も文章が処理できないのと修理で昇格されるのでこれもリスクはありますね。

 ゲームの方は、情報漏洩の通報が3連続で成功して、手札処理が間に合って、あっという間の社長というスピード出世で終了でした。10分足らずで終了しましたね。

 上級ルールは、キャラクター能力があり展開は少し派手になりますが、ルールは比較的シンプルで、どちらかというと雰囲気を楽しむゲームだと思います。機密文章 50枚はすべて内容が違いますし、危険な文章の危険さ加減も合わせてお楽しみいただければと思います。

 サークル名に見覚えがあったのですが、別のジャンルで活躍されているサークルの新規参入でした。ちなみに、日程の都合上、前日のイベントでもサークル参加されていたのを一般参加で確認しています。一般参加+サークル参加でも大変でしたが、2連続サークル参加はかなり大変だったかと思います。

●シークレットムーン [play:game]

 残り時間の都合で、8人でプレイしました。会話に大きな制限のある正体隠匿系のチーム戦のゲームです。もっとわかりやすくいうと、人狼系のゲームです。

 行動順に、いろいろなアクションをしていき、正体を詰めるのですが、今回はいきなり自陣営の大きな情報が漏洩したため防戦一方になりました。相手陣営も、ほぼ正体が見えてきたので、あとは行動順の勝負でしたが、さすがに手数が足りませんでした。最終ラウンドに備えて、行動順をとっておくのも大事ですね。

 プレイ時間は短いので、何度かプレイしてみるのがいいかと思います。去年秋の作品はカナイ製作所から出ていますが、のちに、アークライト版が出ています。新版は、第三勢力の盗賊が追加されていますね。


 最後は、全員で 1ライフのコヨーテをプレイして終了でした。裏番組含めて 15作品くらい、プレイできたのは 13作品と、巣鴨ゲーム会らしい、数を多くこなすスタイルになりました。スタートが 8:30 とかなり早く、20:30 くらいまで、昼食休憩除いて 11時間くらいプレイしていることもありますね。

 次回は 9月頃にとのことです。作業開始時期なのでうまく時間を見つけて参加したいと思います。


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